ダミーの本拠地の視察
主人公が遂に動く。
俺は世界の物見遊山の為に、色々と準備を始めた。
ダンジョン・コアに外出する為に、俺達が着る服等を出して貰い、今時の一般的な武器を出して準備を整えた。
後、ダンジョン・コアに命令して、行き先のモンスターに俺達が行く事を伝えて貰った。
ダンジョン・マスターからダンジョン・コアに命令する。
ダンジョン・マスターの地上での名称を『シオン』にする。全ダンジョンモンスターに通達せよ。
《了解しました。………………完了しました。全ダンジョンモンスターに通告しました。》
「皆。準備は良いか?」
「我が君。準備を整えのじゃ。」
「旦那様。準備出来ました。」
「ご主人様。何時でも大丈夫。」
「我が主様。ボクも行けるよ。」
「それじゃあ、世界の物見遊山に出発だ!」
俺達は先ずは、報告書に載ってた300年前の人族勢力分布第3位の国が残っているか確認したが残っているどころか、第1位まで上がっていた。
俺達はその第1位の国「イデクス」に向かった。
因みに移動手段は、ユリアの竜形態での空の旅。
荷物はダンジョン・コアから出したマジックバックで、時間停止と容量無限と内容リスト化のチートアイテムです。システムに俺専用にする事で何とか使う事が出来ました。
他者が同チート物を手に入れるには、空間魔法のスキルでアイテムボックスを作るか、それを付与する為のスキルが必要になる。
流石は世界最高のドラゴンによる空の旅。
あっという間に目的地に到着した。
流石に王城の上からバッサバッサと降りる訳にもいかないから、ある程度の離れた場所から降り、第1位の国「イデクス」の王都の玄関口の門に到着した。
俺達は無用な衝突を避ける為に大人しく順番を守った。
俺達の番が来ると、門番が聞いてきた。
「身分証をお持ちですか?無い場合は、銀貨25枚が必要です。」
「俺達の事を聞いて無いのか?」
「失礼しますが、貴方のお名前をお伺いしても宜しいですか?」
「俺の名前は『シオン』だ。」
「おい。連絡来ているか?」
「いいや。」
「申し訳な……」
「……シオン様ーーー!」
「迎えが来た様だな。」
「シオン様。到着するのが速すぎます。」
「失礼します。貴方のお名前と身分証の提示をお願いします。」
「ああ。私の名前は『ザナビ・アラサーヤ』でこれが身分証だ。」
「拝見します。……!?」
「え!?」
「失礼致しました。アラサーヤ財務大臣様!」
「アラサーヤ財務大臣様。身分証を御返し致します。」
「門番。職務ご苦労様。この御方は儂の大事な方だ。通しても良いな?」
「問題有りません。ただ、通行料は必要です。」
「そうだったな。ほれ、銀貨25枚。」
「確かに確認致しました。どうぞお通り下さい。」
「それでは、シオン様にお付きの方々、馬車を待たせていますので、儂について来て下さい。」
「案内、宜しく。」
「おい。まさか俺達、門番がアラサーヤ財務大臣様と、直接に話す事が有るなんて夢にも思わなかった。」
「俺もだ。しかし、アラサーヤ財務大臣様が直接迎えに来るなんて、あの『シオン』とお付きの方々は何者なんだ?」
「さあな。だが、知らない方が多分、幸せだと思うぜ。」
「そうだな。とりあえず、あの5人の顔と『シオン』という名前は覚えておこうぜ。」
「そうだな。」
俺達は馬車の中で、話を始めた。
「マスター。何故、このく……」
「通達を忘れたのか?」
「失礼致しました。シオン様、何故、この国にお越しになられたのですか?」
「今までは、俺に与えられた仕事で自由が無かったが、やっと一段落したからな。予てよりの希望していた世界観光だ。」
「左様で御座いましたか。シオン様、この後の要望等は御座いますか?」
「とりあえず、俺達の身分証を用意しろ。」
「畏まりました。」
「これは確認だが、管理者・支配者階級の掌握は済んでいるな?」
「当然、済んでおります。」
「王族もか?」
「勿論で御座います。」
「なら良い。次は、王城内で自由に動ける様に俺達を認識させる場を設けろ。当然、王城内での事で、間違っても王都を馬車で走り廻るみたいな馬鹿な事はさせるなよ?」
「心得ております。既に根回しを始めており、1週間後にパーティーを開く予定が御座います。その時にシオン様方を披露したいと思います。」
「名目は?」
「折よく、王族の第3王女殿下の14才の誕生を祝う日が御座います。それに合わせてと計画しております。」
「ならば、王族との謁見だな。最も、どちらが謁見で頭を垂れるかは、判っているな?」
「当然で御座います。」
「今後の事は、謁見を済ましてからにする。」
「承知致しました。」
因みにアリア達が静かなのは、空気を読んだ事もそうだが、馬車の窓口から見える景色に夢中だからだ。
ここら辺はまだまだアリア達はお子様だな。
俺達は王城に到着して、ザナビの案内の下に謁見の間に入った。
既に根回し済みで、この国の貴族が並んで頭を垂れていた。
そんな中で俺達は無人の玉座に向かい、俺は玉座に座り、アリア達は両脇に立つ。
10分程過ぎると、謁見の間の扉が開き、王族が入って来て、所定の位置らしき場所で膝を着き頭を下げる。
俺の斜め前に居るザナビが、声を出す。
「この国の真の支配者がお越しに来られた。今後はこのシオン様がこの国を支配される。王族と共に恭順する様に。」
「俺がシオンだ。この国を支配する。しかし、お前達の今までを変えろとは言わない。今まで通りで構わない。
ただ、これからはこの国の支配者の王族より、上の立場を持つ者が現れたに過ぎない。
俺達に命令出来る者はこの国には居ない。俺達の命令は王族の命令より上位の命令に成る。それだけだ。
ただし、この場に居ない貴族やそれ以外には、俺達の立場は王族が招いた他国からの友人。その様な若干ぼかして伝える様にせよ。」
「皆の者、聞いたな。この場に居ない、貴族や他の者共に通達を徹底する様に。」
「ははあ。」
「おっと!王族の方々を忘れていた。慣れぬ姿勢は辛かっただろう?立ち上がってくれて構わない。」
「では、シオン様、王族の紹介をしたいと思います。」
「頼む。」
「それでは、紹介します。
国王の『ガラン=リブロ=イデクス』
王妃の『カトレア=リブロ=イデクス』
王太子の『ガラク=リブロ=イデクス』
第2王子の『ガレ=リブロ=イデクス』
第2王女の『カザミア=リブロ=イデクス』
第3王女の『カルミア=リブロ=イデクス』です。」
「質問だ。俺達の事をどう聞いている?」
「はい。この国は、シオン様の手の者により栄えており、シオン様の気分1つで、軽々とこの国を滅ぼす事が出来ると聞いております。
そして、数百年間に及び、シオン様の一族がこの国を支え栄えさせて来たと、先祖代々に受け継がれております。」
「まあ、そんな所だ。先程言った通りで、今までの事を変えろとは言わない。ただ、今までは王族がこの国の支配者だったのが、これからは、その王族に命令出来る者が現れた、それだけだ。」
「はい。我ら王族はシオン様に従います。」
「なら、最初の命令だ。この王城の地下に使っていない部屋は有るか?」
「はい。地下の1番奥に空室が御座います。」
「そこに案内しろ。」
「質問をしても宜しいでしょうか?」
「言ってみろ。」
「地下の空室の用途は?」
「俺達と俺達の命令を受けた者以外の立ち入り禁止の部屋が出来、この国が他の国々よりも少し安全に成るだけだ。」
「理由をお伺いしても宜しいでしょうか?」
「それ以上を聞かない事が、お前達の安全を守る事になる。それでも聞くか?」
「滅相も御座いません。シオン様の意向に従います。
お前達も良いな?」
残った王族も頷いた所で、この謁見はお開きにして地下の空室に到着した。
「シオン様、この地下の空室に何をされるのですか?」
「ザナビ、それはな、この空室にダンジョンを造る。」
「旦那様。ダンジョンを!」
「そうだ。……良し。この扉を開けば、この俺の『オリジナル・コア』に因るダンジョンの完成だ。」
俺はダンジョンの細かい設定を終わらせ、この部屋の立ち入り禁止を徹底させ、応接室の様な部屋にする様に指示した。
俺達は王城を後にして、ザナビの案内で王城の近い場所に建つ豪邸に到着した。
「この豪邸は?」
「シオン様。この屋敷はシオン様方の物です。」
「俺達の?」
「はい。シオン様方が来られた時の為に用意しておりました。」
「これだけ大きいと中の管理はどうする?」
「はい。私が厳選した者達が管理致します。」
「そうか。ならば、ザナビを信じよう。」
「それでは、シオン様方。中を御案内致します。」
俺達は屋敷の中に入り、歓迎を受けた。
「お帰りなさいませ。ご主人様!!!」
「初めまして。ご主人様。私はこの屋敷の管理を任せられた執事長の『セバス・チャン』です。以後、何か御座いましたら、お呼び下さい。」
「初めまして。ご主人様。私はこの屋敷のメイドを取り仕切るメイド長の『ローザ・マイヤ』です。以後、何か御座いましたら、お呼び下さい。」
「ああ。宜しく。改めて自己紹介をしよう。
俺の名前は、『シオン』だ。そして、後ろに居る4人は俺の大切な存在の者達だ。左から、『アリア』、『ユリア』、『セリア』、『ダリア』だ。俺同様に接する様に。」
「畏まりました。ご主人様!!!」
「後、俺の事は『ご主人様』では無く、『シオン』と呼べ。」
「畏まりました。シオン様!!!」
「では、シオン様。儂は、雑用が残っておりますので、此処で御前を失礼致します。夕食頃にお伺い致します。
皆の者。シオン様方に良く仕える様に。」
「畏まりました。ザナビ様。」
こうして、ザナビは屋敷から立ち去り、俺達は屋敷内の自由行動にした。
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