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第百十五話:王都への帰還(後編)

「まったく、あの男は……」


 道すがら先ほどの事をボヤくエリーゼさん。武器屋を後にしてからずっとボヤいているのでこの剣のあらましが余程気に入らなかったようだ。まあ、怪しげな連中から買い取った物を押し付けて来たのだから怒るのも無理は無いのかも知れないが。

 

「まあ、経緯は呆れる物があったのは事実ですが、そのおかげで俺は助けられた所もあるので、結果オーライという事で良いではないですか」


「それはそうかも知れませんが……。まあいいでしょう。但し、その剣に曰くがある事には注意しておきなさい」


 エリーゼさんの言葉に俺は頷く。確かに、手を加えられた痕跡も気になるし、何より売り払った連中の正体が不明と言う点もトラブルの原因になるかも知れないのだ。もし盗品だった場合、下手をすると持ち主と一悶着という事だって考えられる。


 その時は知らぬ存ぜぬで押し通してしまうか……。今更こいつを手放せんしな。


「それで、次は何処へ行きますか?」


「時間的にもこれが最後になりそうだし、アルテラ教会へ行くわ」


 俺の質問にフェリスがそう答える。


 アルテラ教会か。因縁の場所だな。


「貴方にとっても、私達にとっても因縁浅からぬ場所ですからね」


「高志様がご訪問して下さると、信徒達も喜びますわ」


 マリーはとても嬉しそうな顔をしている。しかし、未だに神扱いされる事に対する違和感が拭えないんだが……。

 一抹の不安を感じつつも、俺達はマリーの案内でアルテラ教会総本部へと辿り着く。


 ステンドグラスをふんだんに使った美しい建物。正面には大きな両開きの扉があり、その中は大勢の人間が集まれる礼拝堂となっている。俺達は受付を通り正面扉横にある関係者用の出入り口へと向かう。

 そこから真っ直ぐに伸びる廊下を進んで行くと、何人ものシスターや司祭とすれ違うが、皆が俺を見るなり片膝をついて祈りを捧げてきた。


「なあ、マリー。皆が俺を拝んでくるんだが……」


「はい。それが何か?」


「いや、何で皆俺の事を知っているんだ? いくら教本があるからって、俺の容姿まで知れ渡っているのは可笑しいだろ? それとも、俺はここでは有名人だったのか?」


 それにしては教本に書かれている俺の姿は超イケメンだったり、ガチムチだったりと本人と似ても似つかぬ容貌をしているだが……。


「高志様は私達信徒に直接お告げをして下さったのですよ? 神の奇跡で多くの信徒がそのお姿を見ていますわ」


「そうか……、っていや、なら何故あの教本の俺はイケメンやガチムチになってるんだ! 中には男の娘の姿だってあっただろ! おかしいじゃねぇか!」


「……作風に合わせて多少の修正も仕方の無い事ですわ……」


「いや、教本なんだから俺に合わせて作風を修正しろよ! 何故本人を修正する!」


「高志様。神のお姿は一人一人の心の中に数多存在する物なのです。高志様のお姿はいうなれば基本形のようなもの。そこから個々に昇華していっているのですわ」


「昇華した時点で別人だよね。俺の意味無いよね?」


「それに、画風は販売部数を伸ばす為の重要な所です。読者を意識する事も必要なのですわ」


「それもうラノベと変わらんよね。編集長の理論だよね」


 薄々思ってはいたが、いつも朗らかな笑顔のマリーが、一番図太くて黒いんじゃないだろうか……。


 暫く廊下を進むと、地下へと続く階段が見えてくる。


「この階段を降りると、召喚の儀式を行った地下聖堂へと辿り着きますわ」


 俺が消えた因縁の場所か……。正直怖いな。


「あの後、様々な改革を行った中、この先の地下聖堂も若干様変わりをしています。当時の面影はあまり残っていないのですが……」


「ふーん。まあ、いいんじゃない? あんないかにも秘密結社見たいな暗い儀式場のままよりは」


 フェリスの言葉を聞きながら、俺は夢に見た場所が恐らくここなんだろうなと一人思う。彼女と最後に別れた場所。封じられてもなお記憶に刻まれた出来事。

 印象深い場所、因縁深い場所。

 

 もしかしたら、俺の封印された記憶を刺激する事が出来るかも知れない。


 俺は期待を胸に地下への階段を降りる。

 長い階段を俺達は一歩ずつ歩く。地下という事でひんやりとした涼しい冷気が肌を突く。外の雑音も聞こえず、暗く静かな空間をゆっくりと進んで行くと、前方に階段の終点らしき平らな部分が見えてくる。そしてその先に分厚い扉があり、閉じられた扉の隙間から淡い光と人の声らしき音が漏れている。


 ゴクリ。


 俺は唾を飲む。あそこが……俺が最後にいた場所……。

 そう思うと少し震えてくる。


『大丈夫か? 主様よ』


 そんな俺を心配してシェルファニールが声を掛けてくるが、俺はグッと震えを押さえて大丈夫だと返事をする。


 そんな葛藤を知ってか知らずか、あっさりとマリーが扉を開けると、俺の目に飛び込んだ物は……。


「ちょっと! ここは六十一番トーンにしてって言ったでしょ! なんで八十三番なのよ!」


「ここと、ここ。ベタ入れお願い。あと、高志様とモリス様の股間の修正も忘れないでね! また発禁処分にされるわよ」


「はぁっ! あんたバカなの! 高志様はヘタレ攻めが一番に決まっているじゃない! ツンデレ受けとかありえないわ」


「大変よ! カリンが過労で倒れたわ! 癒しをお願い。あと三ページ書かせないといけないから!」


「…………」


「…………」


「…………」


「? どうされました、皆さんポカーンと口を開けて?」


 そこには地獄があった……。


「なんじゃこりゃぁ……」


 俺は呆然と呟く。

 目の前には数多く並べられた机とそこで一心不乱に作画、ベタ、トーン張りをする大勢の女性達がいた。皆一様に薄汚れた格好をして、目には熊のような物をつくり、鬼気迫る表情で何かを書いている。

 

「違う。ここは俺が夢に見た景色とは絶対に違う……」


「マリー……。当時の面影が、あまりどころか全くありませんよ……」


「何? ここ……」


「はい。もと地下聖堂跡ですわ。今は教本作成の為の作業場となっておりますが」


「何故ここで……」


「暗く静かな空間で執筆作業をしたいと彼女達から要望されたものですから、ここが丁度良かったのです。あっ、もちろん作業場は此処だけではありませんわ。ここを使っているのは、主に一部女性向けの教本を書いている者達です。内容的に少々大っぴらに出来ない事情もありますので、そう言う意味でも都合が良かったのですわ」


 世間様に顔向け出来ない内容という自覚はあったんだな……。


「マリアンヌ様?」


 俺達が入口付近で話をしていると、作業机に座っていた一人の女性がこちらに気づく。


「ごめんなさい、クラリス。お仕事の邪魔をしてしまって」


「いいえ、お気になさらず。そろそろ休憩にしようと思っていた所ですから。ところでそちらの方々は……、はっ、もしや?」


「ええ。冒険者仲間のフェリス様とエリーゼ様。そしてこの方が高志様です」


 マリーの紹介を聞いたクラリスという女性は分厚いメガネの奥にある目を輝かせながら俺をジッと見つめてくる。

 

「きゃぁぁぁぁっ! 生よ! 生高志様よ!」


 俺は魚か……。


 クラリスの叫びを聞いた周囲の人間がこちらに気づく。大勢の女性達からの視線を浴びて思わず後ずさってしまう。何せ、その目は獲物を見るような目をしているのだ。

 その後、皆は作業を止めて俺達の周囲に集まると片膝をついて俺に祈りを捧げてきた。


「お初にお目にかかります。私はここを取り纏めているクラリスと申します」


「高志様。彼女が以前お見せした俺モリの作者ですわ」


 こいつが諸悪の根源か……。


「始めた頃は数人しか居なかったのですが、彼女の作品に影響を受けた者達が集まって、今ではこんなにも大勢の信徒が……」


 ここに居る連中は全員腐ってやがるのか……。


「かつては中々理解をされず、迫害すら受けた事もありましたが、貴族の女性達からの支持を得られてからは世間一般にも浸透して、今では一大ジャンルに……」


 国全体を腐らせやがったのか……。


「さあ、皆さん! 高志様がご降臨されたのです。今なら皆さんの祈りも聞いて下さいますよ」


 何それ? 聞いてないんですが……。


 相変わらずの笑顔で有無を言わさぬ態度のマリー。そしてその言葉を聞いて「きゃぁぁー」とテンションが上がる腐女子共。


「た、高志様! お教えください! 受けですか? 攻めですか?」


 一人の女性が真剣な表情で問うてくる。


「わ、私もそれが知りたいです!」


「私もです。お教えください、高志様!」


 周囲の女性達も口々に同調してくる。 


「…………」


『何か答えてやらぬか、主様よ』

 

 笑いを必死にこらえているシェルファニール。ふと横を見ると、周囲の状況に脳の理解が追い付かずポカーンとしたままのフェリスとエリーゼさん。そして相変わらずの笑顔で俺を見詰めているマリー。

 

 駄目だ……。誰も頼れねぇ……。


「いや……、その……、どっちでも……」


「どっちでも?」


 俺の適当な呟きが聞こえたのか、クラリスがその言葉を反芻する。そして何かに気が付いたようにハッ! と表情を変える。


「どちらもいける。そうか……。そうですよね」


 クラリスの呟きに周囲が言葉を飲んで注目する。


「皆! 高志様はこう仰っているのよ。「皆の心の中にいる姿こそ真実」と。つまり、皆が思う高志様像全てが正しいと!」


 違う! 俺はそんな事は言っていない!


 だが湧き上がる周囲の状況を見ると、とてもそんな事は言い出せる雰囲気では無かった。


「あ、あの! 私も良いですか?」


 そんな中、別の女性が手を上げて来る。

 この中で一番若そうな少女が少し顔を赤らめながら問いかけてくる。


「あの……、その……。わ、私、高志様の股間のデッサンを描くのがとても下手で……。そ、その、出来ましたら高志様の実物を拝見させて頂けませんか!」


 ポコチンを見せろ……だと……。


 その言葉に周囲のテンションは最高潮を迎えていた。私も、私もと賛同者が続出し、何と言うか、女の集団って怖いな……。


『かっかっか! 良いではないか主様よ。見せ付けてやるがよい、主様の主様をな』


 相変わらず楽しげにおやじギャクを言うシェルファニールと相変わらず周囲の状況に脳が停滞しているフェリスとエリーゼさん。そして相変わらず笑顔のマリー。


 駄目だ。こいつ等頼れねぇ……。


「い、いや、その。上半身ならともかく、下半身は……さすがに……」


 こんな大勢の女性達の前でジュニアを晒すとか……。新しい扉を開いてしまいそうだ。


「上半身……。そうか、そう言う事ですね!」

 

 クラリスがまたしてもハッとした表情で呟くが、絶対そうではない。


「皆! 高志様はこう仰っているのよ。「乳首を攻めろ」と! 盲点だったわ。男性=股間という固定観念を捨て去り、全身を隈なく愛せよと高志様は仰っているのよ!」


 仰っていません。


「あぁぁぁぁ! 湧いてくるぅぅぅぅ! アイデアが湯水のごとく湧いてくるわ!」


「私もです! そうよ、あそこを攻めて……。きゃぁぁぁぁぁ!」


「ダメ! もう書かずには居られないわ! 私、作業に戻らせて頂きます!」


 周囲の人間は天啓を受けたように祈りを捧げると、俺達に一礼し、皆が机に戻り作業を再開させる。


「有難うございます。高志様のお告げを聞き、皆が心から感謝しておりますわ」


「俺、何も言ってないよね……。全部クラリスの妄想だよね……」


「うふふっ。お告げとはそう言う物ですわ、高志様」


 神とは皆の心の中にあり、その言葉もまた心から湧き上がるものだとマリーは言う。確かにそう言う側面もあるかも知れないが、それだと百人いたら百通りの神が存在するという話になってしまうと思うんだが……。

 なにより、人の本質は善だという思いが無ければ出てこない考えだな……。


「高志様のお蔭で、皆の表情も明るくなりました。きっと作品にも良い影響をもたらすと思いますわ。教本の表紙には゛高志様監修゛の文字を入れる様に指示しておきますね」


「やめてくれ」


「゛高志様絶賛゛の方が宜しいですか?」


「いいからやめて。触れないでくれ……」


 くっ……。更にBLが熱くなるのか……。


 その後、正気を取り戻したフェリスとエリーゼさんは興味深げに腐女子達の作業を見学している。


 変な影響を受けなければ良いが……。


 俺はそんな怖い物は見たくないので、地下聖堂の奥まで進み周囲を見渡していた。入口付近は腐ってしまっているが、奥の空間は当時のままの姿を保っており荘厳な雰囲気を醸し出している。


『どうじゃ? 主様よ』


「夢で見た……、ああ、俺はここを知っている……」


 何度も夢に見た風景がそこにはあった。

 俺は周囲を何度も見回す。すると、


「そんな事させないわ! あんたは私の、私だけの奴隷なんだから。私の傍から離れるなんて絶対に許さない!」


「フェリス様……。二年……、いや三年、貴方の時間を俺に下さい」


「俺の可愛いフェリス様。俺は貴方を……」


 突然フラッシュバックする。と同時に強烈な頭痛が襲い掛かる。


「くっ……」


 俺は久しぶりに襲い掛かってきた強烈な頭痛に頭を抱えながらその場にしゃがみ込んでしまう。


『大丈夫か? 主様よ』


「あ、ああ。大丈夫だ。大分収まってきた……。思い出したよ、少しだけ……、ここであった事を」


 此処での出来事のほんの一幕。正直他人の記憶を見ているような実感の無さではあるが。


『驚きじゃな。ついに自分の力で封印を破りおったか』


「ほんの少しだけだがな」


 それでも凄い事だとシェルファニールが絶賛する。


「そうか……、ここで俺は……」


 そう呟くと俺は真っ赤な顔をしながらBL本を見ているフェリスの姿を見つめる。


「泣かせちまったんだな、俺が……」


『どうしたんじゃ? 主様よ』


「……いや。何でも無い」


 シェルファニールの訝しげな問いに、俺はもう二度と同じ事は繰り返さないようにしようと決意しながら、小さく笑って答える。


「高志様」


 背後からマリーが近づいて来る。


「如何ですか? 高志様」


「ああ、有難うマリー。ここに来て良かった」


 俺は記憶の事は何も言わずに礼を言う。思い出したといってもほんの僅かの事だ。今しばらくは彼女達に話さないでも良いだろう。


「しかし……、何と言うか、教団として大丈夫なのか? アレは……」


 俺は腐女子達の方に視線を向けながらそう口にする。視線の先では、フェリスとエリーゼさんに腐女子共が何やら色々と教えている姿が見える。

 

 本当に大丈夫か? 


 あの二人まで汚染されるのではと不安に思っているとマリーはとても楽しげに笑い出す。


「高志様は覚えておられないでしょうが、アレは高志様の御言葉の結果なのですよ」


「俺の言葉?」


「女神アルテラは、魔人の撲滅など望んではいない。女神アルテラの望みは数多の種族との共存共栄である」


 俺の訝しげな質問に、マリーは居住まいを正すと、真面目な表情でそう言った。


「その言葉を俺が言ったとして、それと今の状況とがどう繋がるんだ?」


「文字は読める人と読めない人がいます。言葉では伝わりにくい事が多いです。ですから、万民に解り易い形でその教えを広める為に、私はあの方法を考えたのです」


「教えを広める為?」


「はい。異種族間で解り合う為にも、異種族に好感を持つ為にも、皆が如何にしてその種族を好きになるかが重要な点と思います。その為には解り易いヒーロやヒロインを数多く生み出し、人々の心に受け入れやすい土壌を育む必要があると思い、私はこの手法を考えました」


「つまり、妖精族の主人公や魔族のヒロインなどを浸透させる事で、人々の価値観を変えようとしていると?」


「はい」


 笑顔でそう答えるマリー。

 

 正直、俺はこの女の子を甘く見ていたようだ。

 冗談のようにも思える手法だが、その奥底にはそんなプロパガンダが含まれていたとは。それも全ての者達に解り易く伝える為に漫画と言う手法を使って。


「童話、戦記、恋愛等様々な物語を作っています。それにより、老若男女、大人から子供まで対象を広げ、全人類の意識を改革し、高志様の教えを広げる事が今のアルテラ教会の……、いいえ、私の使命です」


 真剣な表情でハッキリとそう言う彼女は聖女とあだ名されるに相応しいぐらいに神々しく見えた。

 だが、同時に俺はこんな少女に重すぎる重圧を掛けてしまった事を悔やむ。

 過去の俺が言った言葉が彼女をアルテラ教に縛り付けてしまったのだ。


「なあ、マリー。あまり深く考えすぎるなよ。その思いは立派だけど、あまり無理はしなくていい。君の人生は君の物なんだから」


 俺はそう言ってマリーの頭をそっと撫でる。

 頭を撫でられて最初は少し驚いたマリーだったが、今は目を閉じて撫でられるがまま気持ちよさげな表情を作っている。


「優しい所は変わっていないですね、高志さん。でも心配しないで下さい。私は今の自分を楽しんでいますから」


 そういって笑うマリーの表情は、今までに無い無邪気な、年相応の少女の笑顔だった。


 と、遠くから俺を呼ぶフェリスの声が聞こえてくる。


「ねぇ、高志ぃー! あんたのやおい穴ってどんなのぉー?」


 ……空気読んでくれ、フェリス……。 


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