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<ガイア>列伝  作者: 樹実源峰
勇者大会編
61/69

祭り

「さぁ、行きましょう!海斗くん!」


集合場所へ着くや否や俺を引っ張り始める優香…可愛い。


「あ!金魚すくい!私やりたいです!」


えい、えいっと一生懸命金魚を掬おうと頑張ってる優香…マジ可愛い。


「はむ、はむ…う〜、やっぱりわたあめ美味しいですねぇ〜」


はむはむと小動物のようにわたあめを食べる優香…可愛いを超越した可愛さ。


「あ、海斗くんも食べる、わたあめ?」


そう言って彼女は食べかけのわたあめを俺の口元へ…っておぉぉぉ!?


「ま、待った、優香!」


「はい?なんですか?」


流石に食べかけのわたあめをもらうわけにいかないと思った俺はそこで制止をかける。あ、危ねえ、間接キスするところだった。と、そこで俺はふと疑問を持った。


「な、なぁ、このわたあめ食いかけだよな?」


一応事実確認。ちゃんと彼女にその事に対する意識があるのかを確認する。


「はい、そうですね」


「…俺が食べていいの?」


「あ、もしかして私の食べたものが嫌だとか…?」


そこで少し悲しげに顔を俯かせる優香。いや、いやいやいや


「嫌なわけないじゃん!」


と、そこで俺は確信した。そう、優香は、間接キスのことなんて気にしていない。


ドキドキしてきた…わたがしまであと数センチ…じっと見つめられて恥ずかしい。


心臓が走った後のように、速く速くビートを刻んでる。わたがしまであと一センチほど…いよいよだ。いよいよなのだ…あと少しで…


「あれ?優香ちゃん?何してんの?」


「うぉぉぉぉぉっ!?!?」


いきなり後ろから話しかけられびっくりしてわたがしから思いっきり遠ざかってしまった。あぁ…俺の間接キス…。


バッと後ろを振り向くとそこには金髪の美少女……って


「なんであんたが優香と一緒にいんのよ?」


そこには鋭い視線でこちらを見る霜月天音がいた。


霜の女王(フロスト・クイーン)』からのまさしく絶対零度の視線を浴びたのはおそらく俺が初めてだろう。俺的には特に何もしてないんだが。ほんとだぜ?


「あ、天音ちゃん。いえちょうど海斗くんと…」


「その男から離れてっ、優香ちゃん!」


「えっ?えっ?」


え?なんだこの状況。何故俺はいきなり敵視されてるんだ??


「遂に姿を現したわねっ、このケダモノ!」


え!?ケダモノ!?誰が!?俺か!?


「…さっき『紅水の貴公子レッド・ウォーター・ノーブル』から、話を聞いたわ。貴方、夜な夜な女をベットに連れ込む女たらしだと聞いたわ…」


彼女は下を向き、拳を握りわなわなと震えていた。たぶん怒りで。


何故か?女の敵である俺をやっつけるためだろう。…ただし、そんな事実はないが。


…というか、リュウの奴…めんどくさいことしやがって…嫌がらせかよ。


「優香ちゃん、そこどいて!そいつ殺せない!」


気付けば優香が俺をかばうように両手を広げて二人の間に立っていた。


っつか、『霜の女王』よ…俺を懲らしめるどころか殺るつもりだったのか…。


「いえ、海斗くんは大切なパートナーです!私が守ります!」


と、嬉しいことを優香は言ってくれた。…だが、しかし嬉しいには嬉しいがそれで優香が傷つくようなことがあった日には俺は俺を責め切れねぇ…。


「くっ…優香ちゃん!貴方騙されてるのよ!」


「いいえ、騙されてるのはそちらです!」


お互いに一歩も引かない二人。やばい…このままでは…


「どうしても引く気はないの!?なら…!!」


「決闘しかありませんね!」


「あ…それ、やば…」


俺の声が届いてないのだろう。瞬時に二人は、自分たちの背後に魔法陣を複数展開。その数は半径2メートルほどとアホみたいにでかい。


待って…そんなに強大な魔法放たれたら死んじゃう。


ちなみに、魔法陣の大きさによって魔法の威力は変わる。たとえば、目に見えない、あるいは注視すれば見れる程度の魔法陣ならその威力は下級。それが、1メートル前後ならばそれは中級の威力。そして、2メートル以上で…上級。


つまり、今二人が展開してる魔法は上級…相手が多数でも攻撃できるほど威力が高い。


それがなんと複数ある時点で二人の実力の高さが伺えるが、ただここは市街地。一般人が沢山いる。


「う、おぉぉぉぉぉぉ!!!」


俺はそこから一般人を守るために盾になったり、盾を出したりと忙しかった。





「なぁんだ、私の勘違いだったんだ、ごめんね?」


「いえいえ、大丈夫ですよ、ね、海斗くん?」


「う…うん…ぜぇ…ぜぇ…」


数分後どうにか一般人たちを守り切り、ヘトヘトとなってる男が倒れていた。


俺だった。


「でも、まぁ優香ちゃんは若干心配だから三人で回りろうか?」


「そうですね、人数多い方が楽しそうですし!海斗くんもいいですよね?」


疲れ果ててる俺に純度100%のキラキラ笑顔。…抵抗する気はたとえ元気100%でも起こらなかっただろう完璧スマイルに俺はこう返すしか無かった。


「そうだね…皆で回った方が楽しいよな」


アディオス、俺のデートと間接キス。


そして、覚えてろ、リュウめ!

リュウ「くそっ、計画は失敗か」


というわけで今回は短めでした…すみません。本当はキスエンドにしようかと思ってたんですけどこの祭りの後にリュウの試合を見に行くという予定があり、昼間にキスするのもなんだかなぁ…と思った次第で急遽予定変更した結果の話でした。


個人的にキスは伝説の桜の木の下とか、大花火の下とか断崖絶壁とか(流石に最後のはないか)でするものと思ったのです。


さて、次回はいよいよリュウ君の試合です。海斗くんとの試合成績は勝ち越し。というか負け越しがないという彼の試合。楽しみにしててください!

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