エピローグ
「お待たせしました。約束通り蘇生の準備が整いました」
螺髪のインド系の人がそう言って僕の前に現れる。
「……あっ! そういえばそんな話だったね」
約束と言われて何の話だっけと一瞬思ったが、僕は夜勤の神様が零したカップラーメンの汁が原因で死んで、生き返る手続きに五十年かかると言われて、手続きが終わるまであの世界にいるという話だったことを思い出す。
「そっか、もうそんなに時間たったんだ……」
「はい、時折様子を覗いていましたが、充実していたように見えましたよ」
「いろいろあったなあ~……」
螺髪のインド系の人に言われて自分の冒険を思い出す。
今でも印象に残っているのはセブンブリッジの領主であるマウロ伯爵からの依頼が、ナブーとダントーイン帝国の戦争のきっかけになるとは思わなかった。
マウロ伯爵の依頼を受けたのとドラゴンレイルでドラゴンを迎撃したことがきっかけで貴族から依頼を受けるようになって宮廷陰謀劇に巻き込まれたときは本当にうんざりした。
「それでは蘇生に入ります。この度はもうしわけありませんでした」
「僕からするとだいぶ前の話でもう過ぎたことって気分ですけど……こっちの世界楽しい人生でした。シュヴァルツにもお礼を言っといてください」
僕は当初の約束通り、生き返ることになった。
最後にあの世界で起きたことを思い出す。色々苦労もあったけど、今となっては楽しい思い出だ。
シュヴァルツや冒険者ギルドの皆、旅で出会った人達……一時的に転生した世界だったけど、楽しかった。
今なら自信を持って言える。
「ああ……いい人生だった!」
FIN




