命の価値観
ラッタ
え! 森じゃないの
チップ
だって森は死ななかったじゃないか
ムジナ
何故 森が死ななかったのかは吾輩はしらん
それがたまたまなのか なんなのか、、
まぁ聞け
ポロポロの木は再度確認をして
モーレの願いは聞き入れられた
ルーラは何故 何故? と何度も泣きながら
モーレに聞いた
モーレは言った
わたしは最初から決めていたよ
この仔を救う事を と
では なんでわたし命ではなく
とルーラが聞くと
では だれがその仔を育てる
とモーレは答えた
吾輩は不謹慎ながら 口笛を一発鳴らしたよ
あまりにもすげーからな 言ってる事が
モーレは最後に言った
森は大丈夫だろう
うちらの子達が守るさ
なんていってもわたしの息子達だからな
モーレは最後の最後まで爽やかに笑っていたよ
やがてポロポロの木の光がバイブレーションが最高に強くなり
辺りが見えなくなるほどになった
真っ白さ
やがてその光が消え
周りが普通の景色になると
木は何事もなかったかのように静かになった
光のお祭りの後には
闇に残されたのはリアリティさ
そこにはモーレの亡骸と
元気になった仔馬の姿が
その後いくら木に呼びかけても
答える事はなかった 何日も何日も
チップとラッタは泣いていた
ムジナ
モーレの選択は正しかったのか間違えなのか吾輩にはわからない
でも、、、
君たちの父親が凄いのだけは確かだ
オルーガ
ん! でもさっきの狼達の話だと
その仔馬
ムジナはいつもの無責任な表情を一変させ
深刻な表情で星空を見上げた
ムジナ
あぁ やつらに襲われて食べられたよ
チップ
じゃあパパ無駄死にじゃないか!!
チップが声をあらげる
ムジナ
それは違うな、、、
オルーガも俯いて 小さく頷く
ムジナ
まぁだいたいのあらすじはこんな感じだよ
ウサギの子供達にはあまりにも難しすぎる
話しです
困惑するニ匹のウサギの子供達を
月と星空とマーサは優しく見守っていました




