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異世界戦国記  作者: 鈴木颯手
第二章・当主織田弾正忠信秀
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第二十話・稲葉平野の戦い・硬い意志

ガバガバ設定です。

「ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”っっっっ!!!!!!!!!」


膝蹴りを食らい顔面が少しへこんだ氏興はその激痛から悲鳴を上げた。その悲鳴は織田兵の自信を取り戻させ氏興軍の士気を減らしていた。


「氏興様が…」


「このまま負けてしまうんじゃ…」


「お、おい。どうするんだよ…」


氏興軍の歩兵たちはその様に不安を小声で言うが彼らの声は氏興の悲鳴でかき消されていた。


やがて慣れたのか痛みが引いたのか痛覚が麻痺したのか分からないがよろよろと立ち上がると左手で顔を抑え指の間から覗く目には怒りと興奮、痛み等、様々な感情が灯っていた。


「…ふううぅぅぅ!や、やるじゃんかぁ。お、織田兵はぁ、つ、強いみたいだなぁ!」


「当たり前だ。伊達に主家に逆らっているわけではないって事だ」


実際信康は父信定の武勇を知っており兄信秀も武勇はそこまでではないが政治、知略ともに高いと思っていた。兄を慕う信康は兄に足りない武勇を自らが補うために鍛錬を続けそれが今発揮されていた。


「ふぅ、ふぅ!…お、お前がぁ、当主になろうとはぁ、思わないのかぁ?」


「思わん」


信康は断言する。実際信康は兄を支える事を生涯の生き方と定めており兄のために自らの全てを使うと決めていた。そんな彼の覚悟はたとえ兄が家臣に見放されてもついて行くと誓う程である。そんな確固たる意志を持つ信康を見た氏興は未だ痛みで鼓動が早い中深呼吸を行い息を整える。


「ふぅ、ふぅ、…はぁ。…お前の意思は分かった。なら、後は剣で語り合うのみだ!」


氏興はそう叫ぶと剣を構えいつでも動ける体制を取った。信康もそれに対応して構える。


「…」


「…」


両軍の戦闘は止まり二人の一騎打ちを固唾を飲んで見守っている。


「…はぁっ!」


「っ!」


そして先に氏興が動き一気に決着をつけようとする。そして信康は一瞬対応に遅れ氏興の接近を許してしまう。氏興はその一瞬の隙を見逃さず刀を振り上げる。信康はそれを後方に下がる事で避け、鎧をかすめる程度で済んだが氏興は振り上げた刀を渾身の力で振り下ろした。その先には信康の左肩があった。


「ちぃ!」


信康は刀で受け止めようとしたが氏興の力に負け刀が砕け散ってしまう。


「…っ!?」


「ふ、これで終いだぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


それを見た氏興は止めの一撃として再び刀を振り上げるがそれが運の付きであった。


「ふっ!」


「がっ!?」


信康はボクシングのように構えると一気に氏興の顔面に右ストレートを当てた。痛みが未だあり最悪の場合骨折している可能性のある顔面を信康は容赦なく殴ったのである。流石の氏興も新たに来た激痛に体が硬直するがそうしている間に信康は左ストレートを放ち追い打ちをかけた。続いてくる激痛に氏興の意識は飛びそうになり刀を落とすが構わずに信康は再び右ストレートを顔面に放った。三度目の攻撃で氏興は遂に意識を失い後ろへと倒れていった。


「…」


「…」


その様子を見ていた両軍はあまりの衝撃に一言も発すことが出来なかった。信康は荒れつつあった息を整えると右こぶしを空へとかがげていう。


「この勝負、俺の勝ちだな」


その瞬間織田軍は湧き立ち氏興軍は士気を砕かれたのであった。


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