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<ガイア>列伝  作者: 樹実源峰
防衛準備編
41/69

敵の潜入方法

こんにちはー!というわけで<ガイア>列伝でーす!

今回は先にお詫びしますが、内容が少なめです。今週は少し時間がなかったんですよね…。


それでは、お楽しみください!

「この、WPK本部建物内のゴブリンは粗方凍らせるか燃やすかしておいたわ」


もちろんこの部屋と既に死んでいたものを除いてね。と何でもないようにとんでもないことを付け加えながら姫華さんはそう言った。…マジでバケモンかよ…。


ちなみに今は護衛はしていない。状況整理などのため長月さんと卯月さんに交代してある。部屋も移動して少し小さめの会議室を使っている。


「そうか、それは済まなかった。こちらもこちらで忙しかったものでな」


と言ったのは、額に汗することなく難なくゴブリン共を捌いていた師走さんがそう言う。


四人用の四角いテーブルで姫華さんと向かい合って。その隣に不機嫌な顔の睦月を座らせて。


ちなみに俺は、姫華さんの隣に座っていた。任務を実行中の二人と任務の交代待ちの二人で別れているのだ。


というか、先ほどの会話からお分かりだろうがこの二人は化け物と言っても差し支えない強さだ。マジでありえねぇ。


『真紅の殺戮者』も真っ青だぜ。


しかも二人とも勇者の上に、そのランクは常人じゃあ到底辿り着けないところにいる。


Sランク。この二人のように、戦争の時に一人いるだけでバランスが傾くとも言われる実力者、という名の魑魅魍魎のいるランク。


普通の最高ランクたるAランクとは格が違う。だから正直今回の襲撃はこの二人がいる時点で役不足。俺と破凪はぶっちゃけ念のための念のための念のための念のための念のための念のための念のための…くらいの存在だ。


ちなみに、この建物の最上階にももう一人いる。言わずもがな勇者最強の神無月狂夜だ。まったく、こいつらが勇者じゃなかったらどっかの国が強い権力を持つことになったところだったと言わざるを得ない。


閑話休題(はなしをもどそう)


「取り敢えずは、報告を待つしかないか」


師走さんはそう言って腕を組むとすぐに部屋にノックが響いた。


「入れ」


ノックに応じたのは、この場で一番序列の高い師走さんだ。


「失礼します」


ドアから入って来たのは『教会』の職員だった。


「神無月議長からの伝言です!周囲の町や村には一切の襲撃はないとのことです」


「…つまり、ここだけが襲撃を受けたということか?」


質問するのは師走さんだ。俺たちは静かに返答を待つのみ。


「はい、その通りです!」


「ちゃんと、回って来てからの報告だろうな?」


「はい、議長直々に瞬間転移魔法を以って三国全ての町や村に行き、かつ警告を発したのだそうです」


「警告を発してるのであれば、まぁ一先ずは安全を確保されたと考えれるがまだ問題は残っているな」


その言葉を聞いた時俺たちは真剣な顔をして互いを見合わせた。


「…そういえば、先日の海斗君が関わったあの事件、貴方の戦ったオーガは魔法を使えたのよね?」


姫華さんがこちらに話をふる。


「はい。奴は、こちらでも見るような魔法を使ってました。俺の火龍の魔法にも反応、いえ反抗して水龍の魔法を使ってきましたよ…」


思い出して思わずぐったりする。正直あの戦いは俺にとっても運が良かったから勝った試合なのだから。


まぁ、そんな私情を挟む暇はないない。話を進めるのが先決だ。


「つまり、空間転移を使った可能性があるわね…」


「だが、奴らは他に魔法を使わなかったが?どうやって転移する?」


「一人がやったのよ、おそらくは」


「何…?」


流石にそこで会話が途切れた。


多人数を一人で転移させるなど聞いたことがない。


「それは…可能なのか?」


少しして、師走さんがそう尋ねた。


「ええ、私は…三十人程度しか転移できないけど」



さらっと姫華さんが言った言葉に俺は背筋が凍った思いをした。


何度も言うが、あれはイメージが命なので少しでも間違えれば転移した瞬間死ぬだなんてこともあり得るのだ。


それを三十人分…一人で代行って…。バケモノ通り越して神な気がする。


「……まぁ、三十人とは言わないかもしれないが送り込んできた奴がいるかもしれないか。だが、まだ問題は一つあるな」


「ええ、もちろん。空間転移には転移先のイメージも必要なのだから、どうやってゴブリンがここのイメージを持ってたのか、あるいは」


「…裏切り者がいるか、か」


その言葉をもって緊急作戦会議は終了となった。

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