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不思議な伝説ポロポロの木  作者: 森禮(モレ)
28/33

旅の終わりのさみしさ

チップとラッタは一晩猿の森に泊まり

翌朝出発の支度をします


二匹は猿達に連れられ

昨日の場所まで送られました



賢者がまた同じ場所に座りながら深々と頭を下げ毛皮を二匹に差し出します


ラッタ

じいちゃんにやるよ それ着てれば

毎晩寒くないぞ



賢者はシワくちゃの顔でにっこりと笑います



賢者

行く道を教えよう


チップ

僕たちの森 わかるの?


賢者

しりません


ラッタ

やはり ボケてるな しかたない

もう一つ 伝説のキノコをあげよう



ラッタがポケットをゴソゴソやってると...



賢者

どれだけ歩いても

どこにもたどり着けない者もいます

心の迷子です

わたしは動かずが毎日ここで旅をしています



どれどれ



賢者はしばらく目をつむりました



賢者

あなた達は良い旅をされたようだ

とても意味のある

そのまま歩いて行きなさい

その道は素晴らしい道ですぞ





チップとラッタはますます謎につつまれますが

何か心が喜んでいる事だけはわかりました




猿1

この道は一本道です たぶんあなた達の森への方角に間違いはないと思います



二匹は賢者と猿達に別れを告げ

また歩きだしました

森への道と心の道を





猿達の方法は合っているようで

ほんの少しづつですが

懐かしい匂いが二匹の鼻をかすめます




しかし長い道のりで

子ウサギの足はもう限界にきていました





その時

知っている声が遠くから聞こえてきます

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