自由行動開始。
遂に主人公が、世界で遊ぶ為の土台が完成したようですよ。
しかし、長かった。
やっと自由に動ける。アリア達が居ないのは残念だが、与えたオモチャに夢中なら仕方無いな。
さて、ラングァーデの王家には俺達が暫くの間は、家を留守にする事も伝えたし、先ずは何処に行こうか?
「シオン。私、変な所無い?」
「ミア、大丈夫だ。昔よりも更に綺麗になっているぞ。」
「あら、そう。」
俺に話し掛けて来たのは、今、機嫌が良い俺の最初の嫁さんのカルミアだ。
俺と共に歩いて行く為に、システムに介入して俺と同じ不老不死になって貰ったんだが、ついでに外見も少々弄くった。
外見年齢は16歳くらいで、本人の希望で数ヵ所の凹凸を変更した。
俺としては、出会った時よりも綺麗になったと思う。
カルミアの呼び名を本名の「カルミア」から、「ミア」になった。
俺はミアと会話しながら、頭を撫で回している。
ミアが嫌がっていないので、撫で回しが続いているともう1人の同行者が注意を促す。
「んん。イチャつくのは良いけど、王都の往来でする事では無いわよ。シオン、ミア。」
「すまんな。ミアがより綺麗で可愛くなったんでつい、な。」
「ミアばかり誉めて私はどうなの?」
「シアも、昔よりも更に美しく凛とした佇まいだ。」
「……、それなら良いけど。」
ネメシアも俺と共に歩いて行く為に、システムに介入して俺と同じ不老不死になって貰ったし、外見も少々弄くった。
ミアと同じ外見年齢だが若干ミアより身長が高めになって、凹凸もミア同様に本人希望で変更した。
これで、3人共が外見年齢が同じくらいになり、世界観光がしやすくなった。
え!?ダンジョン・マスターとしての仕事はどうしたって?
物事には順序が有るんだよ。
先ずは、俺達3人の身嗜みからだ。
俺は普通の冒険者風に頑丈な布の服の上に魔獣の皮をなめした物を鎧として装備している。
防御力よりも、動き易さ優先の格好だ。
色合いは俺の好みから、黒系が主になっている。
ミアは同じく冒険者風の頑丈な布の服の上を、動き易さを優先しながら、俺よりも若干防御力を優先して生かせる様に魔獣の皮をなめした物を鎧として装備している。
色合いはミアの好みから、緑系が主になっている。
シアはミアと同様の冒険者風の頑丈な布の服の上を、動き易さと敏捷性を優先に成るように、魔獣の皮をなめした物を鎧として装備している。
色合いはシアの好みから、青系が主になっている。
俺の武器は、普通の長剣を背中のベルトに装備して、やはり前世が捨て切れずに「刀」も準備して腰に専用のベルトに装備している。
ミアの武器は、弓矢と二振りの短刀。
システムに介入して昔見せたアニメの影響でこの組み合わせがお気に入りらしい。
シアの武器は、薙刀だ。
ミア同様に見たアニメの影響でこの武器がお気に入りらしい。
何故、アニメが見れたかというと、システムの介入時に何気無い好奇心から調べたら、ソレが有った。
つい、我慢出来ずに見ていたらミアとシアに見つかり、3人でアニメ視聴会が始まったという訳だが、異世界のシステムに入っていたという事は創造神が見るつもりだったのか!?
まあ、人の趣味は自由だ。
覗き見をした俺達が言うべき事じゃあ無いな。
因みに武器は、表向きは冒険者に成るつもりだったから6年前に、俺のダンジョンでエルダードワーフとかを召喚して用意して貰った。
流石のドワーフと云えども、日本人の叡知の結晶の1つで有る日本刀は難しかったみたいで、エルダードワーフ自身が納得出来る一振りに5年費やした。
この一振りが完成した事で、短刀も薙刀もすんなりと出来上がった。
それでも、2人の武器を造り上げた後は、エルダードワーフはぶっ倒れたがな。
少し話がそれたな。
何故、こんな格好しているかだが、俺達3人は冒険者に成る事にした。
冒険者程、紛れ込むのが楽な立場が無く、世界観光する時に動き易いからだ。
後は、3人共に背中にマントを着けているが、マジックバッグを見え難い様にそれぞれが身に付けている。
幾ら何でも、妻達……、いや、外見……が変わったから、彼女達の下着等を俺のマジックバッグの入れて管理する気は無いよ。
今、彼女達の昔の姿を思い浮かべたら、急な寒気がした。
まあ、俺のは以前から使っているチートの無限収納と時間停止とリストアップ付きのヤツだけどね。
勿論、彼女達のマジックバッグもチート仕様にしました。
リストアップ付きだ。これが、結構チートだったよ。
当然ながら彼女達のマジックバッグには、使用者指定をしているので、彼女達と俺しか使えない。
そんな訳で、俺達は冒険者ギルドに到着した。
俺達3人が入ると一斉に此方を向き、直ぐに俺達が入る前に戻った。
冒険者登録する為に受付嬢に話し掛ける。
「初めまして。俺達3人は冒険者登録に来たんだが、此処でいいのか?」
「はい。合っています。では、此方の用紙に必要事項を記入して下さい。代筆は必要ですか?」
「私達には必要は無いわ。」
「それは失礼致しました。」
俺達は必要事項を記入した用紙を受付嬢に渡した。
準備が済むまでの間に冒険者に必要な説明を受けた。
……説明が終わった時、奥から別のギルド員が何かを持って来た。
「はい。3人共に問題有りません。では、このカードが冒険者の証というべき物なので無くさない様にお願い致します。もし、無くされた場合は、1人辺り銀貨10枚必要になります。」
「分かりました。早速ですが、何か依頼は有りませんか?」
「……そうですね。申し訳ありませんが、オススメは有りません。しかし、まだ冒険者に成り立てなので、常設依頼の薬草採取かホーンラビットをオススメします。」
「分かった。」
「ただ、皆さんがしている事なので、少し王都から離れた所に行かないと居ないかもしれません。」
「受付嬢さん。ありがとう。参考にさせて貰うよ。」
俺達は冒険者ギルドを出ようと出入口を塞ぐ様に、数人の冒険者に阻まれた。
「おいおい。えらくキレイな女を侍らしているじゃあないか。」
「おまえみたいなガキには勿体ない。だから、オレたちが引き受けるから、ガキは装備品と有り金を全て置いて消えな!」
「この2人は俺の大切な存在だ。貴様らに渡せる訳が無いだろう? 貴様らこそ、此処から消えろ!」
「このガキがぁー!」
相手が先に武器を抜いた為、正当防衛が成立したと思い、俺達もこの馬鹿共を潰す事にした。
「ぎゃぁっ!」
「グフッ!」
「グェ!」
俺は向かって来た馬鹿を先ずは、右回し蹴りで剣を握る馬鹿の右手を潰し、勢いを殺さずに背中を見せながら右足を鳩尾に後ろ蹴りをめり込ませ、頭が下がった所を左肘を馬鹿の首を後ろから叩き落とした。
俺が馬鹿1人の相手をしている内に、もう1人の馬鹿はミアとシアに殺された方がマシと思える状況だった。
おーい。ミアにシア、やり過ぎない様になー。
どうやら、ミアとシアの気が収まった様で、馬鹿の有り金と装備品を徴収している。
俺も既に徴収済みだ。
「ひでぇ。」
「ああ。やり過ぎだろう?」
「お姉様。」
おい!3番目。死にたくないなら、近寄るなよ!
「ああ!! 俺達が知らないヤツらが、いきなり俺達の進行方向を塞ぎ、言い掛かりを付けて有り金と彼女達を寄越せと脅迫して、断れば襲ってくるヤツらを盗賊と言わないのか?」
「だからって此処までする必要は無いだろう?」
「お前は馬鹿か? 俺達が負けたらどうなっていた? 最悪、俺はまともに動けない程に痛めつけられ、有り金と装備品は全て奪われ、彼女達はヤツらに陵辱され、飽きれば、裏で彼女達は売られる。それを当たり前だと、俺達に言うつもりか!!」
「いや、それは……」
「お前達の顔は覚えた。万が一が有っても俺達の助けは期待しない事だな。」
「「シオン、怖かったー!」」
ミアとシアが、先程の馬鹿の袋叩きが無かったかの様に俺に抱き着いて来た。
「ミア、シア、怖かっただろう。よしよし。」
「シオン、もっと抱き締めて。」
「私もー。」
俺はミアとシアを心ゆくまで抱き締めたり、頭を撫で続けた。
「あの~。シオン様にミア様、シア様。この盗賊行為をした冒険者2人の処遇の希望は有りますか?」
「冒険者資格を剥奪の上で与え得る1番重たい罰を。もし、まだ財産が有れば8割下さい。残り2割の内、1割は受付嬢さんに、残りの1割はギルドに上げます。だから、また2、3日後にお願いします。」
「承知致しました。」
さて、気分が悪くなる出来事が有ったが、俺達は王都の外に出て、少し森の中に入って行った。
「シオン。この後は何をするの?」
「私も知りたいわ。」
「俺はダンジョン・マスターだ。だから、王都の近くにダンジョンを造る。」
「それなら、王城の地下に有るわよ?」
「アレは、俺達の家だろ。だから、造るのは王都が利用するダンジョンを造るんだ。」
「何故?」
「ミアにシア。今までは難しかったが、今の冒険者の立場ならやり易いんだ。」
「どう違うのかしら?」
「まあ、半分以上は俺の我が儘だけどな。今までは、ミアとシアが居ない。だから、俺1人で動いても上手く行かないし、ミアとシアに俺だけが名声を受ける所を見せたく無かったし、どうせなら、3人一緒の方が良いだろう。」
「……シオン。」
「シオン。話は戻るけど、それとダンジョンがどう引っ付くのかしら?」
「シア、それはな。例えば、王都に住む4人家族で、父親が冒険者で母親が専業主婦で、子供2人で上が長女12才、下が長男8才だとする。」
「それで、」
「もし、父親が不慮の事故等で亡くなって、周りが残った家族を助け無かったら、どうなると思う?」
「シオン、そういう事ね。」
「ミア、そうだ。この王都を統治する俺達の子供達は良い統治者だ。しかし、それで王都全てを守りきる事は出来ない。残念ながらな。だから、そういう弱者でも、生きていける様にダンジョンを利用する。」
「素晴らしい考えだわ。」
「それで、実際にはどうするのかしら?」
「とりあえず、俺達は数週間は真面目に冒険者の功績を上げる。その合間に、王都近くにダンジョンを造り、最初の1階層から3階層迄を弱者救済用の階層にする。その下の階層は、普通のダンジョンにする。まあ、俺が造るダンジョンだから、途中からは難易度が変わるがな。」
「シオン、凄いわ!」
「弱者救済用の階層はどんな階層に成るのかしら?」
「主に薬草採取の階層にする予定だ。1階層から3階層から採取出来る薬草は基本は同じだが、たまに少し価値の高い薬草が採取出来る様にする。」
「シオン、それだけでは足りないと思うわ。」
「勿論だ。だから、出るモンスターも2種類で、片方は最弱中の最弱で食肉用のモンスターだ。もう片方は逆に最下層に居る様なモンスターで、役割は不正の監視と弱者の護衛役だ。」
「監視役のモンスター?」
「ミア、その3つの階層は弱者専用。つまり、冒険者にすらまだ成れない者だけが利用出来る様にする。」
「そういう事かしら?」
「シア、どういう事?」
「ミア、幾ら薬草を採取しても横から奪われたり、ダンジョンを行き帰りしている冒険者が移動の途中に奪われたりしない様にする為よ。」
「その通りだ。」
「成る程。」
「まあ、そういう訳だ。細かい所はまた造りながら、考えるとして、ギルドの貢献度を稼ぐぞ!」
「「はい!」」
あれから3週間経ち、俺達はDランクになった。
俺達は王都の小さい子供でも行ける所に有る森林の入り口辺りにダンジョンの出入口を出現させる。
俺達は王都の冒険者ギルドに駆け込む。
「大変だ!王都の外の森林の入り口辺りにダンジョンが出現した!」
「待って下さい。シオン様、本当ですか?」
「ミアとシアも確認した。」
ミアとシアは受付嬢さんに、対して頷いた。
「分かりました。ギルドマスターに報告して来ます。シオン様達も後でお話を聞くかと思うので、待っていて下さい。」
「分かりました。」
受付嬢さんは、2階に上がって行き、数10分後に降りて来た。
「シオン様達は、ギルドマスターに説明をお願いします。」
俺達は受付嬢さんの指示に従いギルドマスターに説明をした。
初めて会うが俺達の正体に気付いていない様だった。
俺達は説明が終わり、解放された。
次の日、冒険者ギルドは騒然としていた。
「受付嬢さん。何が有ったの?」
「シオン様。実はダンジョンの調査が進んでいないのです。」
「何故?」
「実はダンジョンの出入口が開いていないのです。」
「そうなんだ。じゃあ、俺達は少し隣り合わせの酒場で様子を見てるよ。」
「そうですね。そろそろ、調査に行った者が帰って来る頃です。」
実は、外見は確かにダンジョンとしか思えない様にして有るが、まだ出入口は開けていない。
俺達が酒場でのんびりしていると、異様な空気を醸し出す男が、ギルドに入って来て、受付嬢さんに話し掛けた。
「ギルドマスターに話が有る。内容は、最近発見されたダンジョンについてだ。」
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