In2日目 図書館と授業
「やっぱり全然人いねーな」
それもそうだろう。なにしろ今は朝の六時半だ。
「さてどうしたものか」
(......図書館でも行くか)
流石はVRの中だ。図書館の蔵書も並じゃない。
「こんにちは、本の貸出返却は私にお願いします」
司書さんは笑顔でそう言った。
この学園は基本いつでも出入り自由だ。なぜなら事務員と呼ばれるNPCが常にいるためである。
「どうも」
俺はそう言い図書館内へ歩き出した。
何をしようか。検索機能はあるそうだが(司書さん情報)特に読みたい本があるわけではない。
「.....おいおい、ラノベまであるのかよ」
一応教育機関だろ。娯楽の一環にしたって多すぎだと思う。
「そこ、じゃま」
振り向くとそこに女の子が立っていた。
「あ、ああ 悪い」
そう言って棚の前を空けて譲る。
魚図鑑、和歌集、物語、その子が持っている本はジャンルも内容もバラバラで今まさにそこにラノベを加えようとしている。
「なに?」
困惑している俺はそう聞かれてとっさに返事ができず「その」と言葉を言おうとした時には女の子はカウンターに向かっていた。
(なんなんだったんだ)
「ああーカズーこんなとこに、昨日はよくも置いて行ったなー」
「うるさい」
とりあえずユウを殴る。
「っ痛く....ない?」
「当たり前だろう、肉体がないんだから」
「図書館内では静かにお願いします」
いつの間にか司書さんが俺たちの横に立っていた。笑顔を崩さずに。
「「すみません」」
その後すぐに図書館を出た。あの司書さんにはあまりお世話にならないほうがいいと思った朝だった。
キーンコーン
「ホームルームを始める、欠席はいないな、それでは以上」
「っ早!」
「なんだ葉和良、また相手をして欲しいのか?」
「い、いえなんでもありません!」
荒木は笑いながら教室を出て行った。
.....なにをしたんだユウ
一限は歴史だったがかなり凄かった。VRのいかして歴史再現を行ったのだ。このような形式で授業を行えるのであればモチベーションもかなり上がるのだろう。
(VRならではの利点だな)
二限は数学だったのだがーーーーーーー
「君たち、中学校の時によく公式は武器だと言われなかったかい、公式は武器だ、実際にね」
「この学校の試験は筆記のものだけではない!.........らしい」
「我々教師も詳しくはまだ知らないがね、楽しみにしているといい」
いやありえんだろ、なんなんだこいつは。
試験が筆記だけでないこともさることながらこの数学教師にも驚かされた。今も教卓の前で「数式は恋人だ」とか言いながらクネクネしている。変態には気をつけんとな。
今日は二限だけの午前授業だった。
「カズ飯食いに行こうぜ」
「ああいいぞ」
「ていうかお前荒木に「あ、あの!」」
ん?
「私も一緒に行ってもいいですか?」
あまり人が出てきませんが今後増やしていく予定です。
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