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初魔王城の攻略~其の2

魔王城攻略も後ちょっと。

「旦那様。念の為に立て札を『鍵』攻略の出発点に設置して良かったですね。」

「まあな。流石に町や都市等で暴れる前後での魔王城攻略ヒントだけで、行ける訳無いからな。魔の大森林から魔王城に着くまでの『正規ルート』を作って、それらしい立て札や石板とかで慣らして信じれる様にして正解だったな。」

「ご主人様。四天王の『風の魔将軍ゼフィル』との戦いが始まりました。」



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「勇者達よ!よくぞ、此処まで来た!『疑心暗鬼の橋』は、見応え有ったぞ。何時、橋を支える綱を切るのか、欲に呑まれ仲間を裏切るのか、楽しい時間だったぞ。」

「おれ達に仲間を裏切るやつは居ない!」

(ゼフィルもなかなかヤル気満々だな。)

(我が主様。当然、ゼフィルにも魔王候補の話は?)

(ああ、話してある。)


「さて、おれも魔王様から勇者達を抹殺せよ。との御命令を受けている。おれと戦えた事を最後の誇りとして、散るがいい!」

「そんな訳には、行かない。お前を倒して先に進む!!」

「勇者達よ、出来るかな?」


(ゼフィルも頑張って前口上を考えているな。)

(我が君。どうやら、戦いの時のやり取りは、人族に任せている様なのじゃ。)

(まあ、そうだろうな。他の種族はこういうのは、苦手だからな。人族なら兎も角、他の種族だと(ののし)りを言うか、文句を言うか皮肉しか出ないからな。)

(旦那様。そうなの?)

(そうなの。人族の特徴の1つが『口が上手い』がある。腕力や魔力とかで負けているからな。そうしないと、生き残れないからな。)

(ご主人様。あれから、30分経って特に起伏無しで戦いが終わりそうです。)

(もう?次は、散り口上だな。)


「ぐはぁ!このおれに勝てるとは、仮にも『土の魔将軍ガリアス』を倒しただけは有る。だが、まだ『火』と『水』の魔将軍が残っている!勇者達に明日の朝日を見る事は無い!」


(最後のセリフは高得点だ。81点。)

(我が主様。ガリアスを抜きましたね。)

(しかし、最後のセリフが無かったり悪ければ70点だからな。)

(我が君。ゼフィルは最後のセリフで盛り返したのじゃな。)

(お!勇者様御一行が、座り込んで休憩している。更に、5点追加。)

(おお!旦那様。戦いの後の勇者御一行の様子も点数に繋がるのですね。)

(勇者様御一行が元気なままならゼフィルは頑張ったのか疑問が残るが、座り込み疲労しているからな。ゼフィルは頑張ったと思う事が出来る。後は、残す所2戦。)




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ダンジョン・マスターとして命令する。

魔王城のモンスターは、4階大通路に繋がる広間に集合して生き残りの連合団体の防衛にあたれ。

《了解しました。……完了しました。魔王城の全モンスターは広間に集合して生き残りの連合団体を防衛します。》


「来るかどうかは判らないが、後2連戦を邪魔されたく無いからな。」

「我が主様。後2連戦とは?」

「それはな。1戦1戦だと、時間が掛かるし見てるこちらが怠いからな。『火』と『水』の魔将軍は同時に勇者様御一行と戦う。」

「我が君。同時ともなるとまた違うのかじゃ?」

「結構違うぞ。全員が1人に意識を向けている間に、もう1人が離れて死角から攻撃するとかが出来るからな。」




「う~ん。特に見るべき所が無かったな。『火の魔将軍フレム』はいまいちだった。68点。しかし、逆に『水の魔将軍ウォンザ』は最後のセリフは高得点だ。『魔王様に栄光あれ!』だからな。合計79点。この2人はもう少し、同時に戦う事の意味と利点を考えて欲しかったな。」



お~!

走っている。

しかし、魔王の玉座の間に繋がる大回廊は自慢の美しさなんだがなぁ。

確かに周りにモンスターを配備して無いから安全だけど、警戒の為に、少しくらい周りを見ながら、大回廊の美しさに目を奪われろ!



うん!

今度は種族全員で、それぞれの『鍵』を使って、魔王の玉座の間のドアを開けたな。

さて、魔王に言う様に命令したセリフを言うのかな?



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「勇者達よ!よくぞ、此処まで来た!

我こそが、この魔王城の支配者にして、世界に広がるモンスターの主である!」

「お前さえ、倒せば世界は平和になる。誰も泣く事も無く。誰も苦しむ事も無く。誰もが笑顔で居られる。」


(どうやら、今までのセリフから人族はマトモみたいだな。魔王城の玄関を1人で開けようとしたのも、純粋に確認の為みたいだ。)

(旦那様。意外ですね。内偵では、点数が低かったのに。)

(多分、この魔王城までで変わったんだろう。たまに有る事だよ。)


「我が用意した遊戯は楽しかったか?

貴様らが、1人でも欠けたら我に到達するのが不可能な仕掛けを施した遊戯は?」

「おれ達にそんな小細工は通用しない!」

「ならば、お遊びは終わりだ!

貴様らには、この後、(しかばね)に成る前に、問わねばならない事が有る。」

「それは何だ?」



『世界の半分をくれてやろう。我の(もと)に就かないか?』



「断る!世界の半分が悲劇に塗り潰された場所など必要無い!」


(……両者、良く言った!!)

(ご主人様。良かったですね。)


「ならば、死ねぇ!!」

「おれ達は勝つ!」



(我が主様。40分過ぎました。魔王の最後みたいです。)


(ダンジョン・マスターとして命令する。

魔王消滅後に、魔王を地下の幹部エリアで復活させよ。)

(《了解しました。……完了しました。魔王消滅後に幹部エリアで魔王を復活させます。》)



「これで最後だ!魔王!!」


「ぐはぁっ!」


「これで世界が平和に……。」


「ククククッ!」


「魔王!何が可笑しい?」


「我が滅びようとも、世界に『負の感情』が有る限り我もまた滅びぬ!我も数百年の(のち)に復活するであろう!!」


「ならば、数百年後の世界でも、おれ達の意志を継ぐ者が魔王の野望を打ち砕く!!!」


「数百年後の出会いを楽しみにしているぞ。

グワハハハーーー!!!」



「……やったぞ!遂に魔王を滅ぼしたんだ!!

さあ。みんな、帰ろう!!!」



(ダンジョン・マスターから魔王城の全モンスターに命令する。

隠し通路を使い、地下ダンジョンに移動せよ。)

(《了解しました。……完了しました。魔王城の全モンスターに通告。移動を開始しました。》)

(ダンジョン・マスターとして命令する。

ダンジョン・コアはシステムに干渉して地上の全モンスター強化をリセットせよ。)

(《了解しました。………………完了しました。地上の全モンスターの強化をリセットしました。》)




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「いや~、皆、お疲れ様。後は、戦後の経過観察かな。」

「何をするのじゃ?」

「先ずは、既に待機中のお姫様達だな。次は、魔王城攻略した各種族の代表達。それと、その代表達の国。」


ダンジョン・マスターとして命令する。

待機中のお姫様達の御迎え係りは今後3年経過観察せよ。

経過後にダンジョンに帰投せよ。

《了解しました。……完了しました。待機中のお姫様達の御迎え係りに通告しました。》

ダンジョン・マスターとして命令する。

内偵行動中の全モンスターは今後5年経過観察せよ。

経過後にダンジョンに帰投せよ。

《了解しました。……完了しました。内偵中の全モンスターに通告しました。》

ダンジョン・マスターとして命令する。

地上にいるトレント系モンスターは、世界に浅く広く散布せよ。

《了解しました。……完了しました。地上にいるトレント系モンスターに通告しました。》

ダンジョン・マスターとして命令する。

ダンジョン・コアは量産型ダンジョン・コア、通称「ダミー・コア」を130個産出せよ。

《了解しました。……完了しました。ダミー・コアを130個産出しました。》


こんなもんかな?

後は、お使い用の知性高くてタイプが色々なモンスター30体に、このダミー・コアを125個を持たせて、指定した場所にばら蒔いて貰おう。その内30個にそのままダミー用のダンジョン・マスターになって貰おう。行ってらっしゃ~い。


「次は、どうされますか?」

「内偵の最初の報告が来るまでの2週間はのんびりする。

その後は、地上に出て世界の視察かな。」

「地上に出たら、駆けっこしようね。」

「そうだな。」

「視察とは?」

「簡単に言うと、『俺が世界を救った。たがら、俺の国の命令に従え!』という、馬鹿が居ないか見て廻るんだよ。」

「魔王城の中でのやり取りで、大丈夫かと思うのじゃがのう。」

「う~ん。本人達は大丈夫かもしれないけど、周りがどうなるか分からないからな。」

「どういう意味ですか?」

「こういう事が有るかも。『戦うしか能が無い馬鹿を祭り上げて適当な所で始末して、その名声を利用して俺が支配者になり、世界を手に入れる!』と考える(やから)が、いるかもしれないからな。」

「そんな風に考えていたのか。」

「まあな。動く奴は早ければ、この時に動く可能性が有るからな。」

「そうなると世界に遊びに行くのは……?」

「うん。まだ先だな。」



あれから、3週間が経過した。

最大の懸念材料のお姫様達は大丈夫のようだ。

やはり、ある一定以上の年齢を選ばず、「幼い」女の子を選んだお陰で、とある大人な疑惑を持たれずに済んだ。

此方の都合だけで、強制的に来て貰ったから、本当に罪悪感が凄かった。だから、可能な限りを尽くした。

我が儘はダメだけどな。例えば、夜中におやつ食べたいとかは、教育上認めなかったけど。お空を飛びたいとかのお願いは叶えた。此方に居る間の教育も、内偵からの報告を参考にして、しっかりと勉強をして貰った。

周りは疑問に思っただろうが、「幼い」からこそ、お姫様達の言葉を流して問題にならないだろう。


ダンジョン・マスターとして命令する。

ドッペルゲンガーを3体を召喚せよ。

《了解しました。………………完了しました。ドッペルゲンガーを3体召喚しました。》


「俺の記憶から学習したな?」

「はい。我々は世界に紛れ、先ずは冒険者となり実績を積み上げ、これから産まれるダンジョンの先駆者になります。」

「うむ。人化がバレぬように。行け!」

「「「は!」」」


後は各国々の報告書を見る限りは大丈夫そうだな。


ダンジョン・マスターとして命令する。

お姫様達が故郷で拒絶された場合、御迎え係りは速やかに連れ去り、ダンジョンの避暑地に避難させよ。その後、俺達を起こせ。

《了解しました。……完了しました。御迎え係りに通告しました。その場合の緊急時にはマスター達を覚醒させます。》



「お~い。皆、時間が来るまで寝るよ。」

「我が君。お休みなさいなのじゃ。」

「旦那様。お休みなさいませ。」

「ご主人様。お休みです。」

「我が主様。お休みなさいです。」

「皆、お休み。」


ダンジョン・マスターとして命令する。

ダンジョン内のモンスターは待機状態を維持する事を命令する。

更に、魔王城に誰かが意図的に侵入した時点で緊急時として扱い、俺達を起こせ。

緊急時で無い限りは5年後に起こせ。

では、長期睡眠を開始。

《了解しました。……完了しました。……マスター。(しば)しの間お休みなさい。》




暖かい応援メッセージと星の加点をお願い致します。

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― 新着の感想 ―
[一言] この章から、主人公がオブザーバーを兼ねていることが分かります。彼は、世界に平和が残るように、何らかの紛争がある場合にのみ干渉します。
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