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ユーディキウムサーガ 父親に捨てられた少年は好きになった少女のために最強の剣士を目指す  作者: ムラタカ


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23話   美貌

 「お初にお目にかかります、マグラーナ王、私はレスティーナ王の孫娘のフィーファ・レスティーナと申します。」


「遠路はるばるよくお越しになった、フィーファ姫、私もそなたの来賓を心待ちにしていたよ、」


マグラーナ城の王の間にてフィーファとマグラーナ王は互いに社交辞令の挨拶を交わしていた。


「聞けば既に勇者アノスとは友好を育んだとか?我が国が誇る守り人は姫君からしたらどう映られたかな?」


「はい、とても勇ましく威厳に満ちた殿方でした、是非これからも懇意にして頂きたいですわ!」


フィーファは頬を赤く染めいかにも勇者に骨抜きにされましたと言わんばかりの表情をつくる。

王が勇者の洗脳能力をしっているかどうかがわからない以上ここでも洗脳にかかってるフリはやっておかなくてはならない、

シェインはフィーファの後方に控えながらもフィーファの演技に内心うわぁ~とドン引きしつつも同事に女って怖ぇとフィーファの演技に感嘆と畏怖を同事に感じていた。



「ホホホ、そうかそうか、勇者殿も喜ばれよう、フフ」


コッチの王様もあからさまに露骨な態度を取っている、

王様なのに腹芸に向いてない所は成る程愚王などと呼ばれる訳だと納得してしまう、まぁ、当人にとっては遺憾そのものだろうが、


「せっかくやって来たのだ、我が城の中で羽根を伸ばしていかれるとよい、何でも遠慮なく申すがよい、直ぐに用意させるぞ?フフフ」


「ありがとうございます、ご好意痛み入りますわ、なのに私、これ程に手厚く持て成してもらっているのに、申し訳ありません、手土産の一つも用意出来なくて…」


「かまわんよ、波乱に満ちた旅路と聞く、どうかこの国で英気を養い、疲れをとって行くがいい。」


「ありがとうございます!マグラーナの王様」




フィーファの営業スマイルに王様も満更ではない様子で表情がイビツに歪んでいる、


フィーファは王様からしたら年端もいかない小娘だろうがその美貌は年の差などものともしないレベルだ、

王様を幼女趣向の変態にしてしまっても不思議じゃない、

そう思うとフィーファもよくやるよと思う。

勇者のヤツにもし洗脳されてたら勇者に何されてたかなんて想像したたけで怖気が走りそうな物なのに、


それだけ彼女の覚悟は固いのだろう。

そんなことを考えてると王様は思いがけない事を言い出した。


「それからフィーファ姫、差し出がましいようだが一つ気になった事を伺ってもよろしいかな?」


「はい?なんですか?」


「その少年は?」


「あぁ、彼ですか?彼はシェインと言って今は私の近衛を任せています。」


フィーファから挨拶してという意図をこめた目配せがあり俺は簡素な挨拶を王様へと返す


「シェインです。」


フィーファがジト目でコチラを見てくる、

なんかお気に召さなかったようだ。


「ふむ、いささか近衛としては頼りないのではないか?どうかな?姫?なんならコチラで専任の騎士をつけよう、その少年よりかは役にたとう。」


などと言ってきた、実に失礼な話しだ、正直とても腹が立ったので言い返してやろうと顔を上げるがフィーファにガッシリ頭を抑えられ小声で大人しくしていてくださいと言われた。ゲセヌ。


「仰りたい事は理解出来ます、彼は未熟で猪突猛進なところもありますからね、」


酷い言われようだ、正直かなり凹む


「ですがここまでの道のりで私は彼に幾度も命を助けられました。ダークエルフの追っ手からも何度も助けられました、」


「噂には聞いていたがやはりダークエルフ、イノセントが噛んでおったか、解せぬ連中だ、何を考えておるかわからん奴等だ、やはり亜人の国など我等列国五大国家には不要よな、」


いけしゃあしゃあとよく言えるものだ、イノセントに汚名を被せレスティーナと仲違いを画策したのは多分この王様の策略だろうに、コチラが既にレイラから聞いてるとも知らずに言いたい放題だ、



「えぇ、ですから私はシェインの力を評価しています、申し出は大変ありがたいのですが…」


「……」


王様は渋い顔をしている、思うように事が運ばず苛立っているのが顔を見れば手に取るように読み取れる、

だが俺の顔をチラッと覗き見ると何かを得心したのかフィーファに向け話しだした。


「そうか、それは残念だが仕方あるまい、まぁその少年以外に近衛が欲しくなれば直ぐに申すが良い」


王様が露骨にシェインを見下しているのが見て取れる、

こんな子供に何が出来る、どうせ直ぐに泣きついて来るだろうとそう判断したからこそ自身の好意を蔑ろにしたフィーファの言葉にも寛容に答えたられたようだ、


腹が立ったのでまたも言い返そうとするがフィーファに再度頭を抑え込まれ大人しくしていて下さいと睨まれてしまった。


そうこうしていると王様はもう話す事も無いのか俺達は開放され王の間を後にする事となった。


入る前は二人共緊張してガチガチだったが王様自身に良くも悪くも貫禄とか威厳といったものが無かったため緊張する事が無かったのは果たして俺達にとっては僥倖だったのかどうか、


王の間のまえではアルフィダとレイラ、そしてコチラはしっかりと威厳と貫禄を備えた騎士が俺達を待ってくれていた。


「お疲れ様です、レスティーナの姫様とその近衛の方」


「いえ、コチラこそお待たせしてもうしわけありません、ガウス ウルカスト卿」 


「卿などと、恐れ多い、私はただのしがない騎士に過ぎません、」


「いえ、そのような事は、現状この国を取りまとめているのはガウス卿だとレイラからは聞き及んでいます、そんなお方に敬意を払わないのは失礼でしょう、」


「痛み入ります。レスティーナ姫」


「いえ、」


「ではコチラに、」


ガウスと呼ばれた騎士はフィーファやシェインを先導して歩き出す、その後ろにレイラとアルフィダも付き従う。


ガウスによって招かれた部屋には既に幾人かの臣下や貴族が腰を据えてフィーファ達を待っていた。


おそらくはこの国の重鎮などがこの部屋に集まっているとフィーファは直感した、

そんな部屋のなかは殺風景だった。

一見すると豪奢な装いをした風に見えるが調度品など貴族の部屋にありそうな、所謂高価そうな物が何一つない、殺風景な部屋の内装を誤魔化したような印象を受ける部屋だった。


ガウスはフィーファに席に付くよう促しフィーファもそれにならう。

シェインもフィーファの隣に図々しくも座ろうとするがアルフィダに首根っこを捕まれ立つように注意される、アルフィダの横でレイラは悲しい生き物でも見るようななんとも形容し難い表情をしている。


「こういう時は護衛対象の後ろに立つのがセオリーなんだよ、覚えとけ」


「あぁ、知らねーしそんなの」


「なら覚えとけ」


シェインとアルフィダの漫才を聞いていたフィーファはその残念な会話内容に心の中で小さな溜息を一つこぼし腕は立つけど教養を身に着けてもらわないとなぁー、とシェインとの今後に思いをはせる。


そうこうしていると対面に座った老人の後ろに控えたガウスはシェインにこれが手本だと言わんばかりにたたずんだ。


そんなガウスを背後に控えさせた老人は威厳たっぷりに声を発した


「私はロンド・バーテルと申します。

この国で大臣の職に付く者です、この度は我々との会談の席に付いてくださった事、誠に感謝いたします。」


「フィーファ・レスティーナです、こちらこそよろしくお願いします。」


「さて、まずは我等の王の無礼を謝罪したく、」


「いえ、気になさらず…」


この部屋の内装や先程の王との対談、国の内情など様々な事柄を他国の姫に見聞きされたことはこの国で生まれ育ったロンドにとって唾棄すべき恥であった。


言葉どおりフィーファは気にしてないという意思を手をかざして示してみる。

ロンドはそれに対して申し訳無さそうにしながらも直ぐに切り替え元の厳格な印象をうける表情をつくり、フィーファへと問いかけた。


「ではここからは本題に移らせてもらいますが単刀直入に聞かせてもらいます、レスティーナ姫はなんの目的があってこの国に参られた?私が言うのもおかしな話ですがこの国は貴方の身分を利用するためなら貴方の意思人格を一切尊重せず利用するつもりなのですよ?あなたの行動は自殺行為に等しい。」


「お言葉ですがロンド卿は何を持って私の意思、人格が脅かされると確信を持っておられるのですか?一個人に他人の意思を捻じ曲げるなど不可能でしょう?」


「この国にはそれを可能とする悪魔が巣食っています、悪い事は言いません、今すぐ逃げた方がいい、退路はコチラで用意します、ですから、」


「おかしなものですね、対外的には勇者などと持て囃しているのに身内からは悪魔と揶揄されているとは、」


「ご存知だったのですか、」


「レイラの話から推測は立てていました、ですが先程確信しましたよ、彼が人道に反する外道だと、」


「一体どうやって?」


「簡単な話です、私も勇者の術中にかかってみたんですよ、」


「なっ!?」


驚きのあまり立ち上がるロンド、背後ではガウスも同様に目を見開いている。

無理もない、客人がすでに悪魔に魅了されているとすればロンドにとってその衝撃はいかほどか、


「あぁっ、ごめんなさい言葉が足りませんでした、術中にハマったといっても私自身は正気です、洗脳も催眠にもかかってはいません」


「洗脳……。」


「はい、お気づきかと思いますが勇者アノスは他者の心を操る洗脳能力者です、」


部屋の中は集まった重鎮達の悲痛な声で溢れ返る

彼等とて勇者の正体に不信感をもっていた、

しかし確証も無いまま糾弾する事など出来るはずもない

仮にも彼はこの国を救った勇者なのだから、

しかし勇者の登場から、あるいはその少し前から不穏な事象は起こり始めていた。


女達の不信な行動、貴族、平民、王族、人種の差なくこの国の女達は勇者を崇拝し、彼に心酔した、

その結果マグラーナ国内では浮気や離婚が横行し、離れ離れとなった夫婦や恋人達が急増した。


それでも国内で高い発言力をもつ貴族婦人、令嬢達は自分が1番勇者につくしてるんだと競い合い、その結果皮肉にもマグラーナの財政難は一時的にだが回復傾向にあった。

だがあくまでも一時凌ぎに過ぎず

どういう訳か、各地域で没落する貴族達が相次ぎ彼らが管理する領知は過疎化が進み衰退の一途をたどっていた


結果誰もがこの国に見切りを付け商人も旅人も寄り付かない形が形成され、今に至る。



「やはり…そうでしたか、しかしどうやってレスティーナ姫はその事実を?」


「勇者アノスの術にかかった際に私の内魔力、オドが防波堤の役割を果たしてくれました。コレにはある程度の確証がありまして、勇者一行と行動を共にしている聖女フィオナも同じ方法で呪いを無効化していると私は推測しています。」


「聖女様が!?聖女様が正気なら何故勇者を止めない、人道から外れた行いを仮にも勇者と呼ばれている者が行っていてそれを止める力を持ちながら…」


「はい。聖女様には聖女様なりの何か考えがあるのかも知れませんが私には…」


「そうですか、まさか勇者だけでなく聖女までが、最悪の場合も考慮しなくてはならぬか、」


「聖女様の本心は私にはわかりかねますが私がこの国に来た目的は変わりありません。」


「そうでしたな、もともとはそのための場でしたな、それでレスティーナ姫、貴方はこの国で何をしようというのですかな?」


「率直に私の願望を言うなら国盗りですね、」


「それはまた大きく出ましたな、ご自身が仰っていること理解しているので?」


「無論、無謀なのは十分理解しています、」


「無謀ですか、それはどういった意味でそう捉えられたのかな?」


「私のような若輩者が国盗りなどと大言壮語を言った傲慢さでしょうか?」


「いえ?そうは思いませんな、貴方なら国盗りは可能でしょう」


「え!?」


「ご存知でしょうがこの国に未来はありません、この王城もそして王もすべてがハリボテです、風が吹けば倒れるだけの紛い物、それが現在のマグラーナです、この国を貴方のモノにするだけならなんの弊害もない、そんな国をとって貴方になんのメリットがあるのかと?」


「メリットならあります、この国にはまだ民がいます、祖父はよく私に国は民あってのもの、民なくして国は成り立たないとよく言い聞かされました、民が残っている以上この国はまだ十分価値があります。」


「解せませんな、貴方にはこの国の民を救う理由などない、自国にいれば何不自由ない生活が保証されている、危険をおかしてまでマグラーナを領土とする意味がない。」


「レスティーナに引きこもっていても決して安心ではなかったんですよ、レスティーナ国内にはこの国のスパイが入り込んでいるのに誰がスパイかも特定出来てないのですから私としては生きた心地がしません、この国には煮え湯を散々飲まされてきました、この国を私の管轄にしたいのはその意趣返しです、」


「これはまた、可愛らしい顔に似合わずなかなかに勇猛なのですね」


「別にそんなんじゃありませんよ、」


「しかし貴方は民の信頼を得れるとお思いか?この国の民は皆絶望している、貴方はその民達にとっての希望にならなければならないのですよ?」


「なれるなんて断言は出来ません、根拠もなく出来るなん言える自身は私にはありません、」


「………」


卑屈な事を言うフィーファに対してガロンドは無言の圧力をかける、若干15歳の少女、帝王学を学んでいようと圧倒的に経験が足りていない、度胸も思い切りも半端、大言壮語を言う口には確かな威厳、カリスマの片鱗は見えるがそこまでだ、いささか期待し過ぎたかとフィーファへの興味を失いつつあった。が、


「ですが、私には一つ絶対に他には負けないと自負するものがあります!」


「ほお、なにかな、ソレは?」


「美貌です」


「はあ?」


「へ?」


「は?」


「!?」


ロンドだけでなく後ろに控えたガウス、そしてフィーファの後ろに控えるシェイン、アルフィダ、レイラの3人もフィーファの素っ頓狂な答えに唖然となる。


「何言ってんの?お前?」


そう聞き返すシェインに対して


「美貌だと言ったんですよ!

自慢じゃありませんが私は自分の可愛さを自覚してますからね、ソレにしってるんですよ!シェインが私に見惚れてる時がある事!」


「はぁ!?見惚れてねぇし!自惚れ過ぎだろお前!」


「自惚れなんかじゃありまさんよ!ちゃんと私は私を可愛いと自覚した上で言ってるんです。」


空いた口が塞がらないとはまさにこと事かとロンドは眉間を抑える、余りに予想外な事を言い出すレスティーナの姫の発現はその場の者達の緊張感を取り除くには十分だった。


「人を導く上で先導者としての智識や経験、カリスマは必要不可欠です、ですがお恥ずかしながら私にはそのどれもが不足しています、そんな私に残ったのはこの美貌です。」


「愚かな、失望したぞレスティーナの姫君、この国の民は疲弊している、身綺麗なだけの小娘に聞耳を立ててくれる者などいないと知ってほしい、」


「確かに私みたいな見てくれだけ整った世間知らずの小娘の話など偽善に塗れた世迷い言と捨て置かれるだけでしょうね、でも聴衆の気を引けるだけの切っ掛けにはなります。お話しは聞いてもらえなくては意味がないですから。」


一度深呼吸を挟みフィーファは一気にまくし立てる


「そして私にはその人々の気を引くだけの魅力があると自負してます!」


フィーファの発言に呆れ果てたのかロンドは深い溜息をこぼした。


「呆れ果てたものだ、その自惚れ、いや自尊心の高さは何処からくるのか、いや、貴方も王族でしたな、ではそれも当然か、」


「はい、私は王族です、しかし地位に胡座を欠かず自らの力だけで自分だけの地位を勝ち取りたいんです、」


「そのための力がその美貌と?」


「はい。」


所詮は青二才か、ロンドは明確にフィーファに対して失望していた。


列国五大国家の一つレスティーナの姫君、

あのレスティーナ王が寵愛を一心に向ける孫娘、

天性とも呼べる稀代の才能をもつ

彼女の噂は様々な方面で伝え聞く。

それだけに期待していたのは事実だ、しかしここまで自惚れが酷いとは予想外だった。




「別にそこまでお門違いな事を彼女は言ってませんよガロンド卿」


「何?」


アルフィダの発現にロンドは眉をしかめ睨む様に問いかける


「勇者アノスを失脚させることはそう難しい訳では無い、要は奴がいなくなったあとの後釜となる存在がいりますよね?ヤツのカリスマが洗脳という手段によって維持された仮初の産物ならそれから覚めた民が必要とするのはすがるべき本物のカリスマです、レスティーナの美しき姫君にはその空いた席に座るだけの器があると俺は思っています。」


「いったはずだぞラティクスの自由騎士、身綺麗なだけでは人はついてこないと、」


「ついて来ますよ、もとよりこの国の民には退路などない、多少頼りなく写ろうと差し出された救いは貧しい者達にとって救いになる、それにだれだって綺麗なものには巻かれたいと思うものですし、後は姫様の口先しだいですね、」


アルフィダの理路整然とした論理はロンドからすれば破綻しておりそんな単純な訳はないと思うのは当然だろうし、アルフィダもこの頭の固い老人が同意してくれるなどとは、はなから思ってはいない、

ただ同事に上手く行くだろうと思ってもいた。


「はぁ、好きにするがいい……」


「!!、それでは!」


突然のロンドの許可にフィーファは驚き彼の顔を見る


「勘違いするな、元より姫君に期待などしてはいない、どうせ滅びゆく運命にあるこの国、運命に翻弄され、どのような道をたどるかなどもはや神にしか解らぬ、」


酷い言われようだとフィーファは密かに泣きたい気持ちになる。

ここまで自分の容姿に絶対の自信をもつナルシストの如き言動を取ってきたが実のところフィーファは自分の容姿が好きではない。

はっきり言ってしまえば嫌いだ。


昔からレスティーナの姫君として、

祖父である王の孫娘として、

王様のオマケとして扱かわれてきた。


口を開く事など求められていない、身綺麗な飾りとして扱われてきた。

誰もが自分を綺麗だ美しいだと褒め称えても彼女の内面にまで目を向けてくれる存在などいたこともなく、そもそも祖父の判断でその機会すら貰えない始末だ。


誰もが彼女を腫れ物として扱う世界、

彼女個人の意志など介在する余地もない世界

そんな中で自分に唯一出来た同年代の友人

レイラの故郷なら守る価値は十分にあるしなにより、


「おっさんはフィーファの事を舐めてるよ、時期にビビる事になるぞ!」


とフィーファの事を肯定してくれる仲間がいる。

それだけでフィーファは十分に前をむいて先に進めるだけの勇気を胸に抱けるのだと



もっともシェインがこの様なことをロンドに言ったのは先程のフィーファとマグラーナ王との対談でのやり取りからシェインがフィーファに感じた女って怖いって印象をそのまま口にしただけのことだったりするのだが…

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