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<ガイア>列伝  作者: 樹実源峰
防衛準備編
23/69

リュウとの再会

こんばんは!

一週間ぶりの更新だじぇい!

…まだ話のストックが一話しかないのですっげー不安な私ですが、まあ猶予は二週間ほどあるので頑張りたいと思います。

とりあえず、今回書いてて思ったのは、日常編ってアイデア浮かばないってことですね。

物語の大筋は頭に浮かべて書くんですがそこに行き着くまでが難しい…。修行が要りますね。


さて、そんな私の愚痴はさておき、好きで書いてるからまぁいいですね。


はてさて、今回は睦月破凪くんと水無月葵サイドから再び海斗と優香サイドとなります。

よろしくお願いします。

「さて、それで、如月海斗君。君はあの報告は真実だと誓えるかね?」

4/29 俺は『教会』の最高権威たる円卓議会に呼び出され、尋問を受けていた。

「はい。全て真実です」

そして、俺は始まってすぐに問われたことに対し即答した。

じっと、こちらの真意を図るかのような一番年上そうな老人の鋭い目を真正面から見返した。目を逸らさないことで真実だと改めて誓うかのように。

やがて、彼は真実だと認めてくれたのか、別の質問をした。

「姫川とはどのような経緯で知り合ったのか?」

何故か、彼が父親のような目をしているのが気になった。


「あぁぁぁぁ…やっと終わったぜ…」

「お疲れ様です」

二時間に及ぶ尋問のあと疲れ果てた俺は、『教会』の休憩場であるカフェにてぐったりしていた。

理由は簡単。円卓議会の年長者の滝沢慶太さんから、まるで「少しでも悪い点があれば、娘をやらん」と言いそうな父の顔をしていたからだ。

何故か知らないけど…そう表現するしかないような顔だった。

尋問の内容は、報告の詳細を付け加えたり、真実かどうかだったかなので楽だったが、やはりその視線は…精神的余裕をガリガリ削る。おかげで疲れてしまった。

あー、だるいいいと頭を抱えると突如頭に痛みが走った。

「あ痛っ!」

感触的にはたかれた感じだった。だが、姫川さんはこんなことをしないと思って前を向いたら、姫川さんが俺を見ていた…と思ったらその視線は俺の後ろを向いていた。

うしろに誰かいんのか、見ず知らずの人間を叩くとはどういう人間だ『教会』も職員くらい指導しろよとか思って後ろを向くと…

顔を確認する前に猫騙しされた。顔の前で手を叩くあれだ。思わず反応し目を瞑ったが、すぐに開けようとすると、ビンタが頬に炸裂!バシンという音が店内に鳴り響いた。…なにこれ、ひどい。

あ痛た…と頭と頬を手で抑えて今度こそ襲撃者の顔をギロッと睨み見た。そして次の瞬間俺は驚いた。

「リ…」

「紅王子!」

奴の名前を呼ぶ前に姫川さんに遮られる形で先に言われた。悲しくなった。

だが、俺はめげずに前の奴を見て、つーか睨みつけて言った。

「久しぶりだな、リュウ。出会い頭引っ叩くことはないだろ…」

かなりの非難を込めた強い口調で目の前のリュウ…紅龍牙、現王様の紅孝仁の息子だからつまり王子、に向かってそう言った。

当のリュウ王子は、俺の非難を見事にスルーして姫川さんの方向を見て言った。

「やぁ、お久しぶりです。青崎王女」

さらに一礼までしやがった。このやろ…ん、王女?

「うぇぇぇぇぇ!?!?」

俺は精一杯に驚いた。なんだと、姫川さんが王女…いやいや、こいつは「青崎王女」と言ったはずだ。…人違いか。…あれ?聞いたことある名前だな、「青崎」。

「まさかだとは思うが、カイト。君は彼女のことを忘れていたのかい?名前はともかく顔まで…」

少し呆れた顔でリュウが言ってきた。…おいおい、嘘だろ。そこはあれ?人違いかな?っていうとこだろ。

「あの、紅王子、勇者の時はその非公式ですし、偽名の方を呼んでいただきませんでしょうか?」

…その言葉に俺は否が応でも彼女が王女だって認めねばならなかった…が、ここでそこまで強くない反論をした。

「名前が…」

「そりゃあ、本名のまま出て行って暗殺者とかに狙われ事があったら、そして彼あるいは彼女が王位継承者だったら大事だろう」

違うという前にリュウに口を挟まれた。にべもなかった。だが、正論なのよね…。

「えっと、では…姫川さん少しカイトを借りていってもいいですか?」

そこで、リュウはそう言った。え、まだ話したい!だから助けてって目で姫川さんを見ると

「はい、分かりました」

彼女は微笑んでそう言った。ちくしょう、リュウめ!俺と彼女の団欒をぉぉぉ…!!

俺は心の中で呪詛の言葉を並べ立てながら、リュウに連れ去られた。


そのまま、姫川…いや、青崎……。面倒くさいので以下優香は、彼らが立ち去るのを見送ったあとこれからどうしようかと思っていた。勇者としての仕事も、王女としての仕事も今は入っていない。と、思っていたら後ろから声をかけられた。

「姫様」

その声は確かに後ろから聞こえたが、彼女の後ろには誰もいない。姿なき少女の声が優香を呼んだのだ。しかし、彼女はその声の持ち主を知っていてここにいないことも知っている。だから、そのままの状態で口を開いた。

「どうしたの、小雪?」

小雪というのは、その声の持ち主であるが未だ姿を見せていなかった。

「はい、姫様。王様から来月末に三国会議が行われるので、早めに帰ってくるようにとの、催促の連絡です」

だが、彼女はそのことを気にせずにそのままの状態で会話を続ける。

「分かりました」

まぁ、会話と言うよりは言葉を返しただけだが。

「それと…あの…」

そのあとに美雪が言いにくそうに続けようとした言葉を優香は言われる前に分かった。

「来月…五月の始めに、十二師族会議でしたね」

そう言って彼女の言葉を促す。そして、案の定彼女はその返事に肯定を示し

「はい、申し訳ございません。一周間お仕えできません…」

と、うなだれているのが目に浮かぶような声で言った。

だが、それに優香は慰めるかのように優しく言葉をかけた。

「いいえ。十二師族会議も、三国会議と同じくらい重要なものです。文月家の代表として胸を張って行きなさい」


一方こちらは、リュウに連れてこられた海斗。連れてこられた理由は分からないが、久しぶりに会ったことが原因だと言うことはないと思っていた。

確かに俺とあいつは、なんでもないような用事でも会える友人だったりするが、それだけならあの場で良かっただろうと、海斗は考えていた。

そうして歩いているとやがて一軒の家が見えた。

「おい、待てよリュウ。この建物はなんだよ…」

その家は、どう見ても豪邸にしか見えなかった。確かに、リュウは王子であるが、別荘とかそういうものは持っていなかった。どこかに遠出する時は貴族の家に泊めてもらえばいいのだし。まあ、あまり権力を振りかざすのは良くないし、現国王もそのようなことはなかなかしない。

そんなわけで、なぜよりによって豪邸に連れてこられるかよく分からなかった。という疑問をリュウにぶつけてみた。

「それは、まあ、僕が王子ということをできる限り隠しておきたいからね」

最もらしい理由を言ったが、俺は即座に否定した。

「いや、顔隠せねえじゃねえか」

が、リュウはすぐに言い返してきた。

「顔そっくりな別人ということにしている」

…いや、それでいいのかよ。と、俺はそう思った。

「それに、カイト。青崎さんだって名前を姫川に変えてやってるじゃないか」

そう言われて俺は確かに、と納得した。たしか、彼女は去年から勇者だったはずなのでおよそ一年くらい正体がばれてないということだ。

「ん?…ってことは、お前も名前を変えてたりするのか?」

姫…青崎さんが姫川と名前を変えてカモフラージュするなら、同じく身分を隠したいこいつもそれなりのことはやっているはずだと思って俺は尋ねた。

「うん、ぼくもやっているよ。とりあえず柊龍牙ってね。間違えて紅とか呼ばないでくれよ」

念を押された時に何故か奴の後ろに鬼神のようなものが見えた気がした。…そういえば、姫川さ…違う青崎さんにも見えた気がしたなぁ。王族には鬼神でも宿ってんだろうか?

「…ま、俺はお前をリュウって呼ぶからまあ問題はないとしてだな。なんで、お前俺を姫川さん…じゃない青崎さんから引き離してんだよこの野郎!」

ついつい気が高ぶって荒々しい口調と声になったが奴はそれを堂々と聞き流し

「まあ、その前に屋敷に入ろうよ」

と言ってきた。

…屋敷なのか、やっぱり。

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