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夕食までの、のんびりタイムとお茶会

自由行動を開始します。

さて。夕食までの自由行動だが、情報収集を兼ねて、現場の声を聞きますかな。


「誰か居るか?」

「はい。御用は何でしょうか、シオン様。」

「3人程、メイドを呼んでくれ。色々と聞きたい事がある。……心配するな。世間話とかの軽い内容だ。」

「畏まりました。」


数分後、メイド3人が入って来た。


「お話が有ると、お伺いしました。」

「ああ。君達に色々と聞きたい事が有る。

何、世間話の様な内容だ。気楽に話してくれれば良い。」

「はい。畏まりました。」

「先ずは、この世界の創造神をどう思う?」

「私達を創造して導いて下さる慈悲深く素晴らしい女神様です。」

「数百年前に歴史上初めて出現した脅威の『魔王』をどう思う?」

「恐ろしい存在だと思います。しかし、あの当時に魔王を討伐した英雄の一族は今も健在です。

もし、再び出現したとしても、必ず英雄の血に連なる者が討ち倒すと信じております。」

「そうだな。俺もそう思うよ。次に、この国の王族をどう思う?」

「数百年を掛けてですが、第3位から第1位にした素晴らしい方々だと思います。」

「ん?何処から、第3位とか第1位とかの数字が出るんだ?」

「はい。今から数日前に、王族からの発表が有って、その時に知りました。」

「へぇ。そうなんだ。」


俺は世間話をしながら、情報収集を続けた。

メイド3人と話し込んでいる内に、夕食の時間になったらしい。

メイド3人も仕事が有るからと退席した。


「シオン様。夕食の準備が整いました。」

「分かった。」


どうやら、俺が最後の様だ。

ザナビもいつの間にか来ていて、席に着いている。


「遅れて済まない。夕食を始めよう。」


俺達は夕食を済ませ、アリア達を交えて、明日からの予定をザナビと話した。


「ザナビ。明日からの予定だが、王城に滞在する。」

「畏まりました。明日、来られるまでに準備を済ませておきます。」

「待遇は王族よりも下げておけ。対外的には、王族の客人だが、王族という訳では無いからな。」

「畏まりました。その様に致します。」

「期間は第3王女カルミアの誕生会が終わるまでだが、場合に因っては延長や短縮も有る。」

「畏まりました。シオン様。質問を宜しいでしょうか?」

「構わない。何だ?」

「シオン様とアリア様方は、滞在中は何をされるのでしょうか?」

「簡単な事だ。王族との交流だ。必要以上に恐怖心を与える事は無いからな。」

「畏まりました。他の何かご命令は御座いますか?」

「今の所は、特に無い。」

「では、シオン様とアリア様方の身分証です。」

「この身分証で有れば、御不自由は無いと思います。保証人が私と現国王にして有るので、大丈夫かと思われます。」

「分かった。ご苦労。」

「それでは、シオン様。アリア様方。明日の何時頃にお迎えに上がれば良いでしょうか?」

「昼食後で構わない。準備や通常の仕事も有るだろうからな。」

「お気遣いありがとう御座います。

では、明日の昼食後にお迎えに参ります。」


翌日、午前中はアリア達と雑談しながら、時間を潰していると、昼食後にザナビの迎えが来た。

俺達は迎えの馬車に乗り、王城に到着した俺達は王宮の幾つかの来賓用の部屋を滞在中の部屋となっていた。


「ザナビ。王族の今日の予定は?」

「はい。シオン様の御命令で、普段通りに過ごしておりますので、国王と王太子は国政を。

第2王子は、将来的には国軍を預かる立場の予定で、騎士達と鍛練に出ております。

王妃と第2王女は、貴族の夫人や令嬢とお茶会を開いておりまして、第3王女は礼儀作法等の勉強中です。」

「流石に、数百年も世界の脅威の無い平和が続けば、大分『黒く』なっただろう?」

「はい。最近は特にそうでしたが、シオン様の登場で表面的には大人しくなっております。」

「表面的には……か。まあ良い。あの謁見で呼ばれない程度の貴族等、とるに足らない存在だ。無視しておけ。それは王族がするべき仕事だ。」

「それでは、シオン様。今日は如何(いかが)致しますか?」

「そうだな。第3王女から友好を深めるか。但し、第3王女の教育を担当する者が、了承して本人も了承した場合に限る。」

「畏まりました。それでは、予定を確認して参ります。」

「我が君。何故に最終的には、『命令』では無く、『希望』にされておるのじゃ?」

「俺は別に破壊者では無いからな。この国が積み上げて来た事を無視するつもりは無いだけだ。」

「旦那様。そうでしたか。」

「ご主人様。あの女の子と遊ぶの?」

「了承が貰えたらな。だけど、遊ぶって言っても駆けっこでは無いぞ。」

「残念。」

「我が主様。それ以外では、王城で何かするの?」

「そうだな。多少の命令を出すが、王妃や第2王女の開くお茶会に出るのも面白そうだな。」

「我が君。それは、面白そうなのじゃ。」


俺達はザナビが帰って来る迄、雑談をしているとザナビが帰って来た。


「シオン様。第3王女の教育係りから了承を得ました。勿論、第3王女からもです。」

「何時からだ?」

「準備が御座いますので、1時間後になります。」

「分かった。」


1時間後、俺達は第3王女カルミアのお茶会の招待を受けた。


第3王女カルミアの部屋に到着すると、ドアが開き第3王女カルミアの挨拶が始まった。


「この国の支配者たるシオン様。そしてアリア様方。

ようこそ、私カルミア=リブロ=イデクスのお茶会に御招待する事が許され、恐悦至極に御座います。」

「教育係り、今の挨拶はどうだった?」

「畏れながら申し上げます。自身よりも、立場が上位の者に対する挨拶として、申し分無いかと思われます。」

「なら、硬い挨拶はこれで終了だ。仲の良い友人の様に接する事を許す。」

「シオン様。宜しいのでしょうか?」

「おれが『許す。』と、言っているのだが?」

「失礼致しました。カルミア様もその様にして下さい。」

「分かりました、先生。」

「ああ。硬い挨拶は、肩が凝って性に合わん。畏まる必要は無いからな。勿論、分かっていると思うが公式の場は別だぞ。」

「はい。承知しています。」


こうして、第3王女カルミアによるお茶会が始まった。

最初は硬かったが、次第に慣れて来たのか落ち着いて対応が出来る様になった。

まあ、周りの教育係りやメイド達は、落ち着かない様子だったけどな。多分、第3王女が俺達に粗相しないかと心配なのだろう。

アリア達は実際は分からないが、俺は別に少々の失敗や粗相は気にしないがな。

最も、それは上位者視点だから、相手にとっては違うか。

正直。俺も前世では、そこそこは漫画やアニメやラノベに手を出していたからな。最も、『テンプレ』とかは、未だによく分からんがな。


ある程度の緊張が解けた所で、屋敷のメイド達と同じ質問をしてみる。


「少し質問したい事がある。……心配するな、世間話の様な内容だ。」

「シオン様。何なりと。」

「では、創造神をどう思う?」

「この世界を創造された慈悲深く素晴らしい女神様です。」

「成る程な。」

「次は、数百年前に出現した『魔王』をどう思う?」

「恐ろしい存在だと思います。でも、魔王を討伐した英雄の血族が、この世界に存在します。例え、再び出現してもその英雄に連なる者が討ち倒すと信じております。」

「そうか。俺も魔王が再び出現しても再び英雄が討伐すると信じている。

周りに居る、教育係りやメイド達もカルミア王女と同じ様な意見か?」

「畏れながら申し上げます。私共も同じ意見で御座います。」

「そうか。」


俺はこの後も差し障り無い質問をしながら、会話を楽しんでいたが、時間が来たのでお茶会を終了となった。

因みにアリア達は、お茶とお菓子に夢中で話に入って来なかった。……多分、少しは空気を読んで黙っていたと信じたい。


こうして、第3王女のカルミアと、お茶会や城内案内等で交流を繰り返し、第3王女カルミアの誕生会の日が訪れた。


誕生会の当日。

俺達は合間に寸法等を確めていたパーティー用の衣装に着替えて、時間が来るのを待っていた。

パーティー用の礼儀作法等は、城内地下の俺のダンジョンで、睡眠学習で頭に入っている。

前世だと、偽物臭が凄いが魔法有りのこの世界だと本物になるから怖いわ。

要するにパーティーの礼儀作法等は、ザナビに確認したら問題無しと言われた。


暫くするとドアからノックが鳴った。


「失礼致します。シオン様。アリア様方。お呼びする準備が整いました。」

「分かった。案内を頼む。」



俺達は案内に従い王宮の一際立派な扉の前に立つ。


「国王陛下の御客様のシオン=ラングァーデ様と同行者のアリア=ラングァーデ様。ユリア=ラングァーデ様。メリア=ラングァーデ様。ダリア=ラングァーデ様。」


俺達の自己紹介の名乗りが終わり、国王陛下と王妃と王太子と主役の第3王女カルミアの前に到着した。


「ガラン国王陛下、カトレア王妃様、ガラク王太子殿下、御招待を頂き感謝致します。そして、第3王女カルミア殿下の誕生の日を共にお祝いが出来る事を嬉しく思います。」

「シオン様。そしてお付きの方々。お祝いの言葉ありがとう御座います。この後も楽しい時間を御過ごし下さいませ。」


俺達の書類上の立場は、俺が正室の嫡男。アリア達が側室で4人共に母違いの異母兄妹という訳だ。

つまり、書類上の俺の父親は、俺の書類上の母親を合わせて5人の奥さんが居る事に成る。

父親は同じだが立場の違いから、俺を名前の様付き呼びとなっているという設定だ。


誕生会は問題無く進行している。

俺達の紹介は、国王が自らする事で俺達を軽く見る事が出来ない様になった。

これで、謁見の時に喚ばれなかった貴族の中でマトモな奴は、最低限の対応が出来るだろう。しかし、どんなに掃除しても次の日には埃が有る様に、最低限の対応すら出来ない貴族が現れる。

この様に。


「おい、貴様。どうやって国王陛下に近寄った。」

「どうやっても何も、私の父と国王陛下が友人の間柄で、その御縁で今回の誕生会に御招待を頂いたのですが。」

「おれは、そんな話を聞いた事が無い。」

「それは、貴方様が知らないだけでしょう。」

「何だと!」

「どうかされましたか?」

「これは、カルミア王女殿下。この出自も怪しい紛れ者を問い質していた所です。」

「ちょうど良かったです、カルミア王女殿下。この方は何を言っているのか判らず、程々に参っていた所です。」

「シオン様!?」

「カルミア王女殿下、何を……」

「貴方は先程の国王陛下の紹介を聞いていなかったのですか?

この方々は我が国にとって大事な方々です。

そんな方々に対して『怪しい紛れ者』と称するとは、この国の貴族としての自覚は有るのですか?」

「カルミア王女殿下。何を言っておられます。この様な者など、我が国には必要有りません。」

「何という事を……。分かりました。」

「カルミア王女殿下、分かって頂けたのですね。」

「ええ、分かりましたわ。貴方が我が国にとっては害悪でしか無いという事が。」

「カルミア王女殿下!?」

「誰か?この目と耳を持たぬ愚か者を牢屋に連れて行きなさい。」

「カルミア王女殿下。私こそが、この国に必要な存在です。」

「愚か者の戯れ言等、聞く必要は有りません。早く連れて行きなさい。」

「カルミア王女殿下~!」


俺達に牙を向いた馬鹿は消えた。


「シオン様。そしてアリア様方。申し訳ありませんでした。」

「しっかりと対応してくれたから構わないよ。

それよりも、立派な王女様だね。」

「シオン様。ありがとうございます。」

「カルミア王女殿下。会話中に入る無礼を御許し下さい。」

「どうされました、ミスディア=スタンディング子爵。」

「先程、私の息子が騎士達に連れて行かれる所を見まして、失礼な事をしたのなら父親として責任を取らなければと思い、お声を掛けさせて頂きました。」

「それは良い心掛けです。ならば、此方(こちら)も慈悲を与えましょう。今日は、直ぐに帰って身辺の整理して、王家からの沙汰を待つが宜しいでしょう。」

「カルミア王女殿下。何を言っておられますか?」

「貴方のご子息が、我が国の大事な方々を『怪しい紛れ者』と称したのですよ。更には、この方々は我が国に必要無いとまで暴言を吐いていました。我が王家としては看過出来ません。」

「息子は何という事を……。」

「しかし、スタンディング子爵は責任を取ると自ら発言をしましたので王家として慈悲を与えましょう。」

「息子の教育不足による暴言、王家の方々に対して申し開きもありません。カルミア王女殿下の慈悲に感謝して、身辺の整理をして、王家からの沙汰を待ちたいと思います。」

「ミスディア=スタンディング子爵。今までよく国に仕えて来ました。ご苦労でした。」

「ありがとうございます。カルミア王女殿下、御前を失礼致します。」


こうして、立場を弁えぬ愚か者の一幕が有ったが無事に誕生会は終了したが、意外とカルミア王女と居る時間が楽しいから滞在を延長した。




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