一方的な対峙
すみません!
ハロウィン後に急いで書いていたのに文化祭で間に合わず!さらに、文章は少なめ!
…うーん、やばいなぁ…
というわけで、後一週間お待ちください!
次回はそれなりに長く書きますので!
「うぅ〜…まだ眠いよぉ…ぁうっ!」
いい加減十二師族会議の場に着くと言うに、未だにごね続ける葵の頭を殴り、黙らせる。
「うるさいぞ、葵。そろそろ気を引き締めやがれ。十二師族の品格を疑われたら困る」
そう言うと、バカは何故か目をキラリと光らせた…ような気がした。
「おーおー、はーくん優しいねぇ。その優しさに感謝し、私をお嫁にあげようぞ〜」
「いらん」
若干おふざけの態度が見えたので、そう即答すると、奴は少し涙目になった。だが、それも一瞬で、いつも通りの浮ついた顔に戻ると
「お、おーおー、はーくんは只今ツン期ですかぁ。デレ期はいつ来るかなあ、十五年なかった気がするなあ…ぁう!」
余計な口を叩いて来たので黙らせる。
「破凪様、到着致しました」
その時、馬車の御者をしていた、睦月家に使える執事の一ノ瀬 義男から破凪に報告があった。
彼の一ノ瀬家は、代々睦月家に仕える執事をしている。その中で彼は現在一ノ瀬家の主にして、睦月家の召使を締める総締でもある。
その彼は、馬車の扉を開けて恭しくお辞儀する。その姿は、まさに名家に仕える執事に相応しいものだった。
そして、その馬車から出てきた破凪は、十二師族の中でも武闘派の睦月家嫡男に相応しく堂々としていた。…その後ろの葵を引っ張りながら…。
かくして、睦月家代表と水無月家代表が『教会』に着いた。
流石にここまで来れば、葵も腹をくくったのかようやく大人しくなったなと、思いながら彼は目的地の会議室へと向かう。
睦月家嫡男としての振る舞いを幼少時より叩き込まれている彼には葵の抵抗やほとんどの出来事に対しても冷静に対処する自信があった。
そう、ほとんどの出来事には。…つまり、今回は例外だったのである。
会議室の扉を開けた破凪は、思わず自分の目を疑った。
会議室には彼の先に来ていたものがいた。…いや、別にここまでは問題ではない。彼とて、せっかちという訳でもないからそのことに反応するようなことはない。問題は、それが誰で、何をしていたかだった。
「ぐーぐーぐー…」
そこに寝ていたのは、如月海斗で。彼はそこで寝ていた。
「お、お前がなぜここにいる!?」
思いがけず破凪はそう大声を出してしまう。
「ふぁ!?じ…地震か!?」
しかし、いきなり大声で言われても今の今まで寝ていた人間には、何を言われたか分からないことも多い。
そして、今回もその御多分に漏れず、海斗は理解できずに辺りを見回す。しかし、危険があるわけではないと確認したところでようやく視線を、扉のところに突っ立ったままである破凪に向けた。
「…えーと、睦月家の破凪だっけ?お久しぶり〜」
そして、海斗は挨拶としては適切で、場合としては不適切な言葉を言った。
だが、逆にそれのおかげで破凪は冷静を取り戻した。
「今日はここで、十二師族会議があるが、如月家は呼ばれてないぞ」
言外にここから出ていけと言っているようなものである。だが、それも当然。今から行われる会議は世界の平和やバランスを考えるものだ。当たり前に機密情報が飛び交い、そして機密情報が生まれる。
よって、部外者は必要ない。
と思っての発言だった。だが、それを部外者とも言えるし、そうでないとも言える如月家にはわかっているはずだ。
という破凪の心の中の疑問に答えるかのように、海斗の口が開いた。
「いや、昨日に貴族特権の返還と一緒に十二師族会議の参加義務も返還されたからいるんだけど」
返還された?そんな話は聞いてないと思った破凪に答えるかのように再び海斗は口を開いた。
「いや、今回は色々あったから連絡が遅れるとかなんとか言っていたからそれのせいかな?」
「そうか。なら、お前がほんとに復帰したのか、他の家の奴にも後で聞こう」
そう答えると、二人の間にあった険悪な雰囲気(破凪からの一方的なものだったが)が消えた。




