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ヴァンプライフ!  作者: ししとう
scene.6
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085 狐と神狼、相まみえる

 天に昇る“咆哮”。

 その光景を遠くから眺めている人物がいた。

 びしっとしたレディーススーツを着て、銀縁のメガネをかけたその女は、

「なにやってんだ……あいつら」

 手元のタバコを口元に持っていくと、それを咥えた。頭を掻いて、一度、タバコの煙を噴かす。

 ちらっと店先の女性店員と目が逢う。

 店員がぺこりと頭を下げると、女もまた、少しだけ頭を下げて背後を向いた。

「なにをしでかすかと思ったが、ただの見舞いだったか。学校を抜け出してまで来るとは。やれやれ。恋ってのは人に行動力を与えるね~。無駄に」

 ふっと微笑む。

 とん。

 女の背後で何かが飛び降りた。

「で?」

 女は背中を向けたまま、

「お前は何してんだよ。かがり。わざわざあんな真似しやがって」

 背後で座っていた狐は、女の問いに。

 ずずずっとプラカードを前足で押して、示した。どうやら今は喋る力がないらしい。

 プラカードには、こう。


『ひまだからちょっとあそんでた』


 と、書かれていた。

 それを見て、女が肺の底から全ての空気を押し出すような深いため息。

「ったく」

 それから彼女はきびすを返し、まっすぐと歩いていった。

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