山の護り神
チップが目を覚ますと
そこは深い深い闇
少しづつ視界が闇に慣れてくると
漆黒の木々が見えてきます
チップ
ここどこ、、、天国
威厳のある推敲な声が
ヤマノナカ
と言います
その声の主を見てラッタは身動きがとれない恐怖におそわれます
巨体な狼
シルバーの毛並みを月夜に照らし
赤い目でチップを見下ろしています
チップ
あぁ、、
チップはガタガタと震え 後ずさりしますが
思うように身体が動きません
シルバーの狼
安心しろ 食いわせん
シルバーの狼は山の硬い野菜を噛み砕き
チップの足下に放った
シルバーの狼
食え もう一匹にも食わせてやれ
チップが横をみると
ラッタが倒れています
チップ
あなたは、、、
シルバーの狼
この山に住む狼の一族
わたしはアルファだ
チップ
ぼ、ぼくは、チップです うさぎです
アルファ
君達が我々の縄張りに入ってから
少し尾行させてもらった
聞きたい事があってな
ラッタ
にいちゃん 待ってよ、、
ラッタは目をさますと
しばらく放心状態が続いていました
夢うつつって感じです
寝ぼけ眼で
狼を見たラッタはウンウンとうなづきます
ラッタ
なるほどなるほど
にいちゃん ここは地獄だな
もう一回寝て 現実に戻るぞ
Zzz(( _ _ ))..zzzZZ
アルファ
笑
チップ
おい ここは現実だよ
ラッタ
Zzん(´-`).。oOだって巨大な狼がいるぞ
おいら達これから生贄の儀式になるんだろ
変な台にのせられて
言っとくがおいら不味いぞ
アルファは苦笑いをした
アルファ
君達は少々勘違いしているな
我ら一族は小動物は狩らない
巨大な獣のみだ
うさぎの兄弟は安堵のため息と共に
腹をぐーぐー鳴らした
一匹 また巨大な白い狼が
器に入った水をくわえ 二匹の足下に置いた
アルファ
わたしの妻 ベータだ
ベータ
さぁ食べなさい うさぎの兄弟よ
安心したのか二匹は貪るように食事をとります
アルファ
それで、、、君達は見たのか?
ポロポロの木が目覚めるのを?
二匹は
へっ?
とした顔でお互いを見つめました




