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異世界戦国記  作者: 鈴木颯手
第四章・三河、伊勢、美濃。尾張への三国干渉
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第五十五話・勝幡城攻防戦~会戦~

布陣を終えた連合軍は直ぐに攻撃を仕掛けてきた。勝幡城西側にかかる橋二か所とその中間を渡ろうとしていた。橋の方は織田軍各五百によって防がれ戦闘が始まる。


「弾正忠家を滅ぼせ!」


「殺せ!敵を殺せ!」


伊勢連合軍の兵士たちはそう叫びながら殺到していくがそれは俺の二人の叔父である織田敏宗と織田秀敏によって防がれていく。本来秀敏は蟹江城城主であるがその兵を率いてこちらの援軍に来てもらったのである。


しかし、それでも数が多い連合軍は犠牲などお構いなしに攻撃を仕掛けてくる。その勢いに少しずつ押されつつあったが的確に対処していた。更に両軍の後方で支援を行っている河尻親重や山口教継も巧みに支援していた。


挿絵(By みてみん)


そのおかげで左右にある橋は防衛出来ていた。だが、その中央部までは兵が行き届いておらず北畠軍の前に布陣して橋と橋のほぼ中間にいた長野藤定が渡河を開始していた。彼が率いている兵は八百ほどだが全員が戦場を潜り抜けてきた猛者であった。


その為彼らの渡河は驚くほど速くあっという間に先陣が渡り切ってしまう。それにいち早く反応したのが河尻親重であった。彼は後方から支援しつつ渡河しようとしている長野藤定の兵に意識が向いていた。


「…敏宗様に連絡。我らは渡河しようとする敵を抑えると」


「はっ!」


親重の言葉に家臣は頷き直ぐに報告へと向かう。その間に移動する準備を整えていく。やがて報告に行っていた家臣が戻ってきた。


「親重様、敏宗様も今のところは問題なく横を突かれないように対処せよ、との事です」


「分かった。直ぐに移動するぞ」


「はっ!」


既に敵は渡河をほぼ終えておりあと一歩遅ければ敏宗は横やりを突かれていただろう。


一方の藤定軍からも親重の動きは見えていた。


「殿、敵はどうやらこちらに来るようですぞ」


「ほう、なら丁寧に対応してやろう。行くぞ!」


藤定は自ら先頭に立ち味方の士気を上げ河尻親重に攻撃を仕掛ける。親重も藤定軍を倒すべく兵を差し向けた。


「織田の兵を殺せ!」


「俺たちの領地から出ていけ!」


「金を奪え!」


両軍は互いに叫びながら斬りあっている。現状互角に戦っているが藤定軍は親重軍よりも兵の数が多くそれを生かして左右から攻撃を加えていく。それにより少しづつ押され始め始めた。親重も対応しているが藤定軍の勢いは尋常ではなく前線が食い破られようとしていた。そして更に凶報が届く。


「親重様!敏宗様が!」


「何!?」


家臣の報告に親重が敏宗がいる方向を見れば橋を取られ親重が先ほどまで布陣していた場所まで下がっている敏宗軍の姿があった。連合軍は親重が藤定軍の方に向かったために一気に攻勢を強めてきたのである。それにより敏宗は支えきれず後方に下がったのである。


「殿、味方が橋を占領したようです」


「よし、今が攻め時だ!目の前の敵兵を潰して城に籠っている信秀の首を取るぞ!褒賞は独り占めだ!」


「「「「「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!」」」」」


藤定は味方の士気を上げて一気に攻勢を強め始めた。それにより藤定軍の兵士がいる足元には親重が率いる兵士の亡骸が散乱し始めていた。既に親重軍は半数近くまで減っている。後方にいる親重も槍を持ち臨戦態勢を取っていた。そしてついに藤定軍が本陣に到着、






しようとした時であった。


「殿!右に敵兵!」


「何!?」


突如として藤定軍の右に織田軍が現れたのである。それにより藤定軍は横を突かれる形となり一気に形勢が逆転していった。


「あれは…山口教継か?」


「その様です」


いきなりの攻撃に親重も驚き味方の山口教継がいると思われる方を見ると安堵の息を付き指示を出す。


「ならば今が反撃の時だ!全軍攻撃せよ!」


「「「「「はっ!」」」」」


親重軍は味方の兵と共に反撃を開始するのであった。


次の投稿は月曜日となります。

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