夜空に囁く
バタンッッ!
勢いよく開けたお風呂の扉の先には、一糸まとわぬ( 当たり前 )牡丹の姿があった。
赤い髪は濡れてキラキラ光って、白い肌は少し赤みをおび妖艶な雰囲気だった。
右手に持つシャワーヘッドは下腹部へ。
左手は主張が激しくない、健康的な胸へ。
・・・尊敬して作品に助けられた経験がある方のパクリのシチュエーションです・・・
「 りょうたぁ♡・・・あぅ・・・ 」
牡丹の顔は切なそうで、それでいて幸せそうであった。良太は牡丹の姿に釘付けになりつつも本来の目的を忘れてはいなかった。
鋼の精神力の持ち主であった!!
「 牡丹さん・・・大丈夫ですか? 」
「 ふぇ?りょうたぁ♡?・・・・・・キャー!! 」
自然と敬語になり牡丹に問いかけた良太。
夢心地の最中に名前を呼ばれ当然の反応をする牡丹。
「 ごめん!溺れてないか心配になって! 」
良太は扉を閉めて目を閉じ謝った。
牡丹はシャワーを出しっぱなしにして、湯船の中へと戻り、
「 えっと・・・その、もう出るかりゃ! 」
( 噛んじゃった・・・良太に見られて・・・もう恥ずかしすぎる・・・ )
良太はリビングに戻り考えた。
なぜあんなことを。
恋する女の子にとっては普通なのか。
自分のタイミングのせいなのか。
お風呂でしていた牡丹のせいなのか。
( と、とりあえず忘れないように・・・ゲフンゲフン。なんでもない、ないでもない。 )
思考回路はモテない年頃の青年にとって、正しいものだった。
そんな事を考えていると牡丹が上がって来た。
お互い顔をチラリと見て、良太はお風呂へ。
牡丹はソファーへ、とすれ違った。
牡丹は考えた。
見られたこと。
これからどう、接するか。
そして答えは違う方向へ・・・
少し遅くなりました。
すみません┏●




