伝説の木ポロポロ
あまりにも巨大な木
そしてただならぬ雰囲気を醸し出しています
二匹はすぐに理解しました
間違いない これがポロポロの木だと
夜の霧が木にまとわりつき 白い衣を羽織っているように神々しいのです
その衣を月が照らし
キラキラと美しくもあります
二匹はその優しく美しいたたずまいに
少しうっとりと見惚れておりました
ラッタ
あっおかあちゃん
木の下にはマーサの姿があります
チップ
そうだこうしてられない
僕の願いを、、
ラッタ
違うよおいらの願いだ
チップ ママの命を!
ラッタ おかあちゃんの命を!
チップ
君は僕に最後まで恥をかかせる気か?
兄が弟の命を奪ってどうするんだよ!
ラッタ
おいらが考えた作戦だぞ
チップ
オルーガの情報だろ( ̄▽ ̄;)
ラッタ
あとおいらが残されても
間違いなく迷子になって死ぬし
おかあちゃんもおぶれないぞ( ̄^ ̄)
チップ
わけのわからん自信だな、、、
なんにせよ ママは元気になるから
ゆっくりと森に帰れ
ラッタ
やだやだ おいらがやるんだ
チップ
ダメだ!ダメダメ
長男が責任を持ってだなぁ、、
そうこう兄弟喧嘩をしているうちに
ゴゴゴゴツ と地響きがし
二匹の口喧嘩を簡単に止めました
木は先ほどの優しい雰囲気を一掃して
力強く威厳をみせます
マーサがなにやら木と話している声が聞こえました
チップ
ダメだママ!!
急ぐぞ!
チップは茂みから飛び出し走り出します
ラッタも転びながら転がりながら
なんとかついていきます
二匹がマーサの元に着いた時には話は終わっていました
ポロポロの木
では よいのだなマーサよ
マーサ
はい
チップ
ダメだ 僕の願いをーーーーー
木は中から光りはじめます
物凄い光に二匹は目をあけてられないほどです
木の枝からは 七色の光のレーザーが出
その七色のレーザーが辺りの岩や木にぶつかり
乱反射します
光が光と混じり
また新たな光のレーザーを生みます
二匹ただただ
呆然とその光景を眺めるしかありませんでした
七色の乱反射がやがて空間を埋め尽くし
辺りは真っ白になりました




