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訪問者は赤い花
( 誰だろう? )
良太は疑問に思いながら玄関に向かい、扉を
開けた。
「 こんにちは黒川くん 」
明るい声で挨拶をして来たのは、赤いショートヘアの女の子。明石牡丹
良太が夢で聞いた声の1人だった。
・明石牡丹
・良太の告白を断った23歳の元気な女の子
・赤毛と関西弁が特徴
・実家暮らしで仕事はしていない
「 な、なんの用事デスカ? 」
良太は警戒しながら聞いた。
自分を振った牡丹が、突然訪ねて来たのだ。
ハッキリと記憶している・・・
( あなたモテると思うよ! )の一言。
意中の人から言われたくない言葉、上位に
ランクインする脈ナシのセリフ。
牡丹は良太の反応を気にせずに言った。
「 一緒に公園まで行かへん? 」
「 ・・・は? 」
良太は質問の意図が分からず、間の抜けた声を出した。
( 振った男と公園に?
思考回路大丈夫なのか? )
「 だーかーら!
アタシと公園に行こって言ってんの! 」
「 え?・・・は、はい 」
良太は理解するのを諦めて靴を履き、牡丹の
後について公園まで歩いて行った。
とりあえず
今日は5話まで目指します