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遠い旋律  作者: 神山 備
8/28

音信不通

そして、新しい年が明けた。


私たちは初詣に出かけた。

高広は歩いている間中、ずっと私の手を離そうとしなかった。まるで、手を離してしまうと私がどこかに行ってしまうとでも言うように…


私は幸せだった。それはずっと続くと信じていた。


でも、1月が終わりになる頃、今度は高広からの連絡が突然途絶えた。メールを入れても返信はまったく返ってこないし、電話しても電源すら切ってあってつながらない。


クリスマス前の仕返しでもしているのかしら。あいつやられたらやり返すみたいな子供じみたとこあるし)と、最初の内は思ったけど、それが3日になり、1週間が過ぎ、半月を超えると私はものすごく不安で、居ても立ってもいられなくなった。


それで、私は高広の家に直接行ってみた。留守みたいで、チャイムを押しても誰も出てきてくれなかった。しばらく私は、家の前で待ってみたけど、夕方になっても高広はもちろん、他の家族の人も帰っては来なかった。夜遅くまで待ってもいられず、私は仕方なく帰って来てしまった。もう心配で、おかしくなっちゃいそうだった。


だから、ほぼ1ヶ月経った時、高広の方から会えないかとメールをもらった時には、涙が止まらなくなって、思わずケータイ壊しちゃうかなと思ったほどだ。


私は慌てて涙声のまま電話した。メールなんてもどかしかった。

「今から会えるか?」

いきなりかけたのに、高広はそう言った。

「大丈夫だよ、今すぐ行くから。いつものとこだよね。」

ちょうど夜勤上がりだったから、即答した私。

やっと会えるんだ!


私はそれこそ空でも飛べるような気になって、いつもの待ち合わせ場所に急いだ。


…でも、そこで私を待っていたのは…


神山でございます。前回のラブラブから一転、暗雲立ちこめちゃいました。

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