「白紙」 「火」 「光り走る」
「白紙」
白紙の上に何を落とそう
色はそれこそ無限にあって
だけど時間には制約がある
白紙の先には何がある
未だ誰も見たことのない未来
それは確かにそこにある
「火」
消えてしまった暖炉の火
薪のストックも切れてしまって
プスプスと呻き続ける暗い穴が
恨めしそうに睨んでくる
冷え冷えとした空気が部屋を満たしていく
寒さに身体が硬直していく
「光り走る」
光が消える前に走り抜け
自分に言い聞かせて
笑いながら生きていけ
嘘ばかりついている
止めどなく降り注ぐ光
青空に雨
夜の終わりまであと何マイル