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自分を異世界転生モノの主人公だと思いこんでいる一般男性 +その同僚

作者: 餅角ケイ

・(ほぼメモ書きなのであまり小説とは言え)ないです


自異主男ジイシュダン=「自分を異世界転生モノの主人公だと思いこんでいる一般男性」の略





自異主男ジイシュダンと大型トラック


 飲み会の帰り。

「今だ今しかねえぇえええええええええ!」

 トラックめがけ、1人の男が神風特攻隊のような勢いで飛び込んでいく。

「ちょっ何やってんだよウツツ!」

「は・な・せッ!!! 転生の神が俺を待っているんダぁあああああああああああああ」


……………………


「俺もう運送業界に転職しようかな」

「なんで?」

「自分に貸してくれたトラックで自分で自分を轢いて異世界まで送ってもらう」

「うわめっちゃ迷惑!!!」


「どうしたんだねウツツくん」

「あっ課長! あのね俺、とりあえずトラックに轢かれて異世界に行きたいなぁ思って。でも同僚こいつに止められちゃって。たははっ」

「課長どう思います? おかしいですよね?」

「……………………………ウツツくん」

「はい?」

「イセカイというのはよく分からんけども、とにかく君は『自らトラックに轢かれたい』と言ったね」

「はいそうですが」


「…………。不謹慎だ!!!!」

「はあ、スミマセンス……」

「私はねぇ、命を軽んじてるような不謹慎なことをいう輩が大ッ嫌いなんだよ!!! 全く、テメーみたいな生きてる価値のないボンクラなんてなぁ、トラックじゃねえ今すぐそこら辺の電柱にでも頭大破させてそんままポックリ逝っちまえばいい!!!!!」

「「…………………………」」




自異主男ジイシュダンとエルフ


「あれ。こんなとこで何やってんのウツツ」

「エルフの格好してたら本当のエルフが迎えにくれるんじゃないかと思ってさ」

「ふーん。あのさぁ、会社の前でさ、社章胸につけたままその痴体晒すのやめてくれる?」

「社会的地位高いですアピールしといた方が拾われやすいかなぁって」

「遠目から見たらおっさんがビキニ着てるみたいにしか見えないけど」

「…………うぁああああ〜〜〜〜寒いッ!」

「夜の11時に何やってんだよ全く……一応バカでも風邪は引くもんよ? あとさっきからめっちゃ蚊ぁ寄ってきてるけど大丈夫?」

「えへへ、エルフの化身かなぁ」

「なわけねーだろ社章よこせカス」




自異主男ジイシュダンとおまわりさん


in交番

「スミマセンス…………」

「どうされました?」

「人を探しているのですが見つからなくて」

「はあ、失踪されたということでしょうか? それでどなたが」

「『神』です」

「はい?」

「異世界転生の神を探しているんですが、中々俺を迎えに来てくれなくて」

「あっ…………(察し)」

「………………」

「……………」

「で、どうするんですか?」

「(いやこっちの台詞だよ!!)…………え、えぇと……? 言ってる意味がよく分からな」

「まあ最悪エルフでもいいです。妥協すれば」

「あぁ妥協すんだ?」

「俺の求めるエルフはどこにいるんでしょうか…………」


「僕も詳しくないですけど、そうですね………………。あっ! 分かりましたよぉ」

「えっ?」

「神さまもエルフもいますよ。…………………………そう、きっと貴方の心の中に「あ、そういうのいらないんで真面目にやってもらっていいっすかね? 真剣なんでこっちは」


「警察官人生最大の屈辱ッッッ!!!!!!」




 なお20秒後くらいにウツツくんは同僚に引き取られていきました。今日も現代日本このくには平和です。

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