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ブラコン過ぎる妹  作者: ましろ
5/9

勉強会の巻

放課後、雪野さんと勉強会を開いた。

勉強会とはいえ2人しかいないのだが、まさかこんな地味男な俺が女子と勉強する日がくるとは…

ちなみに雪野さんは文系で、数学が苦手らしい。

理系の俺に数学を教えてほしいということだ。

理系だから数学が得意という訳では無いのだが…

そこは仮にも医学部志望、恥ずかしい所は見せられない。


「あのー、この問題なんですけど…」


「ああ、数列の問題だね。これは次数を1つずらしてここをこうして…」


「すごい!どうして分かったの?!」

雪野さんから羨望の眼差しを向けられ、初めて自分のしてきた勉強が報われた気がした。

大学にはまだ受かっていないのだが…


「じゃあ、次はこの問題のココを教えてくださいっ。」

雪野さんとの距離がグイッと近くなった。物理的にだ。そして気づいてしまった…


雪野さんは少し大きめの丸メガネをかけていて、背は高めで少し茶色っぽいロングヘアー。どことなく気が抜けた感じがするのだが、、、


胸がでかい…


もう一度言おう。


胸がでかい!!!


クソっ!今まで女子とまともに話したこともない童貞には刺激が強すぎる。露出は無いのに何故こんなに…こんなに…くっ!


「どうしたの?氷室くん、暑いの?」


「い、いや大丈夫。えーとこの問題は、微分だね!」


「う、うん。ここから先が詰まっちゃって」


いかん、意識し始めたら頭から離れなくなってしまった。問題に集中するんだ!かっこ悪い所は見せられないぞ!


「えーと、まずはこの関数のグラフを書いて見ようか。」


「分かった。えーと、まずは微分して増減表書いて…できた!こうかな?」


「うん、合って…ブッ?!」


そこに書かれていたのは美しく滑らかな2つの凸であった。グラフは間違っていない。だが、今の俺にとっては…


「あってぶ…?氷室君?」


「ごごごめん、なんでもない、合ってる合ってる」


その後も俺は動揺を隠すのに必死だった…


そうこうしているうちに、すっかりいつもより帰りが遅くなってしまった。

今日はなんだか、とても疲れた…












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