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終わって始めた花畑  作者: SHELLY・BOSS
51/62

別れと転生

真っ暗な世界


良太はあの夢を見ていた


半分明るく半分暗い世界


明るい世界には牡丹達花畑荘の面々がいた


暗い世界には光る玉が2つあった


( あの玉は・・・産まれてくる子供達か? )


( よく分かったわね。さすが私の孫ね。 )


( ばぁちゃん!百合さんの姿じゃないね。 )


( あの子達に頼まれてね。どちらかの魂と一緒になるの。 )


( 百合さんはどうなるんだ?ばぁちゃんが居なくなったら記憶とかは? )


( 全部覚えていられるよ。あんた達を頼むように言ったから安心しなさい。 )


( そっか・・・ばぁちゃんは成仏するってこと? )


( 平たく言えばね。転生して子供達のどちらかとして生まれ変わるんだよ。 )


( じゃあ明日には百合さんはばぁちゃんじゃなくなるの? )


( そうだよ。私は子供としてあんた達を見守ってるよ。 )


(( 安心して。元気に産まれるから。 ))


2つの光の玉が揺れながら良太に近ずいて言った


( ママと一緒に待ってるよ。君達を腕に抱く日をね。 )


(( またねパパ。さぁ目覚めて。 ))



良太が目を覚ますと、涙が流れていた。

牡丹が部屋に入って来るなり、


「 良太!凛さんが百合さんになった!って何で泣いてるの? 」


「 あ、あぁ。だろうな・・・ 」


良太は牡丹とリビングへ行って百合の姿を確認した。


「 どうも黒川良太さん。()()牡丹さん 」


「 始めまして、白川百合さん。話は夢でばぁちゃんから聞いたから、大体はわかってるよ。 」


「 さすがは凛さんですわね。わたくしは花畑荘に住んで、あなた達を見守るつもりですが。よろしいでしょうか? 」


「 もちろん。俺は大歓迎だよ。 」


良太と百合が笑い合っていると、


「 黒川牡丹・・・うふふ。アタシの名前をちゃんと呼んでくれるなんて。 」


牡丹は赤い顔で言っていた。


「 牡丹さん。良太さん。凛さんから伝言です。 産まれる前にさっさと市役所に行きなさいですって。 」


「 そうだな。牡丹はどうしたい? 」


「 アタシは今すぐにでも行きたい!でも指輪とかどうするん? 」


「 安心して下さい。この家にありますよ。凛さんの結婚式で使った物があります。 」


そう言うと百合は、3階の奥の部屋へと行き畳を外しだした。

次話は明日です。


お楽しみください┏●

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