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ヴァンプライフ!  作者: ししとう
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199 梨紅の気持ち

 昨日……かーくんと一緒にいたのって……やっぱり女の子だった、よね。

 しかも、金髪……だった。

 もしかして……あの子がかーくんの言っていた“クラリスさん”って子?

 仲……良さそうだったな……とても。

 いいな。……羨ましい。

 最初は争っているようにも見えたんだけど……何だか違う感じがしたな。争うっていうか……なんて言えばいいんだろう。競い合う……? そんな感じがしたかな。

 競い合えるような仲だってことだよね、そういうことが出来るっていうのなら。

 私とかーくんだったらどうなんだろう?

 ふつふつと感じているのは……やっぱり、遠慮されているような感じもしないでもない……か。

 ってか、されているんだろうなー……。はあ……。

 最近になって名前を呼ばれるようになったけど、それからはあまり進展もないし……。そう思うとやっぱり何だか心がもやもやする……。

 かーくんが優しいのは、好き。そういうところに惹かれたっていうのはやっぱりあるから。


 でも……。


 今、一緒にいれるのは同じ学校に通っていて、同じクラスにたまたま所属しているからってだけ。

 それって……。


 ――本当に、大丈夫(ヽヽヽ)なのかな……。


 私には(ヽヽヽ)かーくんしかいないのに、そんなことで本当に大丈夫なのかな。


 こうやってかーくんの観察日記をつけていても仕方がないような気がしてきた。かーくんが月城高校に入学してきてからずっとつけていた観察日記も数ヵ月で五冊ぐらいにはなったし、そろそろかーくんの素行や好みなんかも理解出来てきた。

 そろそろ……やめなきゃいけないってことは分かってる、こんなこと。

 個人情報を勝手に調べ上げる。それはやっぱりいけないこと。相手の信頼を裏切って、自分の欲を満たそうとしてしまう行為。愚かで浅はかで、姑息。

 だけど調べなきゃ不安で押し潰されそうになってしまうの。彼の秘密を一方的に調べて、書いて、調査して。自分だけが知っていることを、それぐらいのアドバンテージを確保しなくちゃ、私はきっと……私を保てなくなる。

 あれから……かーくんとちゃんと話をしてから、何度かまた……告白してみたこともあった。

 好きだって。言ってみて。その気持ちが薄れることはなくとも、この気持ちが満たされることはなかった。

 ――だって、かーくんは言ってくれないから。


 ――私のことを、好きだとも(ヽヽヽヽヽ)嫌いだとも(ヽヽヽヽヽ)


 いつもうやむやに誤魔化すだけ。


 ……いっそのこと――。


 う、ううんっ。ダメ……。そんなの……ダメっ……。ダメ……なのに……。

 あ~あ……もう今日の日記はこれぐらいにしておこう。


 あ、そうだ。

 でも……不思議……なんだよなあ……。

 どれだけかーくんのことを調べようとしてもいつも同じところで壁に当たる。

 私の知らないかーくんの時代。


 ――ちょうど(ヽヽヽヽ)かーくんが(ヽヽヽヽヽ)中学生ぐらいの(ヽヽヽヽヽヽヽ)ころがどうやっても(ヽヽヽヽヽヽヽヽヽ)私の力をもってしても(ヽヽヽヽヽヽヽヽヽヽ)調べることが(ヽヽヽヽヽヽ)出来ないんだよね~(ヽヽヽヽヽヽヽヽヽ)


 ほんと……不思議。

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