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<ガイア>列伝  作者: 樹実源峰
防衛準備編
37/69

体力勝負

今週も無事間に合いました!

あーいや、よかったよかった。


もし間に合わなきゃどうしようかと…。

いや、その時はその時で早くあげるんですけどもね…。


前回は時間が足りなかったので結構というか、かなり少なかったのはすみませんでした。


以後気をつけます。


今回の話は長々と三話くらい続いた破凪対海斗が終わります。


では、お待たせしました。どうぞ、第35話『体力勝負』

…しつこい


それが、最初の破凪の印象だった


吹き飛ばしても、攻撃をよけても距離をあけることなく突進してくる。


右に飛ばそうが左に飛ばそうが、すぐに回ってくる。


上に飛ばしても、着地してすぐに目の前に迫ってくる。


挙句の果てに、顔には笑みさえ浮かべながら。


しかし、最初は余裕だった破凪も余裕を失って行く。


もちろん、彼とて体力には自身があったのだが、相対してるのは子供の頃から農作業で散々鍛えられた海斗。


一日のうち少しだけ体を動かす貴族と、一日のうちほとんど体を動かす農民。


体力の差は歴然だった。



「…ふむ、体力勝負に持ち込むとはね。なかなか予想外だったよ」


「えぇ。私もびっくりしました」


いつの間にか来ていた厳島校長のつぶやきに優香は答えた。


「まさか、試合で体力勝負をするとは思いませんでした」


世間一般の常識から言えば、剣の試合とは、一撃で終わるものである。


普通、お互いに初心者同士なら剣のよけ方も知らず不恰好に近づいて剣をぶつけ合う。


そして、どちらかが首や心臓を切りつけたり剣を突きつけたりすれば、判定で勝利が決まる。それだけ。


片方が熟練者なら、いつぞやの破凪と金沢の試合のようにすぐ終わる。


だから、このように互いに剣を的確に打ち込んだり突きつけたりする試合は滅多にないし、間違っても成り立て勇者と、勇者見習いが行う試合ではない。


二人とも並の勇者を圧倒する剣技を修めているのだった。


ゆえに、実力伯仲といった試合ではどうしても隙の伺い合いや体力勝負になる事が多い。


ちなみに、今回の魔法の使用あり、といった試合も初心者が普通やるものではない。


初心者がやれば、たまに魔法をしくじって重傷者が出る事もあるし、なにより、大抵は遠くから魔法をぶつけ合い、やがてさっきの剣をぶつけ合う云々の試合になる。


だから、大体こういう魔法あり剣ありの試合は、いい加減戦闘に慣れた中級くらいの勇者や騎士がやる。


といってもやはり先ほどあげた初心者の例の二の舞になりやすくそこから上位に上がるものは少ない。


さて、そしてこの魔法ありの試合は上級者となるとかなり意味合いは違ってくる。


先制攻撃に先ほど、凪がやったような風魔法を使っての加速や、海斗の爆発による回避やそれらに対する対抗魔法。


更に剣にあわせて、風魔法を使いかまいたちを発生させる魔法を使うものもいる。


逆に魔法すら関係なく先ほどの破凪のように一撃必殺な勇者もいるが。


魔法の技術、剣の技術が伯仲しているからこその体力勝負。


両者にちがいがあるとすれば、経験。


詳しい事はまた別の機会に話すが、何年前かに武装した素人集団を一人で壊滅せしめた者と、


自分以上の実力のものとしょっちゅう手合せし、ついこの間自分の実力を軽く超えるオーガと戦闘した者。


自分と弱い者としか戦ってこなかった、自分より強い者とばかり戦ってきた者。


必然的に、体力が付く者は分かる。


だから、この結末は当然のものだった。


「…!!…!!…!!…!?!?」


破凪が氷の山に囲まれていた。


その氷の山を作ったのはもちろん海斗。


氷の山を至る所に乱雑に作ったために部屋の気温がやや低くなってるが、暖かくして氷を溶かしてしまうような真似はルール違反となるので、海斗と破凪以外にはできない。


そして、海斗は相手を追い詰めた材料である氷の山を溶かすつもりはないし、破凪は…体力切れによる集中力低下であまり魔法は使えそうにない。


「マナ・コール!ファイアーウォー…!」


「マナ・コール、ウォーターウォール」


破凪が使おうとした炎の門を、同じく水の門で消す海斗。


集中力が低下してしまえば、無唱魔法も使えず、声に出すしかない。


が、そうすると、すぐに対抗されてしまう。


もはや、破凪に勝ち目はなかった。


そのまま海斗は、破凪の放つ魔法にそれぞれ対抗魔法を放ちつつ近づいて、その首に剣を突きつけようとした。


その時に、破凪は逆に剣を袈裟斬りの形に持って行こうとしたが体力切れの彼には海斗が剣を弾いたときに、持ったままでいることができなかった。


そして、今度こそ海斗は首元に剣を当てた。


「試合、終了」


審判員の相模さんがそう言ったことで試合は終わり、海斗は室内の氷を溶かしたことで決着はついた。

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