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夏の海の小波  作者: かたぎり
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沙良目ザラメの夏休み突入

こんばんは 沙良目ザラメです

明日からうちのペンキで壁に色を塗ったり絵を書いたりする会社がくれた夏休みです



よっしゃ!次の月曜日までだから…七日間か!!

月曜日までになにしようかな?旅行でもいこうかな?

泊まりでいくなら七日使おうかな?いくなら明日から出発しようか?

いや日帰りで7回色んなとこいくのもいいなあ…実家に顔だすか?いや七日間しかない!1日くらいあえて家で引きこもるのもよいな


…嬉しいが少し虚しい


いつからだろうか…僕は

あれもやってそのあとこれもやってみたいな

足し算じゃなくて

限られたの時間の中で

あれとこれができるから今回はあれとこれをやろう


みたいな引き算の計算で生きている


いつからこうなったか覚えてないが少し哀しい気分になる

大人になったと言えば簡単だが

本当にそうなのか…


…せっかくの休みだ

明日は朝から出掛けよう!

だから今日は早めに寝とくかな!


いや、これも引き算か?

子供の頃は遊びまくって遊び疲れたら寝てたよな…眠ることすら足し算だ


まあ…寝よう!


明日は子供の頃の気持ちに少しでも近づけるよう、昔 中学まで近所にすんでた幼なじみ 小波美魅見とよく遊んでた近くの海へいこう!!


翌朝


よし!海へいこう!

中学になったとたんいつの間にかこの街をなにも言わずに去っていった薄情な幼なじみ小波と昔よく遊んでたあの海へ!


と出発して十分


誰かがついてきている


怖くて後ろは振り向いていないが

確実に家をでた直後から気配がする!


振り向くのも怖いがこのままついてこられるのも怖い


僕は振り向くことを選んだ



[久しぶりザラメくん]


小波だ! 幼なじみの小波美魅見だ!


[昨日からこの街に引っ越してきたの

そしたら今日ザラメくんが家から出てきたのを見つけて…ザラメくんに見つかるまで尾行ゲームをしてたの ふふふ]


小波は微笑んだ




変態か!!!

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