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不思議な伝説ポロポロの木  作者: 森禮(モレ)
18/33

歩くんだ

砂漠の昼は灼熱地獄で

砂漠の夜は極寒地獄なのです


ギラつく太陽がうさぎの一団からみるみる生命を

奪い取っていきます


ムジナ

さすがの我輩もこれじゃやる事も逃げ場もないぞ


ムジナはもう降参と言わんばかりに

大の字で仰向けになりました


フラフラと空腹で歩くラッタ


偵察や食料調達で限界を超えた飛行を繰り返した

オルーガは病気になり ラッタのリュックで動けずにいます



チップは砂漠の岩に座ります

もう終わりなのかもしれないと、、、

心でつぶやきました


次第にチップのまぶたは落ち

視界が暗闇になります



ップ 、、 チップゥ、、チップ


どこかで 声が聞こえました



チップの背中に懐かしい感触が


チップ

パァパ?、、パパ?


もうろうとする意識のなかで

チップは父親モーレの懐かしい手を背中に感じました


モーレ

歩け 歩くんだ 歩け 立て 歩け、、、



モーレの言葉は光となり

チップの弱り切った心を満たしていきます



チップ

パァパ、、、 うん そうだね


チップの乾ききった顔を

また新しい涙が一雫こぼれ落ちました




挿入歌


夢の続き 歌詞 森禮


*・゜゜・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゜・*

灼熱に身を焦がし

好きだった太陽を憎んだ


凍てつく風に

好きだった夜を恐れた


見えない月に

裏切り者と叫んだ


どれだけ待っていても

変わらない日々が続いた


夢の為に歩き出した道なのに、、、

死ぬ事ばかり恐れていた、、、



なにもかもが嫌になり

目を瞑り全てを拒んだ

でも、暗闇になり初めて気づいた

いつも君のぬくもりがあった事に



僕は感じた

君のあたたかさを

僕は感じた

君と生きている今を

僕は感じた

君の愛を

僕は感じた

君と出会えた事を


さぁ 目を開けて 歩こう

夢の続きを見る為に


さぁ 目を開けて歩こう

君と生きていく為に


*・゜゜・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゜・*


チップ

そうだまだまだ 僕にはやる事も仲間いる

パパありがとう、、、


さぁみんな行こう

辛い奴は僕につかまれ!

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