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夢見る少女とゲーム好き少年  作者: 抹茶@小説家
第一章 出会い
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04 たけるとの初デート

 ──キーンコーン、カーンコーン……


「あっこれは予鈴です! 急いで教室に戻りましょう!」


 予鈴がなった為、きよみは慌ててお弁当を片付け始めながらたけるに言った。


「ああ、わかった」


 そして、きよみ達はお弁当を片付けてから急いで教室に帰った。


(五限目は家庭で、オムライスを作りました。とても美味しかったです。六限目は英語で、現在進行形の勉強しました)


 そして、待望の放課後になった。きよみは、急いでたけるのところへ向かった。


「放課後になりました! 準備、出来ましたか?」

「あぁ。出来たよ」

「それでは、行きましょう!」


(私たちは、学校を出て、とある遊園地へ進み始めました。もちろん、たけるさんには内緒です)


 ──およそ十五分後


 きよみたちは、サイターマランドに着いた。


「到着しました! サイターマランド!!」

「おぉ……ここが、サイターマランド……!」


(私が歓喜を込めて言うと、たけるさんは、驚いたように呟きました。しかし、今度はたけるさんの言葉に私が驚くことになりました)


「初めて来た……」

「えぇ!? ここ、初めて来たんですか!?」

「あぁ。驚かしたかい?」

「はい……」


(なんと、たけるさんはサイターマランドに初めて来たとの事。私の中の勝手な想像上は、たけるさんは遊園地みたいな所でよく遊んでいるイメージでした。私は最近ゆなとよく来ています)


「まぁ、折角来たんだし、何かしようよ」

「そ、そうですね。じゃあ何をしましょうか?」

「そうだね……」


 うーん……という風でたけるは悩み始めた。


「そうだ、メリーゴーランド! メリーゴーランドしようよ」

「そうですね!」


 そうして、きよみ達はメリーゴーランドに乗って、遊んだ。

 上へ、下へと動くその姿は本物の馬のようであった。


「あー、楽しかったー」

「そうか、良かった。次は何をしようか……」


 と、たけるが思案に入ろうかとしたところできよみは待ったをかけた。


「待ってください! 今度は私が選びます!」

「あ、あぁ」

「次は観覧車に行きましょう!」


(決まった……)


 そう、きよみは感じた。たけるは不意を突かれたかの様に驚いていた。


「そ、そうだな……」


 そう言って、きよみたちは観覧車へと向かって行った。

 観覧車の入口へ着いた二人は観覧車のひとつへと乗った。

 観覧車は回りながらどんどん上へと上がっていっていた。


「うわぁー、綺麗……」


 きよみの目に映ったのは地面を赤く照らす夕陽だった。


「……い、いや、きよみの方が綺麗だと思うよ」

「た、たけるさん……」


 たけるにそう言われたきよみは茹で蛸のように顔を赤くした。たけるも同様に顔を赤くしていた。


「あの、たけるさん……」

「ん?」

「私、本屋さんでたけるさんと会った時から好きでした……! ……私と、付き合って下さい!」


 きよみは意を決して、たけるに告白した。


「……俺で良かったら……よろしく……」


 たけるは大きく頷きながら快く承諾した。


 ──観覧車が一番下に着き、きよみたちは帰路に着いた。

 その道中、きよみたちは今日の記念に、と手を繋いで歩いていた。

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