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闇の中の彼女

作者: 桜空

少し詩擬きかもしれません。

闇の中

彼女が多分そこにいて

多分誰かを呼んでいて

誰もいないのは多分じゃなくて

何もないのも多分じゃない


闇の中の闇は分からない


光がきた

ぽつぽつと光がきた

賑やかになった

彼女は喜んで声をかけた

光も喜んで声に応えた


そんな時彼女にまた闇がきた


暗い空間に陥った彼女にとって

その周りたちはあまりにも明るすぎた

彼女がいくら叫ぼうと

彼女の闇に気付くものは誰一人としていなかった


光の中の闇は目立たない


そして彼女は閉ざした


闇の中


彼女は少し笑ってみた

この誰もいない 何もない空間を

嘲笑ってみた

あの明るさを知ったから

当たり前だった今を悲しく思える自分を

嘲笑ってみた


すると

何もかもがどうでも良く思えた

明るい光に嫌われたくないとか

呼んでも来てくれないと寂しいとか


そして彼女は泣いた

泣いて胸をカラにした

そして彼女は笑った

笑って胸をいっぱいにした


光が彼女をあたたかく包む

自らが光になれた

そして彼女はあらゆる闇を包み込んだ


闇の中の光はあたたかい


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