初魔王城の攻略~其の1
後、少しで本章に。
途中、カメラ視点が変わります。
「さて、到着した勇者様御一行は後回しにして、魔の大森林の外周部分の確認を致しますか。」
「何をするのじゃ?」
「勇者御一行は無視するのか?」
「何?何?」
「ボクも気になるよ?」
「邪魔な勇者様御一行が居ない間に、拠点にしている宿営地の俺視点の掃除をしようかなと思ってな。お、居た居た。内偵からの報告書に記入されている奴等が。」
ダンジョン・マスターとして命令する。
ダンジョンの外周部分を担当するモンスターに命令。指定する人物達を抹殺。及び指定対象外80%を軽傷。残り20%を中程度の怪我にせよ。
但し、狙う順番は、ダンジョン・コアが出したランダム選定で決定する。ダンジョン・コアはランダム選定を開始。
《了解しました。………………完了しました。》
「これで、俺が嫌いな奴等が、また居なくなったし、次は勇者様御一行だな。
ありゃ。一応は特定種族は揃っているけど、魔王城の玄関を誰が開けるかで争っているよ。途中で出してきたヒントを忘れたのかな?
あ!人族が1人で開けようとして失敗した。次は力自慢のドワーフ族が挑戦した。やっぱり失敗した。次は魔人族が挑戦した失敗。エルフ族が呆れ顔で、馬鹿3人を見ているよ。
獣人族が呆れながら、『思い出せ!』と、読める身振り手振りをしながら提案している。」
「我が君。最初の3馬鹿は、妾達が出したヒントが頭に入っていないのかじゃ?」
「ほぼ間違い無く虚栄心が邪魔したんだろう。大丈夫かねぇ。特定種族限定はまだ有るのにな。」
「旦那様。勇者御一行は、魔王討伐出来るのでしょうか?」
「最悪、魔王の強さを弄りながら無理矢理にでも達成して貰う。でないと、アリア達と世界に遊びに行けないからな。」
「ご主人様。早く、お外をご主人様と駆けっこしたいな。」
「我が主様。ボクもお外で日向ぼっこしたいです。」
「俺も同じ思いだ。……、勇者様御一行がやっと全員で玄関を開けに動いた。……、良し!玄関が開いた。その他大勢の連合団体も入っていった。」
ダンジョン・マスターから魔王城のモンスターに命令する。
魔王城に侵入した勇者様御一行と連合団体を歓迎せよ。
《了解しました。……完了しました。》
「あっ!手分けして1階部分を廻りながら、地下への入り口を探している。まあ、大丈夫だろう。このダンジョンの出入口は、推考に推考を重ねた自信作だ。………………、どうやら地下への入り口を探すのは諦めた様だな。」
「我が君。魔王城のモンスター達は、上手く勇者御一行と連合団体の歓迎が出来ている様じゃ。」
「旦那様。確かに妨害を主軸にしながら、勇者御一行と連合団体を軽傷に留めながら戦えています。」
「そうだな。ダンジョン・コアからの指示に従いながら良く頑張っている。」
「ご主人様。勇者御一行と連合団体が、種族限定の仕掛けを施した『鍵の部屋』に到着したよ。」
「お。本当だ。此処は魔人族用の部屋だ。上手く魔力を指定量を放出し展開しながら、進まないと部屋に置いて有る鍵は手に入らない。」
「我が主様。この部屋は魔力も有るエルフ族ではダメなのですか?」
「エルフ族では無理だな。確かにエルフ族も魔力は有るが、総量と魔力操作は魔人族の方が上だからな。その魔人族の魔力量を解析しダンジョン・コアが制御する事でギリギリ魔族だけが行ける様にしている。それ以外は入る事さえ出来ない。」
「我が君。説明している間に仕掛けを突破して『鍵』を手に入れた様じゃ。」
「そうみたいだな。口論が有ったのは玄関の時だけみたいだな。……話している間に、貴賓室を発見したな。
あ!貴賓室のお姫様達の世話係りの1体がヤられた。お姫様達がギャン泣き。………………、どうやら泣き止んだぞ。お姫様達の必死の説得で残った世話係りは見逃されたぞ。まっ。実際に世話係りはモンスターだけど無害だからなぁ。」
「旦那様。この後は予想通りなら、魔王城攻略組とお姫様達を魔王城の外に逃がして保護する護衛組に別れるんだよね?」
「まあな。此処でそれぐらいしないと、この世界の未来は暗いからな。」
「……ご主人様。予想通りに、お姫様達は城外に移動して魔の大森林の外周部の宿営地を目指すみたいです。」
なら、勇者様御一行を歓迎したモンスターにダンジョン・マスターから命令する。
お姫様達の護衛組の中から指定対象を抹殺。指定対象外は、ダンジョンの外周部のモンスターに出した同じ命令を開始。
《了解しました。……完了しました。》
「………………、おお、上手い具合に屑を抹殺しつつ、お姫様達を外に追い出した。」
「我が主様。最大の懸念材料のお姫様達の解放が終了しましたね。」
「そうだな。ある意味で1番に気をつけていた案件だったからな。後は、帰郷した時だな。」
ダンジョン・マスターとして命令する。
お姫様達の御迎え係りは待機を開始。
《了解しました。……完了しました。》
「これで良し!」
「……、我が君。勇者御一行が最初の四天王『土の魔将軍ガリアス』とぶつかりますのじゃ。!」
「遂に四天王か!」
「旦那様。ガリアスの前口上が始まりました。」
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「よくぞ来たな。勇者達よ!貴様らを抹殺せよ。との魔王様の御命令だ。過去のお遊びとは違う!最後の慈悲だ。今、引き帰るのなら、見逃してやろう。」
「断る。命惜しさに引き帰る臆病者は此処には居ない!」
(おお、上手い前口上だな。)
(ご主人様。ガリアス、カッコいいね。)
(我が主様。勇者御一行もヤりますね。)
「命は惜しく無いか……。しかし、我々の戦いに、後ろの有象無象は邪魔だ!暫くは、大人しくして居るが良い。」
(ダンジョン・マスターとして命令する。
戦場の隔離を開始。)
(《了解しました。……完了しました。》)
(我が君。舞台は整いましたのじゃ。)
「な!?……結界か!!」
「我々の戦いに不粋な輩は要らぬ!勇者達よ、征くぞ!」
(旦那様。ガリアス、張り切っています。)
(そうだろうな。此処で俺的に気にいれば、次の魔王候補に入るからな。)
(ご主人様。いつの間に!?)
(昨日の夜にちょっとな。)
(我が主様。どの様な内容の話を?)
(基本的に魔王と四天王は、役目が違うだけで順番に魔王役と四天王役をやって貰う。四天王の誰かが良かったら次の魔王役候補に、魔王役が良かったら、もう1度魔王役をやって2度目の魔王役が良ければ、地下の我らがダンジョンのエリア・ボスに就任になる。欠員が出たら、また違う型のモンスターを四天王に入れる。」)
(我が君。確かにそれなら、ガリアスの張り切り様は分かるのじゃ。)
(旦那様。勇者御一行とガリアスの戦いは終わりが近い様です。)
(戦いそのものは映像を記録しているから問題無い。問題は、負けた時の散り口上だな!)
「ぐふぅ!見事だ、勇者達よ!しかし、われなど四天王最弱なり!この先に勇者達の屍が横たわるだろうよっ!」
(75点。なかなか良かった。)
(ご主人様。ガリアスは頑張りましたよ。点数が低いと思います。)
(まあ、最初だからな。次が悪ければ、ガリアス以下の点数になる。)
(我が主様。勇者御一行が、休憩を終了して移動を開始しました。)
(分かった。)
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「次は、エルフ族とドワーフ族の『鍵の部屋』だな。」
「我が君。今度はどんな仕掛けなのじゃ?」
「エルフ族は、3階の大広間が『鍵の部屋』にあたる。素早しっこいモンスターが徹底的に勇者様御一行の邪魔をする。
更に、罠を大量に仕掛けてある。だから、エルフ族のスキル罠探知と罠解除が無ければ、……ドカンだ。」
「旦那様。勇者御一行のエルフ族が、罠探知に反応しました。これで『途中でドカン!』が無くなります。」
「「あ!」」
「危なかったー。もう少しでドカン!だった。そうなったら、また数ヶ月間、補充要員を待たないといけない所だったよ。」
「ご主人様。獣人族が勘任せで指差した先に、隠していた『鍵の部屋』を見つけましたよ。」
「おお、獣人族は勘が鋭いのか?しかし、これでエルフ族は終了だな。」
ダンジョン・マスターから魔王城のモンスターに命令する。
勇者様御一行に追従する連合団体を指定対象を動けない程度に怪我を負わせ、それ以外を順次抹殺せよ。
《了解しました。……完了しました。勇者御一行の休憩が終了後に魔王城のモンスターに命令を発動します。》
「我が主様。勇者御一行の休憩も終わり。今、4階のドワーフ族用の『鍵の部屋』の前に居ます。」
「この部屋の仕掛けは、力自慢のドワーフ族ぐらいしか、攻略が出来ない。力自慢の仕掛けなら、複数人で行けばと考えるだろうが、そうは問屋が卸さない。その場合は仕掛けが発動して『鍵』を手に入れる事が出来なくなる。」
「我が君。どうやら、ドワーフ族も『鍵』を手に入れた様じゃ。次は、獣人族なのじゃ。」
「そうだな。ある意味、獣人族の『鍵の部屋』の仕掛けが1番目が離せないぞ。」
「旦那様。どの様な内容でしょうか?」
「5階に上がる為の通路は1つだけだ。しかも、かなり長い通路だ。5階に上がる階段の所に見える状態で『鍵』が有るが、正面突破以外の攻略を潰している。
だから、速さの獣人族以外には、不可能な仕掛けになっている。獣人族の速さ以外で行こうものなら、床や壁や天井から仕掛けが発動して潰される。」
「ご主人様。獣人族が覚悟を決めて、行くみたいです。」
「見てろよ。獣人族と後を追う仕掛けの追い駆けっこだ!」
「わぁ!我が主様。獣人族速いー。」
「ご主人様。駆けっこなら勝ちますよ。」
「メリア。分かっているよ。この世界で1番速いのは、メリアだ。」
「我が君。獣人族は『鍵』を手に入れた様じゃ。」
「これで勇者様御一行は、5階に上がったが5階は怖いぞ。なんせ、俺の自信作だからな。」
「旦那様。どの様な内容でしょうか?」
「なんか、デジャビューを感じた。ああ、内容だが、かなり長い階段を上がって直ぐにドアが有る。開けると中央に橋が掛かっていて、底は暗くて見えない程の奈落。因みに、底には槍ふすまで落ちたら、『グサッ!』だ。
仕掛けは、勇者様御一行の人族が1度全ての『鍵』を預り、先に橋を渡り、その後1人ずつ渡る。この順番を『守れば』仕掛けは発動しない。仕掛けは、豪風で勇者様御一行を奈落に墜ちる用に吹き荒れる。」
「ご主人様。凄い仕掛けです。」
「そうだろう。そうだろう。俺の自信作だからな。人族に最も必要なのは、『心』だ。人族は種族の特徴だけをみれば最低限だからな。腕力ならドワーフ族に負け、魔力なら魔人族に負け、速さなら獣人族に負け、器用さならエルフ族に負ける。だからこそのこの仕掛けな訳だ。」
「流石は我が主様。」
「お!何とか全員が渡り切れたな。『鍵』も、全員に返したな。まあ、返さないと次には行けないがな。」
「我が君。次は四天王の『風の魔将軍ゼフィル』なのじゃ。」
「次は、四天王の『風の魔将軍ゼフィル』か。楽しみだな。」
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