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異世界戦国記  作者: 鈴木颯手
第四章・三河、伊勢、美濃。尾張への三国干渉
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第五十八話・勝幡城攻防戦~東から~

皆さんお久しぶりです。二年と四か月ぶりに最新話を投稿しました。久しぶり過ぎていろいろと変わってしまっているところもありますがご了承ください。それと総合ポイントが368になっていてびっくりしました。こんな駄作にたくさんの評価及びブックマークをありがとうございます。

叔父上(敏宗)、親重。倍以上の相手に良く奮戦してくれた」


勝幡城の評定の間にて俺は叔父上(敏宗)と親重の労をねぎらっていた。あそこまで奮戦したのは二人の兵の指揮がとても上手かったからだ。俺だったらあそこまでもたなかっただろうからな。


「いえ、結局橋の所で防ぎきれずこの勝幡城に籠らざる負えない状況にしてしまいました」

「問題ない。北畠が参戦してきた時点でこうなる事は予想出来ていた」


俺はもっと大変なことになると予想していたがそうはならなかった。それもこれもは


「教継、お前も良く頑張ってくれた」

「臣下として当たり前のことをしたまでです」


教継の言葉に頼もしさを感じつつ俺は現状の打破を考える。

勝幡城は落城の危機に陥っている。二千五百いた兵も半数近い千五百まで減り城内にまで押し込まれている。一方の伊勢連合軍は一万二千の内二千程の損害を出しつつも約一万の兵で勝幡城を包囲しつつある。しかも主力の北畠軍は無傷。……本来なら勝幡城を捨てて逃げないといけないだろうがここで逃げてもずるずると伊勢連合軍を尾張領内に率いれることになってしまう。そうなれば北部や東部の戦況に影響を来たす可能性もある。それだけは避けたい。その為にはここで伊勢連合軍を殲滅するか撤退に追い込む必要がある。だが、肝心の伊勢連合軍を追い払うための兵がない。このままじゃ織田家の敗北となってしまう……。


「……叔父上(敏宗)、兵の調子はどうだ?」

「どう、とは?」

「伊勢連合軍を倒せるだけの力は残っているか?」

「……はっきり言えば休息を設ければある程度は戦えますがこのまま連戦をするなら遅くても明後日には……」

「……そうか」


叔父上(敏宗)は最後まで言わなかったが何が言いたいのかは分かる。明後日。それが織田家に残された最後の時間となるかもしれない。


挿絵(By みてみん)


そこまで考えた時であった。


「申し上げます!東方よりこちらに近づいてくる軍勢あり!」

「何だと!?何処の軍勢だ!」

「家紋は織田木瓜ではありませぬが」

「(まさか、松平か!?)」


俺はそこまで考え本格的に織田家の滅亡が近い事を悟ってしまう。伊勢連合軍に加えて松平軍が相手では勝つどころか戦いにすらならないだろう。

……こうなれば俺に出来るのは家臣を見捨てて雪と共に逃げる事だ。俺はそう考え実行に移そうとした時だった。





「家紋は水野家のものです!大よそ三千でこちらの向かってきています!更に今川氏興様の姿も確認しました!まもなく目視で確認できます!」


どうやら織田家の命運はまだ尽きていないようだな。

俺はその報告を聞き下知を下す。


「今の報告を聞いたな?伊勢連合軍を叩く好機である!全兵は武装し速やかに出陣せよ!水野家と合わせ伊勢連合軍主力を叩く!」

「「「ははっ!!!」」」















「水野家か。彼らは織田についたのか」


伊勢連合軍主力北畠家の本陣にて北畠晴具は残念そうに呟いた。水野家襲来の報を聞いても晴具は全く動じなかった。水野家は三千ほどしかおらず勝幡城の軍勢を足しても伊勢連合軍どころか北畠軍にすら劣る。しかも奇襲ではないため陣を変える時間もある。そんな状態で焦るなど初陣を迎えたばかりの童か気の弱い愚者のみだろう。

晴具は動きづらい公家衣装を身に纏いつつ筆を取り詩を読んでいる。まるでそこで戦場ではないような雰囲気が流れていた。


「忠政も信秀も降し北畠家が尾張を制する。さすれば北畠家は安泰よの」


晴具は訪れるであろう北畠家の黄金期を想像し、笑みを浮かべるのであった。


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