表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ラジオアクティビティ  作者: 岡田健四郎 ZOMBRAY
2/17

楽しい旅行

【主要登場人物】

2年2組男子

相沢 信二(あいざわしんじ)

本作の主人公。ロックをこよなく愛し、国のやり方に不満を抱いている。事故で母親が他界したため、他人の家族をうらやましく思ってる。父親は法律の関係で、かつ人を助ける仕事をしていたという。黒髪でクールな性格。かつて野球部に所属していたが、トラブルを起こして退部になる。陽気な性格で、何事にもめげない精神力を持つ。本人はまるで自覚が無かったが、2組女子の間で人気が高くモテる。運動神経も良く、100メートルを10秒台で走れる。なお、少なくとも岡本紘輝、立花裕香と同じ小学校出身である。


岡本 紘輝(おかもとひろき)

信二の唯一無二の親友。信二を上回る運動神経の持ち主だが、美術部に入ったため、才能の無駄遣いと同級生に言われた。容姿も悪くないが、異性にはまったく興味がなく、全員同じ顔に見えるとの事。実は秘密裏に立花と交際している。

キリスト教入信者。


安藤 真人(あんどうまさと)

大羽中学校最速の男という異名を持つ。面倒くさがりやだが、信念は突き通す。

性格は温厚だが、大切な人を傷付けられると激怒し我を忘れる。

かつては剣道部に所属していて、実力もトップクラスだが、県内大会で右手首を負傷したため自ら退部。後に陸上部に入る。


梶尾 聖夜(かじおせいや)

サッカー部副部長。


波川五右衛門

剣道部最強の男。無口で無愛想なため、近寄りがたい存在だが、性格は優しい。

鋭い目つきが特徴。


2年2組女子

ソフィー・ヴェルネ

外国人の女子。美しく長い金髪を持ち、誰もが見とれる青い眼の美女。国語以外の教科を得意とする。信二に想いを寄せているが、中々告白できない。

精神面ではしっかりしている。


立花 裕香(たちばなゆうか)

学表。美しく長い黒髪を持ち、アイドルスターのように愛くるしい容姿だが、真面目な性格。得意教科は美術で苦手科目は音楽。

秘密裏に紘輝と交際している。


坂本 真希(さかもとまき)

生徒副会長。眼鏡をかけた美少女。信二とは友達以上恋人未満の関係。

何事にも面白がる性格で猫好きなため、語尾にニャーが付くこともしばしな。


石川 紀子(いしかわのりこ)

新聞部副部長。眼鏡をかけているが、視力が悪いわけではない。

真人に想いを寄せている。


伊藤 海咲(いとうみさき)

しっかりとした性格。


佐々木 奈々子(ささきななこ)

剣道部最強の女子。尻まで髪が伸びているポニーテールの美女。真人を根性なしと呼び、軽蔑してるように見えるが、実は惚れている。


教師

黒木 大輝(くろきたいき)

信二曰く「最狂の教師」

歴史担当の教師だが、元生物学者のため、理科の2分野代理でもある。

黒いショートヘアーに鋭い目付き、渋い声などから女子から人気がある。

体罰はしないが、授業を妨害するものはトラウマに残るくらい恐ろしい説教をすると言われている。百合とは仲がいいが、喧嘩すると負けるらしい。


黒木 百合(くろきゆり)

大輝の妻。柔和な人柄と親しみやすさから「学校内の聖母」といわれている女性。

国語担当。圧倒的な美貌を誇り、彼女を尊敬する女子が多い。

敬意を込められ「ナイチンゲール」と呼ばれているが、本人は嫌がっている。

大輝も彼女と喧嘩すると負けるらしい。


蛇谷 古代(へびだにこだい)

体育担当。強靭な肉体を誇り、彼に逆らう人物はいない。

ロンメルを尊敬している。

 修学旅行は楽しい行事だ。家族旅行とは訳が違う。とりわけ今年はアメリカ旅行だ。

 バスが出発してから数時間。あたりは緑の木に囲まれていた。つまり山の中だ。


「全員立ち上がっていいぞ」

担任の黒木大輝が大声で言った。その瞬間、大勢のクラスメートが席から立ち、他の席に行った。

信二は一番前から4番目の左の席に座っていた。窓側は信二の唯一無二の親友岡本大輝だ。

「なあ、お前は『REC/レック』って映画見たことあるか?」

大輝がそう聞いた。聞いたことない映画だな。

「いや、見てない」

「そうか…俺も見てない。R15指定作品だからな」

15歳未満観賞禁止指定映画か…てことはグロだな

「し、信二君」

いつの間にかソフィーヴェルネが横に立っていた。

「よ、良かったら、食べてくれる?」

そう言ってクッキーを渡した。

「じゃあ、2枚貰うよ」

信二は2枚クッキーを二枚貰い、1枚を大輝に渡した。

2人は同時に食べた。

「うまい!うまいな信二!」

「ああ!見事なクッキーだ!」

お世辞なしで本当においしかった。

「ありがとう!そういってもらえて本当うれしいよ」

「お前が作ったのか?」

「うん」

さすがフランス人。信二はそう関心した。

しかし、この味を覚えてしまうと市販のクッキーでは満足できなくなってしまうな。

後ろの席から誰かが覗いてきた。

「立花、何のようだ?」

「紘輝君、これ食べて」

立花はポテトチップスのり塩味を渡した。これは大輝の大好物の1つだ。

「何の風の吹き回しだ?」

「私は嫌いなの。親が勝手に買って」

「残杯処理か…ありがたくいただくよ」

大輝は袋を開け、食べ始めた。後ろの席はソフィーと立花…前の席は誰だっけ?

そんな軽い気持ちで前の席を覗き込んだ。

そこには、貞子の顔が…

「うわあ!」

信二は思わず叫んでしまった。

「びびった?」

坂本真希が貞子の画像を折りたたんで聞いた。

「悪趣味だな」

「ニャー♪」

ニャーって…おいおい勘弁してくれ。反省の態度なしかよ。

真希の隣に座ってる安藤真人は気分が悪そうだ。

「大丈夫か?」

「話…掛けないでくれ…うっぷっ!」

瞬時にして悟った。だが、真希に聞いてみよう。

「こいつはどうした?」

「車酔い防衛戦中、自身の体の中の自衛隊を出動させ、胃と戦ってるニャー」

ニャるほど…頑張れ真人の胃!負けるな!吐くな!

俺達の隣の席の2人のオタク…すなわち鳥縁とトリエンがPSPプレーステーションポータブルで何かしている。

「何してる?」

「モンハン3hd」

日本人のトリエンが答えた。こいつら車酔いしないのか?ある意味化け物だな。いや、放射能を浴びて突然変異したミュータントだな。

信二はそう思いながら席に座った。

その時バスが大きく揺れた。

「皆大丈夫だ、安心しろ」

大輝はそう言った。

 真人の胃は限界に達したらしい。

「坂本……エチケット…袋…あるか…?」

「ない」

真人は絶望に駆られた。神様!仏様!天使様!唯一絶対神様!この私にエチケット袋を!

真人はそう願った。

「まったく、情けない奴だな」

佐々木奈々子がエチケット袋を持った。

「かつて最強の剣道部員だったお前が、この様だとは、負け犬」

「助け…て…」

「ほら、使え」

奈々子はエチケット袋を渡した。真人は吐いた。

「はあ、はあ、はあ、ありがとう」

「次はちゃんと用意しろよ」

「あれ、お前リボン変えた?」

真人が奈々子の髪の毛を結んでいるリボンを見て聞いた。

「か、変えたぞ。それがどうした」

「今の色は桃色、前より可愛いぞ」

「か、可愛い…そうか…そうかそうか!」

奈々子はテレながら自分の席に座った。


 「しかし、長い旅だな」

信二は欠伸した。

その瞬間、突然眠気に襲われた。

「眠いな…」

3秒もしないうちに、信二は深い眠りに着いた――――

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ