転生したのは極度のめんどくさがりの病弱少女〜
ピッピッ…ピ――
ある日突然白い病室の中で一人の少女が死んだ。
「…外…に…出てみたか…った…」
あーほんとついてなかったな~次は健康な体になりたいな…
そんなただ平凡な人生を思って静かに息を引き取った…。
はずだった。
いや、正確には死んで終わると思った瞬間に白い光のに包まれて声が聞こえた
「大丈夫だよ。君にあげるねー新しい未来を。」
そんなありきたりなのんきな声が。
ピピ…ピピッ…パチッ
聞き慣れない目覚まし時計の音が聞こえてまだ起きてない脳を起こして重い瞼を開いた。
「え…ここどこ…。」
目の前に広がるのは広いシンプルな部屋
「は?何これ…」どこだろここ…
「あのとき確かに私は…」死んだはずだよね?
え?なにこれ…「雪ー!!!いい加減起きなさいー!!」
頭を唸って考えていたら下から声が聞こえた
「え?」
まだ状況理解ができず周囲を確認してる
キョロキョロ…キョロキョロ
部屋のベッドの向かい側にある壁に掛けてあるのは黒いブレザーに黄色のチェックが入ったお洒落なデザインスカートの制服があり、その横には全身鏡らしき物あった。
不意に自分の姿が気になり鏡の前までそっと近づいて見た。
「おお…」
そこにいたのは真っ黒な前下がりの少し天パ気味のボブにやや左に流してる前髪に白い方であろう肌丸い少し眠そうな目をしている若干細身であろう平凡な容姿の女子がそこいた。
そう。平凡な これって転生?ってやつ?
…ん?雪? 名前だよね?ん?
どこか心当たりを感じつつも
「可もなく不可もなくって感じだな」
鏡を前にうんうん頷いていたら
「いい加減おきなさーい!!」
またしても若干キレ気味の声が聞こえた
やばば「はーい!今行くー」
流石に返さないと起きてないと思われそうなので返事を返しておく。
そう言えばと時間が気になり目覚まし時計を見て見ると「7時30分!?」
あれ?でも確か高校って8時半までだよね?
「普通に間に合うか…」
そう思って下に降りてキレイな母親であろう人にあいさつをする。
…何故似なかったんだちくしょー。
「おはよー」
「おはよ。早く食べて行きなさい。…大丈夫?」
「え?何が?」
内心ギクッとして不思議そうな顔できくと心底驚いたそうな顔で
「何がってあんたいつも低気圧で中々起きれないじゃない」
あー。なるほどねだから頭がやけに重かったわけね…
「大丈夫だよ。今日は調子がいいだけだよ。」
「そう?まあ、何でもいいわ早くいってらっしゃい」
朝食準備を済ませ、その言葉を背に学校へ向かった。
学校への道のりは同じ制服の人たちが前に歩いているのでそのまま着いていく様に
だけど前世では体験できなかったことに
少し足どりを軽くさせ踵を返した。