4話
沙也加が俺らの関係を疑っている時、俺らは浮き輪の空気を入れていた。
「よし、こんぐらい入ればいっか!」「そ、そうだね」「早速流れるプール行こうよ!先浮き輪乗ってもいいよ!」「い、いや空気入れてくれたんだし真田さんがのりなよ」「じゃあ、お言葉に甘えちゃおうかな〜!私が浮き輪の穴にお尻入れるから、ハルキ君が浮き輪押して〜」「流れるプールなのに?」
「…いいの!気持ちだよ気持ち!」
となり、何故が自動的に進むのに俺が浮き輪を押すことになった。
「こ、これでいい?」「うん〜めっちゃいい感じ〜なんか、南の島にいるみたい」「ただのプールだけどね」「う、うるさい!表現だよ表現!」「…」
怒られてしまったので反省することにした。
「いいよ〜どんどん進ませて〜」
そんな感じでプールを一周した俺たちは、彼女がもう一回!と言ったため、もう一度俺が押すことにした。でも、プールの中で緩く流されて行く感じだから実は結構気持ち良かった。
「次は、ハルキ君が乗りなよ。気持ちいいよ〜!」
「じ、じゃあ」浮き輪の穴に俺もお尻を入れ浮かぶことにした。
「じゃあ、私が次押すね!」
と言っていたが、押すというよりそのまま流れになっているだけだったのは内緒だ。
「どう?気持ちいいでしょ」「うん」「でしょでしょ〜!」
一周を終えて時間を確認すると、もう昼過ぎだった。
「私、ちょっとお腹すいてきた。なんか食べない?ほら、あそこのお店とかでなんか買ってさ!」
「い、いいよ」「じゃあ早速いこ!」
俺は焼きそばとからあげを買い、彼女は焼きそばだけを買っていた。
「はい、私の焼きそば食べる?」と彼女が聞いてきた。
「べ、別に自分のあるしい、いいよ」「そんなんじゃないでしょ!はい、あーん!」
と可愛い声で言われてしまったので、食べることにした。心臓はバクバクだった。
「じゃあ、ハルキ君もあーんして?」「!?!?」
「ほら、私がさっきしたみたいにさ!」
もう恥ずかしいけどするしかないと思い、することにした。
「あ、あーん」「んーーーー!美味しい!あーんされたからいつもより美味しく感じちゃったなぁ」
なんとか成功したが、なんかさっきからめっちゃ周りに見られている気がする。
「腹ごしらえも終わったし、もう一回泳ぎにいこ!」「うん。てか元気だね。」「だって、デートの時間を無駄にしたくないんだもん!」「…」
顔は多分真っ赤だが、プールに入れば収まるだろう。
「何、さっきの。何2人でイチャイチャしてんの?やらせてんの?やっぱそうだ。アリスさん嫌そうな顔しながらあーんしてたもん。アイツのこと問い詰めてやる。」と沙也加はプールサイドでチャーハンを食べながら言っていた。
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