表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不思議な伝説ポロポロの木  作者: 森禮(モレ)
32/33

最後のメッセージ

大木に別れを告げ

うさぎの兄弟は懐かしい家路を急ぎました



リスがまた現れます

ベークさん 森のはずれで誰か怪我をしたようです



ベーク

そうか、、ではわしは仕事があるから

いくとするか

それと マーサからの伝言じゃ

棚の引き出しを開けろ

だそうじゃ





やっとの思いでチップとラッタは家に帰ることが出来ました



ドアを開けると マーサの香りがします



ですが風でだんだんとその香りが薄くなってきます


ラッタは急いで扉を閉めようとします



チップ

だめだ開けよう 扉を


チップラッタそして オルーガは家中の窓を開けました



心地よい夜風が入ります



ラッタが棚を開けると 二枚の手紙があります



窓からの夜風がそれを巻き上げ

一枚はチップの手元

一枚はラッタの手元に落ちていきました




月明かりのライトで二匹は手紙をそれぞれ読みました



チップへママより

あなたがこの手紙を読むとき わたしはもういないのですね

いつも病気のママとまだまだ子供のラッタの

お世話をしてくれてありがとう

誰よりも真面目で正義感の強いあなたですが

時には人に甘え 許す事も大切ですよ

ラッタとそして森の仲間達と仲良く暮らしてください あなたを愛してるママより



ラッタへおかあちゃんより

ラッタはまた泥だらけなのかな?

また怪我してるのかな?

おかあちゃんはいつもひやひやしてました

でも ラッタの見返りを求めない優しさと正直さは

皆んなを笑顔にさせるんですよ

いつまでもその心を忘れないでくださいね

あなたを愛してる おかあちゃんより



うさぎの兄弟はその手紙をいつまでもいつまでも

見ていました


二匹は父と母を失いました

しかし

たくさんの出会いとたくさんの心をもらいました



チップとラッタは窓辺から空を見上げます


まん丸のお月様が二匹を照らしています



ラッタ

おかあちゃん あそこからみてるかな、、



チップは何も言わずただラッタの肩に手を置きます



月明かりはただただ優しく光っているだけでした




end、、、のはずが

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ