あなたに誓う気持ち
牡丹は考えた末にたどり着いた答えは・・・
仕返しだった・・・
( アタシの・・・その・・・見たんやから!絶対仕返しで良太の****も見てやるんだから! )
牡丹は足音を忍ばせお風呂場へと向かった。
良太は湯船に浸かりながら、またも考えた。
・・・俺もお風呂では考え事をしています(笑)今後の展開や、その他の事・・・
( あれって、あれだよな。俺の家で、俺の今入っているここで・・・・・・だめだめ!家族なんだ。俺もゴミ箱を見られたら・・・何考えてんだ? )
良太は考えるのを止めて、体を洗うため浴槽から出てボディスポンジで泡立て始めた。
( 洗い出したっ!このタイミングでアタシは扉を開けてジックリ見たろ! )
バタン!!
「 りょーたー!大丈夫かいなー! 」
牡丹は大きな声で心配するフリをしながら、目を見開いて良太の全身を見た。
対する良太は驚きもせずただ普通に、
「 なんだ?一緒に入るか? 」
と、牡丹の予想とは全く違う反応をみせた。
「 え?いや・・・ちゃうからな! 」
牡丹は扉を開けっ放しで走ってリビングまで戻り、顔をソファーに押し付けた。
( 牡丹の性格だから来ると思ってたが・・・恥ずかしいな。 )
良太は予想はしていたが、いざ覗かれると少し恥ずかしいのであった・・・窓の外の影に気づきもせずに。
牡丹は顔を押し付けて聞こえないように、
「 うーーーー!うーうーー! 」
( キャーーー!すーきーー! )
と、意中の青年の肌を思い出し悶えていた。
そうこうしていると、良太がお風呂から上がってきた。牡丹はソファーに座り、その隣に良太は深く腰掛けた。
沈黙が少しあり、良太はジッと牡丹を見つめ、
「 牡丹・・・ありがとう。 」
そう言って、牡丹を抱き締めた。
「 ちょっ!良太どないしたんよ・・・ 」
牡丹は顔を赤くし、動揺していた。
( なんでお礼?そんで良太の腕の中・・・暖かくて、なんか幸せやわ・・・♡ )
良太は牡丹から離れると、もう一度見つめながら、
「 今日、見た事は忘れないと思う。牡丹の気持ちもハッキリとわかった。 」
そう言うと良太は、牡丹の額に軽く、ちゅっ、とキスをした後、寝ると告げて自分の部屋へと行った。
牡丹は時間が止まったように感じた。
そして、この時間、空間、世界に感謝して誓った。
( 絶対に良太と幸せになる・・・おやすみなさい・・・ 未来のあなた・・・)
牡丹も部屋に行き人生最高の幸せを噛み締めながら
眠りについた・・・
次話は明日です。
ここまで考える女の子って居るのでしょうか?
俺の妄想ですから現実には居ないんでしょうね。
読みながら、ニヤニヤしてしまう事を祈ります




