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夏の海の小波  作者: かたぎり
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夏休み1日目の終わり

[止めを指すわね]

小波は微笑み手刀をかかげている



[小波…山頂まで登るんだろ?]

僕は小波の手を押さえて言った

[これ以上 猪に関わると日が暮れるよ

まだ明るいうちの方が山道を登るには適しているだろう?]



[それもそうね]

小波は微笑んだ



そう、勝負とは生き死にが本来の姿だとか

弱肉強食が世の常だとかいうが


別に勝負した結果を生き死にに拘らなくとも猪が気を失っている間にこの場を離れればいい

それに弱肉強食もなにもこの猪を食べなくても僕らは山を登る前に弁当屋で弁当を買ってきたのだ

いまここで猪をさばくより山頂で弁当を食った方がハイキングらしいだろ?


むやみやたらに殺生をする必要性などどこにもないのだ



僕らはその後

山頂で弁当を食べ

山を降り


小波とは連絡先を交換して解散した

二度と会わないであろう人々も沢山詰まったアドレス帳にやっと幼なじみの連絡先が入った

まあ、少しは情報社会もよいものだと思いながら布団に入り


夏休み1日目を終えた

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