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歌い手たちの恋愛事情  作者: 宇田川 流瑠
2/7

1 お誘い

ある夏の日、都会の大通り。


みんな、あまりの暑さにめまいをおぼえつつ、歩いていた。


そんな中、スキップしながら進んでいる女。名前は(たちばな) 深雪(みゆき)


赤い帽子を被り、顔のほぼ全てをマスクが覆っている。


周りの人たちの怪しんでいる目など気にせず、待ち合わせ場所の喫茶店に向かっていた。


(あ〜、暑い‼︎でも久しぶりに空兄と会えるから楽しみ!空兄、元気かなぁ〜。)


今年成人した深雪は、歌い手という職業についている。それは、空兄の影響だ。


喫茶店に着いた深雪は、コーヒーを注文して、席に座る。

そう待たない間に、待ち合わせの時間になった。


後ろから、聞き慣れた足音が聞こえてくる。深雪は満面の笑みを浮かべて振り返った。


「空兄‼︎元気?」


「久しぶり、深雪。元気だよ。深雪も元気そうだな。マスク付けてても、笑顔って分かるよ。」


苦笑いをしながら、向かいに座るのは、(たちばな) (そら)。深雪の従兄弟で、歌い手をしている。深雪が歌い手となった、きっかけでもある。


「最近、深雪は新しく動画を出しただろ。」


「ああ、『照り照りハート』のこと。」


「そうそう。あれ、めっちゃ良いと思うよ。」


「ホント?ありがとう!」


「また、コラボしような。でさ、ここからが本題なんだけど、俺たちのグループの『KING』のことは知ってるだろ。そのメンバーで旅行に行くんだ。で、それを編集してDVDにするつもりなんだ。でも、男3人じゃ、華がないだろ。だから、女子を2人ぐらい入れようと思うんだ。だから、……」


「えっ、行っていいの⁉︎行く行く!」


「そ、そうか。じゃあ頼む。明後日からなんだけど。」


「明後日!?どうしよう、心の準備が!」


「ははは。大丈夫、大丈夫。あと、キュウポンもいるから。」


「えっ、キュウちゃんも?やった〜〜!」


「じゃあ、明後日の朝7時に迎えに行くから。」


「うん、分かった!」





深雪は、帰りもスキップで帰った。


次回、「KING」のメンバーの宇海からの視点でかきます。

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