思い
逃げ道の第三段目です。
「あーやっぱり、熱ありますよ 沖田さん」
「マジか・・・仕事どうしよ」
「今日は、休んでください 俺は、仕事なんで」
「さっさと行ってこい お前の邪魔がはいらねーんだ すぐ良くなる」
「・・・・タは、・・」
「なんだ?」
なんで、アンタは、そうやって・・・」
沖田は、光来を見る。
「もういいです 仕事行ってきます 失礼しました」
「み・・・・」
パタン・・
何が言いてぇんだ?
なんで・・・
「買ってしまったんだろう・・・・」
溜め息をつきながら しゃがみ込む。
手の袋の中には、カゼ薬とスポーツドリンク
「光来たいちょーっ!」
「どうした 矢吹?」
「副長が昼食とろうって」
「あー・・・俺いいよ 行くとこあるから」
「わかりました それじゃ後で」
「おう」
別に行く所なんて・・・
「沖田さん」
気まずいけど、コレ渡すだけだし・・・
「失礼します あのコレ
「さっきは、悪かった 俺が悪かっ イテッ」
持っていた袋を沖田さんに投げ付ける。
「なんで、そうなるんですか!俺が一方的にケンカしてきただけでしょう」
「だけどさ、邪魔って言ったし」
俺は、沖田さんに抱き着く。
「ムカつく・・そんなのいつもの事だろ・・・」
「意味わかんねーよ お前言いたい事は・・・」
「俺はっ・・俺は、頭は、よくねぇから 体で表す人間ですよ」
「ハァ たく お前は・・わかりにくい・・・」
「わかりにくいですよ
俺は」
「熱 うつってもしらねーぞ」
「別にいいです 沖田さんのだから」
この思いが伝わってほしいと想うのは、アンタだけ。
だから、見逃さないで
終劇
最後まで読んでくれてありがとうございました。