1 こーじょーちょー編
小話その1です
「なにぃ!?車ですと!?」
おとぎの国の世界に近代化学がこだまする。
明らかに昭和の頑固オヤジの様な声色の主は某国民的アニメの一本毛などではなく可愛いらしい小人だった。
ピコピコとパステルカラーな歩き音の可愛い小人のこーじょーちょーと会話をするのは、ジェームス・クルマスキー。
日本でよくつかわれる緑のメッセンジャーの金髪のキャラクターにアメリカテイストを加えたロシア人っぽい名前の彼はこーじょーちょーの叫び声の後、花輪くんボイスで会話を続けた。
「そーぅさ!!ぶぉおくの為に「最高の車」を作ってほsui-のさ!!perfect humanなぶぉくの為に!!」
こーじょーちょーは困っていた。
車は知ってるし見たことも一応ある。
だが、どうやって動くのかさっぱりわからないし、何より目の前の人間は明らかに自分より大きい。
しかし金持ちのボンボンゆえ彼はそんなことはお構いなしとばかりハードな要求を突きつける。
「まぁ、「最高の車」っていうのもその人によってちがうかもしれないsi?ぶぉくもいろいろ乗ってみたいから7台とかどうかな??」
ずいぶんと抽象的かつ景気のよさそうな依頼だが彼は実は王族の一人息子、国営で「なんでもご用意できます!」をうたっているこの工場ではファンタスティックなファンタジーの世界のファジーな依頼も受けざる得ないのだ。
しかし、せめて苦しまぎれにとこーじょーちょーは絞り出すようにこういった。
「に、日曜日は安息日では…?」
「うーん、確かにその通りだ!!OK、じゃっ来月までに6台、デートの時に使うからよろしくねーぇ!」
現代日本のチャラ男のようなセリフと軽快なステップでその場を後にする王子様、それを丁寧に丁重ににこやかに見送った後、再びこーじょーちょーの叫び声がこだまする。
「全員、しゅうごーじゃぁあああ!!!!急いで「最高の車」とやらを作るぞぁぁ!!」
瞬く間に集まる小人たち、てんやわんやの大騒ぎで一からの車作りが始まりました。
こうして、彼らの受難の日々は始まる事となったのです。




