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歌い手たちの恋愛事情  作者: 宇田川 流瑠
3/7

気が合う二人 宇海side

「えっ、あのRINRINさんが⁉︎」


深雪が旅行を了承した次の日、「KING」のメンバーである海(歌い手名は宇海)は、リーダーの空(歌い手名は宇宙)から、ゲストについて告げられ呆然としていた。


RINRINは深雪の歌い手名である。



「ああ。RINRINはちょっとした知り合いでな。快くOKしてくれたよ。あ、あとキュウポンもな。あいつは会ったことあるだろ。」


「じゃあ、5人ですね。了解です。」


宇海のとなりで話を聞いていた最後のメンバー、夏樹(歌い手名は未宇)はあっさりと返事をする。


「ちょ、ちょっと待って!本当にRINRINさんが明日来るの⁉︎」


「なんだ、苦手なのか?でも会ったことないだろう。」


「宇宙さん、こいつRINRINさんの大ファンなんですよ。新曲とか出したらすぐ連絡してきて。」


「ああ、そういうことか。じゃあ、仲良くなれるチャンスじゃないか。俺が上手く紹介してやるよ。」


宇海は顔を真っ赤にした。


「未宇!なんで言うんだよ。宇宙さんも笑わないでよ。ていうか俺、RINRINさんが近くでいたりしたら、何も喋れないか、変なことばっかいっちゃうよ。」


すると、宇宙が笑い出した。


「おまえ、意外とRINRINと気が合うかもしれないな。」


「な、なんで?」


「RINRINも、『KINGのメンバーに合うのには心の準備が必要』なんて言ってたぞ。」


「え〜〜〜‼︎絶対RINRINさんの方が人気あるじゃん。」


「RINRINは、自分の人気をあんまり知らないんだよ。ていうか、気にしてないんだ。というわけで、おまえも仲良くなれよ。あいつ、めっちゃ良いやつだから。」


「でも宇宙さん、さっきから宇海に対する当てつけのようにRINRINって呼び捨てにしてますよね。どういう関係なんですか。」


「そ、そうだよ!宇宙さん、どうなの?」


じっと見つめる二人に、宇宙は悪戯っぽい笑みを浮かべた。



「それは、明日の撮影中に言うつもりだから内緒。ま、楽しみにしててよ。」



いろいろなことが気になって、今日はとてもじゃないけど寝れないと思う宇海だった。

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