何が出るやら
良太と牡丹が叫ぶと、美咲と皐月はクスクス笑っていた。牡丹の父、明石慎一は皐月をキッと睨んで、
「 皐月が入れ知恵したんやな! 」
「 そうやけど、なんや〜その言い方?みーちゃんなんでもええから、アレ出して。 」
美咲は持ってきた紙袋から、手紙を出した。
それを皐月に渡すと、大きな声で読み出した。
「 あなたを思うと、僕は心が暖かくなります! あなたの瞳に僕は恋をしました! 」
皐月はチラリと慎一を見ると、土下座していた。
「 オカンその手紙は? 」
「 こいつのラブレターやで〜。振られて送り返されて、捨てたところをウチが拾ったんや。 」
牡丹は慎一を見て苦笑いして、
「 オトン・・・結婚の話なんやけど・・・ 」
慎一は起き上がり、真剣な顔で良太を見た。
「 皐月ちゃんの息子なら、大丈夫そうだな。 許そう。 」
「 ホンマに!?ありがとう!それじゃあ4人共々よろしくね! 」
「 ありがとうございます!3人を必ず幸せにします! 」
良太と牡丹は嬉しそうな顔で頭を下げた。
だか、慎一は不思議そうな顔で、
「 3人を幸せに?牡丹は1人やろ? 」
「 実はな、この子、双子が出来とんや。 」
「 な、ふ、ふ、双子ーーー!! 」
「 うっさいわアホ。 」
慎一が驚いて声を上げると、皐月は頭を叩いて
冷たく言った。
「 ウチらもデキ婚やったんやで、文句言わんと 許したり。 」
「 はぃ・・・ 」
消え入りそうなんだ声で慎一が言うと美咲が、
「 しんちゃん、まだまだあるけど見る? 」
美咲が紙袋を手に持って言った。
「 できればその紙袋を、渡してくれると有難いんやけど・・・ 」
青い顔をして慎一が言った。
美咲は紙袋を机の上に置いて、ひっくり返した。すると中から、手紙やテストのプリント、様々な物が出てきた。
牡丹は1つ手に取ると、慎一にジト目を向けた。
「 見て・・・良太。 」
「 あ・・・。 」
良太は絶句した。多分、花畑荘の一部屋だろう。女性の着替えの盗撮写真だった。
「 捨てたはずなのに何で持ってるんや・・・ 」
慎一は写真をもぎ取ると、ポケットの中へしまった。
(( 捨てないんだ・・・ ))
良太と牡丹は同じことを思った。
「 懐かしいなぁ〜。その写真で会議になって、 初めて大家さんが怒ったんやなぁ〜 」
皐月が懐かしそうな顔で言うと、牡丹が、
「 だれの写真なん? 」
「 さっちゃんなんだよ。外から撮って、現像したその写真を玄関に1枚落としてたんだったね。 」
牡丹と良太はその日一番の驚きだった。
肌寒くなってきましたね。
風邪には気をつけましょう!
次話は明日です。
次話もお楽しみください┏●




