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異世界戦国記  作者: 鈴木颯手
第三章・激闘!信秀対信友
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第三十一話・織水同盟

「お初にお目にかかる。水野家当主水野忠政だ」


「織田弾正忠家当主織田信秀です」


水野家からの使者が来てから一週間が過ぎようやく水野家との同盟のために忠政と顔合わせすることが出来た。忠政は思っていた以上に大物であった。


服の上からでも分かるがっしりとした肉体、重くのしかかってくる覇気、どれをとっても今までに見たことがない武将だ。あの氏興ですら倒せそうなオーラを纏っている。とは言えこちらも気圧される訳にはいかない。水野家と弾正忠家は対等な関係となるのだ。それなのに弾正忠家の当主が相手にビビっていたんじゃ対等とは言えないからな。


「それでは内容についてだが…」


簡単に説明すれば以下の通りである。

・水野家との対等な同盟。

・両者の不可侵。

・水野家の知多半島の領有を黙認。その代り弾正忠家による残りの尾張の領有の黙認。

・金銭を目的とした関所の撤廃。


これらが両者が話し合って決めた内容だ。最初については特にいう事は無いし次も同じく無い。三つめは知多半島には様々な豪族がおり中には尾張守護の斯波家の家臣もいる。黙認するわけはそう言う事だ。そして俺が斯波家のいる信友領を襲っても黙認するというものだ。最後についてはこうした方が物流が良くなり領内が潤う事を説明して納得してもらった。勿論不審な奴を取り締まる関所は残してあるため問題はない。しいて言うなら座がうるさい程度だが問題ないだろう。


「…これで忠政殿も問題はないな?」


「勿論だ」


俺の言葉に忠政は頷きようやく織水同盟は成すことが出来たのであった。





















同盟が終わればそれを祝って宴が始まる。場所は那古野城だ。この宴には今川氏興、織田信繫も参加している。他にも都合のいい重臣は全員参加していた。俺と忠政が上座に座り下座に水野家と弾正忠家の者たちが並んで酒を飲み料理を食べ互いに談笑していた。


俺としては酒はあまり飲みたい物ではない。未だに現代感覚が抜けきれず二十歳まではなるべく飲まないようにしていた。…まあ、それとは関係なく何回か飲んだ結果下戸と言う事が判明したからなんだけどな。その為俺は酒を調整しながらチビチビ飲んでいた。


対する忠政は豪快としか言いようがないほどガバガバ飲んでおり既に相当な量の酒を飲んでいるはずなのに顔を少し赤らめる程度であった。くそ、その十分の一でもいいから酒に対する耐性が欲しい!


そんな妬ましい気持ちで見ていると忠政が声をかけてきた。


「信秀殿、まだ歳は若いのに随分と立派ですな」


恐らく熱田群をかすめ取り藤左衛門家を吸収し、那古野今川家を家臣に組み込んだことを言っているのであろう。


「いえいえ、某など忠政殿に比べれば赤子のようなものですよ」


「ハッハッハッ!どうやらお世辞も立派なようですな!」


忠政は笑いながらそうかえしガバガバと酒を浴びるように飲んでいく。これ、酒足りるかな?宴が終わる前に亡くなりそうなんだが…。


「尾張南部を手に入れた今狙うは尾張中部を収める信友ですかな?」


「…ええ」


今回信友は謀略を張り巡らして弾正忠家、那古野今川家、藤左衛門家を一気に手に入れようとしていた。俺がもう少し脱出するのが遅ければ今頃尾張南部には信友の旗が犇めいていただろう。そう思うとゾッとする。


「儂は知多半島の切り取りで忙しくなるので手伝いなどは出来ないが何かあったら力になろう」


「ありがとうございます」


「何、新たなる盟友を祝っての事だ。お礼を言われる様な事ではないさ!ハッハッハ!…む?おい、すまんが酒を持ってきてくれ!」


忠政は再び笑いながら酒を飲むとなくなったようで近くでお盆を片付けている女中に声をかけるが女中は申し訳なさそうな顔をする。


「申し訳ございません。ただいま城内の酒がなくなりました」


…あ、遂に切れた。


次話の投稿は月曜日となります。

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