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第11話 到着!レイドール国!

配達依頼を受けたギャレン率いるノヴァ傭兵団は2週間をかけて惑星カイナにあるレイドール国にやってきた。ノヴァ傭兵団は宇宙港に戦艦を停めてギャレンとバーグとピナに加えてリーシャもともにセミス大臣のもとへ。


「技術班の人たちはいろいろ動いてるけどリーシャはいいの?」


ギャレンがそう質問をした。技術班は4機のアンドアーマーの整備や戦艦の整備などでドラグですら忙しそうに動いている。その技術班の班長であるリーシャが指示などをしなくていいのかとギャレンは疑問に思った。


「大丈夫。ゼイバーがいる」

「ゼイバーさんって確か……」

「技術班の副班長だね。リーシャに振り回されて大変ってぼやいてたよ?」

「ゼイバーなら大丈夫」


そこでギャレンはゼイバー・ゴードン(40歳)に抱いた印象を思い出していた。


「(ゼイバーさんってあの苦労人みたいな雰囲気のあった人だよな? たぶんリーシャが勝手なことしてそれに振り回されてる系の人なんだろうな~)」


そんな話をしつつ4人は宇宙エレベーターを降りた。


「おいピナ。ここで待ち合わせでいいんだな?」

「そのはずですけど……まだ来てないんですかね?」


宇宙エレベーターを降りた先でセミス大臣の使用人と待ち合わせる手はずになっていた。しかし肝心のその相手がいまだに現れない。


「もうちょっと待ってみよう。ただ遅れてるだけかもしれないし」


ということでその場で待機することに。待つこと10分→20分→30分と経過してもいまだに姿を現さない。


「チッ。いつになったら来んだよ?大事な秘密文書なんじゃねえのかよ?」


さすがに予定時刻から30分も待たされればイラついてもおかしくない。ギャレンやピナも不安な表情となっている。リーシャだけ暇そうにしているだけで通常通りだが。


「間違ってないと思うんだけどな~。傭兵ギルドに連絡してみる?」


ピナが傭兵ギルドへの連絡を提案。しかしそこでギャレンが待ったをかける。


「家の住所さえわかれば直接行くことができるんだけど……さすがに住所は載ってないですもんね?」

「うん。住所は書いてないね」

「それじゃあやっぱり傭兵ギルドに」


傭兵ギルドに連絡を入れる流れになっていたがリーシャがつぶやいた。


「あった」


そのつぶやきに反応したのはピナ。


「なにがあったの?リーシャ?」

「セミス・スタバールの()()()()()

「「「え?」」」


そう言ってリーシャは検索していた画面を3人にも公開した。

/////

リーシャの見つけた住所へとタクシーで向かう4人。


「へえ~……セミス大臣ってずいぶんと立派な人みたいよ」

「家柄もよく・優秀で・国民第一に考える大臣? 随分と清廉潔白そうなやつだな。こんな奴には裏がありそうなもんだがな」

「でもそういう人だからこそ良く思わない人に裏で住所を公開されて刺客からも狙われてる状態ってことでしょ?」


リーシャがセミス大臣の住所を見つけたのは裏の人間のみがたどり着ける裏サイト的な場所。そこではギャレンの言葉通り住所が公開されているだけでなく家族構成なども公開されている。まるで誰かが襲うことを願うように。


「まあ私はなんでリーシャが裏サイトを見れたのかが気になるんだけど?」


少し怒っている様子のピナ。それには隣のリーシャも表情は変えずともピナとは反対方向を向く。


「……」

「こらリーシャ!こっちを向いて答えなさい!あなた危ないもの買ったりしてないでしょうね!」

「……」

「リーシャ!」


そのまましばらくはピナの怒声が車の中に響き渡る。そして進むこと1時間と少し。車は大きな屋敷の前に到着した。


「トウチャクイタシマシタ」


扉が開き外へ。


「でっか……これが名家のスタバール家ってことか……」


屋敷の大きさに圧倒されているギャレン。それは自身も一応は男爵とはいえオルタシア帝国の貴族であったがそれとは月とスッポン程に違う。


「(俺の家は普通の一軒家より大きい程度だったもんな~。一見して男爵家とかわからないほどだったし……)」


ピナが代表してインターフォンを鳴らす。


ピンポーン♪


「……誰も出ないね……」

「もう一回押してみろ。3回ぐらい押してダメだったらさすがに傭兵ギルドに連絡だ」


ということで2回目を押そうとすると向こうから応答がした。


『申し訳ありません。ただいま立て込んでおりまして御用の方は後日改めてお越しください』


そのまま切られそうになったのでピナが慌てて要件を伝える。


「待ってください!私たちは依頼でやってきたノヴァ傭兵団です!」

『っ!?しょ!?少々お待ちください!?』


その声の人は慌てた様子で切った。しかし先ほどの言葉で何かあったことは把握した4人。そのまま待っているとすぐに屋敷の門が開く。


『どうぞ中へお入りください。今回の不手際についても中でご説明いたします』

「わかりました」


そうして一同は屋敷の玄関扉まで歩く。


「傭兵ギルドの依頼を忘れるぐらいのなにかがあったってことだよね?」

「裏から狙われるようなやつだ……よっぽどのことなんだろうな……」

「なにがあったんだろう?」

「……」


思案するピナにバーグにギャレン。しかしリーシャの頭にあったのは先ほど追い払った海賊の言葉だった。


なんやかんやありつつも4人は依頼を完遂できそうだ。

読んでくださりありがとうございます!


もし少しでも面白いと思ったら☆☆☆☆☆をつけてくれるとそれが作者の描き続ける原動力となります!よろしくお願いします!

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