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データセクション:組織について

ここでは組織について詳しく書いておきます。


 ◎人類の敵に対抗する団体

 人類の敵に対抗する団体はたくさんあります。

 ほとんどが国の機関か、国に管理される民間団体です。


 ・政府系団体

 種族:只人、妖怪、AI

 推奨されるジョブ:簡易魔法

 シンボルマーク:桜


【概要】

 退魔や魔法を管理するいわゆる魔法省的なものは「神祇省」になります。

 この神祇省は「最初の魔術師」が一枚噛んでいます。

 もちろん、現代では利権の温床です。この利権で儲けた金は退魔組織の維持費に使われています。少なくともそういうことになっています。


 他に退魔や魔法を担当する省庁は公安、警察、環境省、農林水産省、文部科学省になります。

 それぞれに担当部署があり、担当案件が被ることもあります。

 当然、とてもややこしいことになります。


【制服】

 普通のおまわりさん的な制服や黒スーツ姿の武闘派役人という人が多いです。多くは簡易魔法を身につけています。


 ・「退魔組合」

 種族:只人、妖怪

 推奨されるジョブ:古式魔法、妖術使い

 シンボルマーク:晴明桔梗

 リーダー:「東の長」神子守(かみこもり)「西の長」ヨハン・ティルマン


【概要】

 古式ゆかしい拝み屋や祓い屋、退魔師、果ては忍者までいる伝統的な派閥「百家」と、開国以来少しずつ入り込んできた西洋オカルトの派閥「教室」が合併したところです。

 いずれにせよ、昔からいたオカルトがらみのプロたちであり、基本的に伝統と家系を重んじます。


【制服】

 おおむね、ちゃんとしたスーツか神主や僧侶のようなフォーマルな格好をしています。学生は学生服です。

 

【形態】

 街々に事務所があり、そこで民間人でも依頼ができ、また政府の担当省庁から依頼を受けることもあります。

 おおむね、悪霊や荒ぶる神々、異種族との間に立って交渉と武力によって問題を解決します。

 ある意味、オカルト業界の探偵兼弁護士のようなものです。あるいは、ネゴシエーターでありバウンサーとも言えます。


【欠点】

 良くも悪くも古い組織ですので、パワハラマンがある程度います。当然嫌われていますが。

 基本的に世襲か子供の頃から霊感があった人がほとんどですので、新参者には冷たいです。

 古来からある組織ですので、当然利権にもがっちり食い込んでいます。


【スタイル】

 模範的な組合員は誠実に淡々と仕事を果たす者です。あるいはいかにも祓い屋といった神秘的かつおおらかなイメージが好まれます。

 ほとんどが古式魔法の使い手ですが、簡易も取り入れる人もいます。


 ・「猟友会」

 種族:只人、妖怪

 推奨されるジョブ:邪教徒以外の全て

 シンボルマーク;逆さ吊り(ハングドマン)


【概要】

「最初の魔術師」が作ったフリー退魔師の組織です。


「組合」の古い体質に嫌気がさして抜けたフリーの退魔師。

 怪異に巻き込まれてそのまま戦い抜いて気がつけば怪異ハンターになっていた人。

 新たに退魔師になろうとした人。

 それらが寄り集まり、「最初の魔術師」が後ろ盾になる形でできました。


【制服】

 制服は正式には三種です。「黒い中折れ帽にトレンチコート」「黒い作業帽にジャケット」「黒いゴスロリにプチハット」になります。


【形態】

 事務所があり、そこで依頼しに来た民間人と政府からの依頼で動くのは変わりませんが、「組合」と違うのは()()意思疎通のできない相手を害獣として捕殺するところにあります。

 時には会話可能な魔法犯罪者だったということもあります。その場合も射殺がほとんどです。

 組合が話が通じる相手の交渉人であるならば、猟友会は文字通り話の通じない害獣の狩人なのです。


【欠点】

 かつて政治的運動をしようとした過激派が大規模なテロを起こしたことがあります。

 現在のこっているのは穏健派の方です。


【スタイル】 

 ほとんどが簡易魔法ですが、奥の手として古式魔法を使える場合が多いです。

 猟友会の価値観として「ネズミを殺すゾウを、英雄とはよべない」というアフリカのことわざがあげられます。

 彼らは強者としての名誉と義務を重んじるのです。すなわち、弱者への暴力は恥とされます。

 その分の鬱憤は狩る獲物に向かうのですが。


 ・「騎士団」

 種族:只人、客人

 推奨されるジョブ:古式魔法、サイボーグ

 シンボルマーク:ケルベロス


【概要】

 西側世界で主に「深淵」や「異能者」を相手に中世から戦い続けてきた騎士達です。

 かつては西側の政府機関に入り込み、強大な権力で神秘を隠蔽し続け、影ながら世界を守ってきました。

 古くはテンプル騎士団の分派を源流とし、いわゆるフリーメイソン的な組織ともつながりが噂されます。


【制服】

「白いフード付きコート」か「白いスーツ」になります。


【形態】

 主に国から依頼を受けるか、自主的に「深淵」や危険な「異能者」を探して殲滅に向かいます。


【欠点】

 その強大すぎる権力と「深淵」に魅入られて堕落した派閥と比較的まともは人々の派閥で分裂しかけた所を「最初の魔術師」による突然のトップの暗殺で完全に分裂しました。

 現在残っているのは穏健派ではあるんですが。


【スタイル】

 全身甲冑やパワードスーツを召喚・装着して戦います。

 クールに仕事を果たすプロであり、同時にどこか狂信的な面もあります。彼らはストイックすぎるのです。


 ・「八百万」

 種族:妖怪・怪異

 推奨されるジョブ:妖術使い

 シンボルマーク:葉っぱの中に崩した太極図

 リーダー:駒野番外(こまのばんがい)


 【概要】

 人類に友好的な妖怪のコミュニティであり、互助会です。

 生粋の妖怪や怪異、半妖により構成されており彼らの人間社会への適応支援と、戸籍などの手続を行っています。

 また、自警団的側面も持ち犯罪者の妖怪を捕まえて警察に突き出したり、犯罪を未然に内々に防いだり、妖怪を迫害する人間に対し街宣車で乗り付けたりします。


 【制服】

 一応、青い戦闘服はあるのですが、何しろ体型が個人でまるで違うので皆あまり着ません。

 普通に和装の者が多いでしょう。


 【形態】

 主にこっそりと営業している酒場や喫茶店などが密かな窓口となっています。

 よく見れば玄関にシンボルマークの木の葉マークが貼り付けていたり、古いシンボルマークであった青い行灯などが飾ってあったりします。

 おおむね紹介制であり、合言葉を言えば仲間と認められます。

 只人であっても、妖怪がらみのトラブルであれば相談に乗ってくれるでしょう。


【欠点】

 国から業務委託を受けて新たに発生した妖怪に戸籍を与えたり行政手続きを行っていますが、自警団的であり秘密結社的な面があるため、どうしても万事が癒着や談合、なあなあな感じで行われます。

 良くも悪くも閉鎖的なコミュニティなのです。

  


 ◎人類の敵とされる団体

 人類社会そのものの崩壊を企む団体は多くいます。ここにその一例をあげておきます。


 ・「あちら側(ファーサイド)

 種族:妖怪、AI、客人

 推奨されるジョブ:只人以外全て


 異種族による反人類団体です。

 もともとは山奥の隠れ里とかにいましたが、人食いや脱税を問い詰められた結果、テロリストになるしかないと世界各地で内戦を勃発させ、自治区を獲得しています。

 妖怪や妖精といった純粋な異種族だけではなく、隠れ里にいた少数の魔法使いや、混血児といった半人半魔の存在も多くいます。

 また、人間でありながら彼らの反乱に同調した人々もいます。

 ほとんどが安価に異種族化させてもらえ、世の中に怨みがあるからという動機でしたが……

 異種族化の方法は確立されているので、純粋なホモサピエンスといえる存在はほぼいないでしょう。

 食用の家畜以外には……


 ・「日本幻想民族解放戦線:百鬼(なきり)

 種族:妖怪、AI、客人

 推奨されるジョブ:只人以外全て

 シンボルマーク:鬼の顔

 リーダー:「五百山羅睺(いおやまらごう)」書記長


 【概要】

 日本版の「あちら側(ファーサイド)」勢力です。東北地方と山陰地方のほとんどを自治区として確立しました。

 元々は「妖怪とは人類の敵対者」という思想の大妖怪「鬼院楼蘭」が盟主を務めていましたが、クーデターで議会制民主主義になりました。

 新しいリーダーの五百山ラゴウは穏健派であり「なんとか百年以内での近代化・融和を」と考えていますが、課題は山積みです。

 また民主主義の悲しさで、一枚岩ではありません。

 依然として人類勢力に対抗してスパイ活動やテロ活動を行う者もいます。


【景観】

 自治区内の都市の景観は超高層木造建築です。

 和風の木造建築が高層ビルのような巨大さで立ち並びます。

 また、昭和風のレトロな電車や蒸気機関車がその中を飛びます。

 レトロで和風ですが、実際は妖術パンク近未来都市なのです。

 なお、人食い妖怪の自治区なので当然のように人肉市場や奴隷市場があります。


 ・「深淵」およびそれを奉じる「邪教」

 種族:AI以外すべて

 推奨されるジョブ:サイボーグ、邪教徒

 シンボルマーク:それぞれだが、目や星にまつわるものが多い


 クトゥルフ的な宇宙からきた怪物や、寂れた神社とかに封印されていた邪神とか、あるいは怪獣とかそういったものです。

『規格外に強大な正体不明の存在』がこのカテゴリに入ります。ほとんどは意思疎通が不可能で、人間はおやつ程度にしか思ってないことが多いです。

 

 また、これらを崇める邪教も多くあります。

 代償さえ支払えば容易に力が手に入るので邪教徒は後を絶ちません。

 その神秘性に魅せられた科学者達や、本来これらに対抗すべきであった退魔師やデビルハンターが魅入られてなることもあります。

『深淵をのぞき込む者は深淵にのぞき込まれている』のです。


・「シールズ社」

 種族:全て

 推奨されるジョブ:邪教徒

 シンボルマーク:フクロウ


 【概要】

 前述の「騎士団」の前身組織であり、離反した過激派です。

 彼らはいつしか過激な人体実験や真理の探求、あるいは封じているはずの「深淵」そのものに魅入られてしまいました。

 今やただの拷問好きの人さらい集団と化しています。

 主に面白半分に研究の成果の邪悪なアイテムを高値で好事家に売りつけたり、違法薬物を売りさばいたり、邪悪な方法で作り上げた人造人間を奴隷として売り払ったり、犯罪の総合商社として生計を立てています。

 

 【制服】

 「白衣」か「黒い甲冑・パワードアーマー」を好みます。わざわざこんな装備をしているのは未だに誠実に活動している「騎士団」への挑発です。




  ■海外の情勢

 西側諸国ではほとんどの国が異種族による独立内戦を経ています。

 ここに一例をあげておきます。


 アメリカ中央部「フライオーバー・カントリー」

 保守層民兵の合流勢力「ラストベルト・ブラザーフッド」アメリカ・インディアン運動「レッドパワード・スキンズ」プロテスタント系教会騎士団「オーダー・オブ・バイブルベルト」が主となって作り上げた合衆国内の暫定自治区です。

 とても保守的で、海岸部のインテリにうんざりした市民と怪異ハンター、インディアンの魔術師たちが武装蜂起しました。

 日本の「百鬼」には武器を、「百鬼」からは魔法技術をという交換取引で戦力を得ています。

 実態はのんびりした田舎町がずーっと続いているだけなんですが。

 ただ、ヴァンパイアや狼男といった異種族でも多少は堂々とカミングアウトできるようになりました。


 アイルランド「ティル・ナ・ノーグ」

 アイルランドの独立を求めるIRAと過激派の魔法使いたちの合流派閥「エインヘリアル・ナイツ」がアイルランド独立を果たした国です。

 また、魔法使いが権力を握っているため、妖精や魔法生物の保護が盛んです。

 まあ……おおむね若かりしダンブルドアがグリンデルバルドと共に魔法使いの国を作ったらこうなるだろう、という感じです。


 香港「民主香港・崑崙民国」

 政府からの迫害を逃れた仙人、道士たちとチベットからの難民、そして民主化を求める香港市民が仙術で香港丸ごと浮遊島にしてしまった国です。

 本国にはうんざりだといわんばかりに太平洋の真ん中近くまで移動しています。

 良くも悪くもかつての香港の賑わいを取り戻しつつあります。

 異種族や仙術、道術の導入、サイボーグ技術にはとても積極的で、異形の人々が当たり前になりつつあります。

 珍しく「あちら側」でも人類側でもない中立国です。

「あちら側」は東側資本の協力がかなりあるので、距離をとっているのです。


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