表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不思議な伝説ポロポロの木  作者: 森禮(モレ)
27/33

天空の賢者

山をおりたチップとラッタは来た砂漠や岩山のルートはとらず 安全な道を選びました


凍死や灼熱は避けられるものの

あまりにも長い道のりと

初めての道は方角が定かではありませんでした

それは決して死なない為にとった選択なのです



それでも二匹は今まで使ったことのない嗅覚や動物的本能を研ぎ澄まし

少しづつ進んでいきます



時には地の者の手伝いをし食料を貰い

時には山に入りなんとか木ノ実などを拾いながら



チップ

ラッタあの森に今夜は泊ろう



二匹が森の入り口に入ると

切り株に座った老人のオラウータンがいました



ラッタ

じいちゃんなにしてるんだ



オラウータンはアーアーうなりながら

夜空を見ています


チップ

風邪ひきますよ


チップはラッタのリュックから

拾った毛皮をオラウータンにかけます



オラウータン

うーん あー


ラッタ

アホなのか?


チップ

バカ やめろよ



オラウータン

あなた達ですか、、、


ラッタ

おいら達をしってるのか?


オラウータン

はじめまして


ラッタ

重症だな



チップ

旅をしています


ラッタ

じいちゃんアホだからおいらがよいのあげるぞ


ラッタはポケットから椎茸を一つオラウータンに渡します


オラウータンはアーアー言いながら

椎茸をムシャムシャ食べます



ラッタ

じいちゃん よく聞けよ

それはなんでも病気が治る伝説のキノコだ

じいちゃんの病気も治るそ



オラウータンは夜空を見上げながら

半目です



なんとなく心配になったチップとラッタは

そこをはなれず オラウータンの横にいました



オラウータン

ん ん 月がかける


すると満月が欠けていきました


オラウータン

星が落ちる


すると

流れ星が一つ天空を駆けます



チップとラッタは呆然と

天空ショーとオラウータンの解説に

引き込まれるだけでした



ラッタ

じいちゃんすごいな

予言者か?神か?



オラウータン

ただ大地と天空を読んでるだけだ

神は大地と天空ですよ


ラッタ

おいら達も神の声はきいたぞ

ポロポロの木の



うつろで天空を見ていたオラウータンは

一度ゆっくり目をつむると

ゆっくりとまぶたをあけます



オラウータン

ポロポロの木の声を聞いたか、、、


オラウータンは少しだけ

表情を変えチップとラッタをみました



ラッタ

じいちゃんしってるのか?


オラウータン

しらないがわかります


チップとラッタ

???



オラウータン

わたしはこの場所から外にでたことはありません

でもわかります



チップ

なぜ行った事や見た事がないのにわかるの?


オラウータン

わたしが動かないからですよ

だからまわりが勝手にしらせてくれます

変化を



チップとラッタには理解できませんでしたが

そのままオラウータンと天空を見ていました



賢者様ー


数匹の猿達が現れます



猿1

お身体にこたえます

今夜はそろそろ休みましょう


猿2

旅のお方 かたじけない


猿は毛皮を見るや 二匹に礼を言いました



猿達がオラウータンに添い森へと向かいます



猿1

さぁどうぞ 今夜は冷えます 森の方へ



チップとラッタはありがとうと言い

猿達の後に続いていきます



猿1

あの方は森の賢者様なのですよ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ