Episode-14 ~ライブ+勢力=前奏曲 ~
SiNSilentライブ当日。楽屋でそれぞれ自由にしていたら、ノックが聞こえて返事をするとドアを開けて入ってきたのは秦さんだった。
「やぁ、BlueStaR L!neЯのみんな!今日はよろしくね!」
「秦さん」
「「「「今日はよろしくお願いします!!」」」」
今日のライブは配信も含めたライブになっている。会場以外の人にもBlueStaR L!neЯの熱の繋がりが届いて欲しい。
「さっき聞いたDawn of EmoT!onaLってコンセプトめっちゃいいと思う!それに合わせて、リハをしよう。」
「はい。」
「あ、あと一昨日投稿してたMV動画3曲見た!再生数も凄いじゃん!僕も久しぶりに青春を感じちゃった!」
「秦さんも見てくれたんですね〜!」
「俺達も嬉しいです!」
奏響と優は本番当日でも元気だな。BeyonD the BluE、BLACK off WHITE、Moonl!t JeweLのMVは2.5万再生も取れてしまった。私も見てびっくりした。
今回も秦さんの気遣いでトリを任せてもらえると責任重大だと心に留めて、私はリハに挑んだ。
私は奏響と慧が新しく作成したグッズを並べたり、楽器の手入れとチューニングをしていて、私は観客席の後ろで他のバンドの曲を聴いていた。慢心はしてはいけない、いつでも新鮮な胸熱なバンドマンでいたい。
「お、煌夏さん発見!」
「こんばんは、BlueStaR L!neЯのみんな。」
パワフルな声と真逆なリンとした声。
「もしかして!!Ronder Hereの瓏さん!?」
「FranPlaZmaの降川さんだ〜!すごっ!!」
「煌夏さんに招待してもらった!」
「穂川。その話聞いてないぞ。」
「ごめん、言うのを忘れてた。」
「ふふ、きぃちゃんったら!言ってよ〜」
「そうだよ!あ、あの瓏さんと降川さん!このベースのピックにサインください!」
「もちろんいいぜ!」
「ふふ、いいよ。」
瓏さんや降川さんがいても、いなくても、パフォーマンスは変わらない。
「そういえば、一昨日のMV凄かったね。」
「わーい!降川さんに褒められた〜!」
みんながわいわいしている中、BlueStaR L!neЯのいい着火剤になるなと確信して、私はジンジャーエールを飲み干すと、もうすぐ私たちの出番が始まる。
「きいちゃん〜!」
……優が、緊張感の欠片もない笑顔で手を伸ばしてるんだけど。肝が据わっているな。
「円陣か、優いいなっ!気合い入れるぞ、穂川さん!慧!」
元気な人がもう一人。
「あぁ、そうだな。」
「奏響が言ってもいいんだけど。」
3人の手の上に私も手を重ねる。
「いやいや、そこはギター&ボーカルの穂川さんが1番適任だよな!」
「うん、僕もきぃちゃんがいいな〜!」
「穂川、早くしろ。俺らの番が来る。」
演奏してたバンド達が袖に降りてきた。
「……まったく。この会場だけじゃなく、配信の向こうまで、青い星が流れる熱狂を!」
「「「「BlueStaR L!neЯーー!!」」」」
コツコツとステージに進む度に私のブーツのヒールが鳴り、紫のラインが入ったマイクの前に立つ。
「ふぅ。」
軽く深呼吸すると暗闇に包まれたステージに、月明かりのようにスポットライトがそっと私たちに灯る。幕が上がりきると慧のシンセがまるで夜の海の漣が寄せては返すような音色に私のアコースティックギターの弦が優しくでも力強く響き合う。
「寝落ちから起きて
窓から光がさした空を見た
財布とスマホをポケットに入れて
静かな夜道を何気なく散策してみた 」
夜道を歩く足音のようにリズムを刻むベースの深い脈動と、ドラムの軽やかなビートが重なりさわさわと靡くようなに想わせる。
「食べたくなってしまうような
クリーム色の丸い形は コンビニへ入り
温かい紅茶とお饅頭を買って
近くの公園のベンチにかけて」
私はアコギの風にそって歌声を重ねる。
「風が心地いい、涼しくて。」
ベースが重く震音が会場にShady ShiCの夜の音を惑わせる。
「穏やかな気持ちに
僕は休みたくなる。
立ち止まって、下を向いて。
雨がしとしとと降り出してしまった
傘がなくて、雨やどりをした。」
アコギのリフとキーボードのピアノがミステリアスな雰囲気とドラムの静かな時間のリズムが聴こえる。
「屋根の下で、どんよりとした感情が
この雫達が晴らしてくれているのかもしれない。Ah〜…Haaa〜!」
ーーージャジャジャーンと弦を掻き鳴らす。
この静かなる夜と月のエモーショナルに、会場も配信側にもBlueStaR L!neЯの世界へ堕とさせて魅せる。
「いいな、煌夏さんのアコギ。」
アルコールの入ったグラスが、氷に揺れてカランと鳴る。
「そうだね。穂川さんのカリスマ性だけじゃなくてベース、キー、ドラムのバランスもとてもいい。各バンドの元々の技術がきちんと裏付けされているのがわかる。」
「次の対バン、面白くなりそうだな。」
「間違いなくBlueStaR L!neЯと、注目されているMARIN RUNLYは上がってくるね。」
「俺たち、Ronder Hereからアンコールを奪ったんだ。BlueStaR L!neЯにはそれくらいじゃなきゃ困る。」
「んふふ。瓏さんにそう言わせるなんてちょっとMARIN RUNLY危ないかもね。」
「なんだろうな。煌夏さんの声は力強くあって、繊細だが芯の熱を感じる。」
「他の3人もいい音だ。心が洗われる感じもあるよね。」
ドラムのシンバルが次の曲へと導く。またアコギとキーボードとベースの違う音色が混じり合う。闇に飲まれそうな、けど、そこには希望がありそうな曲だ。
「聴いてくれて、ありがとう。Moonl!t JeweLとShady ShiC 、それからBLACK off WHITEの3曲続けて聴いていかがだったでしょうか。」
私がマイクを握りMCを話し始めると、温かい拍手を観客の方から頂いた。
「温かい拍手をありがとうございます。今回のコンセプトは、Dawn of EmoT!onaL。心ゆくまで、BlueStaR L!neЯの音楽に浸って心の氷を熱に溶かされてください。」
「今日は、配信もやってます!!配信に遊びに来てくれた皆ー!楽しんでますかー?」
優のハツラツとした声が会場に広がる、配信の人にもこのパワーが届くはず。
@StarLinerFan「SiNSilent箱バンおめでとう!」
「あ!お祝い言葉きた!ありがとう〜!」
@StarLinerFan「きゃ!奏響くんカッコイイ!」
「相変わらず女子には人気だな。春田。」
「おい、慧!お前はもうちょっと笑えよ!」
@StarLinerFan: «Moonl!t JeweLエモすぎ!きいなのアコギ、月まで届いた!BLACK off WHITE、めっちゃ心洗われた!次の対バンも絶対行く!»
「ふふ、月までか〜嬉しいな!でもそれよりももっと高く行きたいね!きぃちゃん!」
「そう。このステージはまだまだ始まったばかり。」
暗く月色だった会場から、スポットライトが真っ赤に染まると観客席のライトも黄色から赤に変わる。
「この光景を見ると教室から見える夕陽を思い浮かべますね。静かな教室に秋の風が甘ずっぱく爽やかさが教室中に広がる、暖色の景色。SunSet Glow Way」
アルペジオとフィンガーノイズがベースの波とシンセの風に揺れて、囁かなのに確かに存在するドラムの音。
「ある夕陽が差し込むと
眩しい輝きに 影が生まれる。
不安や葛藤が、ひそひそと凪いでいる。
その時間はきっと大事な時間。
目をつぶって深呼吸をすると
温かで涼やかに響き合う。
そして、開けるとまだ太陽は輝き続けているーu-u-u〜。」
会場に広がる高音と一緒に静けさの夜は過ぎた……ここからは、新しい朝日の開幕!優のフルパワーなドラムリズム。
「会場と配信のみんなー!?まだまだ行けるかー!!」
奏響の床が振動するベース
「暴れたりてないよね?」
「手拍子!ドラムに合わせて手拍子頂戴!」
観客がドラムに合わせて手拍子の音が会場に鳴り響く。
「ここからは、遊ぶ時間。ついてこい!!」
「配信の奴らも、だ。」
奏響と慧が煽り、キーボードの音から青いラインが見える。私はアコギからエレキギターのシフトギアを入れる!
ーーーわぁーー!歓声まで貰えた。
「僕たちのパワー、受け取ってよね!」
ドラムの煽りに私のギターでオーバードライブへ熱が回る。
@StarLinerFan: «お!静けさの月夜から、ギアの日が登り始めた!!»
@SummerVibes2025: «BlueStaR L!neЯ、エモすぎる!»
「これはもうBlueStaR L!neЯの空間だな。」
「うん。もうBlueStaR L!neЯ以外、他の音色は残っていないね。凄い、これがBlueStaR L!neЯの力。」
「これは恐ろしいな」
「僕も少し悔しいよ。」
@MusicSoul_X: «Moonl!t JeweLとBLACK off WHITE、SunSet Glow Wayの次は何来る!?»
@FestLover2025: «奏響のこのベースの重低音が鳴り沈むこれは!!もう一択っしょ!!»
「「「「BeyonD the BluE」」」」
ーーーさっきとは真逆の観客と私たちの勢い。
「まだまだだ、こんなんじゃベースとドラムに置いてかれるぞ」
「ペンライトが、わぁ青空のようだね〜」
「MVに負けねぇ、眩しさだぜ!」
「青の底にある、熱を呼び覚ませ。」
「BlueStaR L!neЯについてきて。」
観客とBlueStaR L!neЯが重なった瞬間が瓏さんと降川さんには見えた。
「ほんとすげー。俺までアガっちまう!」
「悔しいけど、これは楽しまなきゃ損だね。」
ギターとベースがギュインと飛行機雲が伸びる。
「青い空を描いて見た夢へと
手を伸ばすのに
澄んだ青は 高くて『遠い』
あの眩しい太陽のように。」
ん?なんか途中、周りから声が?
「だけど、諦めたくないから
僕らは駆け抜ける
ギターやベースを『弾き』」
え?もしかして、これ奏響?
「ドラムのペダルを『踏み続けて』
キーボードの鍵盤が『崩れても』」
優と慧まで、私は突然のことに戸惑うが、歌に集中して、3人に合わせることにした。
「仲間が『いる』太陽が『ある』
夜の海でも、月が輝き
どんな嵐でも、星は『消えない』
『一緒に』歌えば、心の光が
あの青い空を、もっと近くに引き寄せる。」
まぁこの曲には合ってるいいけど、次からまたBeyonD the BluEは練習だ。
「この曲コーラスなんてあったけ?」
「無かったけど、こっちの方が好きかも!!」
「BeyonD the BluEらしくて良い!」
お客さんの反応も悪くなくて安心した。
「はぁ、2曲も続けて聴いてくれてありがとう。
SunSet Glow WayからBeyonD the BluEでした。てか、楽器隊3人組なに歌にコーラス入れてるのさ。」
私は軽く睨みながら、3人に振り向く
「いや〜ついねー!」
「会場の雰囲気と熱にやられた。」
「楽しかったから、配信の皆もそう思うだろ?いいよな!?」
@SummerVibes2025: «BlueStaR L!neЯの配信ライブ、青春すぎ!トリで会場支配!»
「はぁ、まぁこれからもBlueStaR L!neЯは進化の先に行く。これからも応援よろしく。」
ドラムが勢いよく、軽いステップを鳴らす。
「まだ熱は残っていますか?」
「ラスト1曲!」
「最後までこの炎を燃やせ。」
「いっけーーー!!」
@FestLover2025: «優から始まる、このドラムの煽りは来るぞ!!»
「夕焼けから夜空へと」
「「キター!!FIRE-FLOWER!!!!」」
じわじわとシンバルの音が走る。ペンライトが赤や黄色、青、緑と様々な色が目の前を輝かしい光へと変貌する。
「表情を変えて 提灯と出店に
明るい道に 心を弾ませながら
僕は慣れない下駄で 足速に歩く。
香ばしい煙や冷たい水面に浮く
風船や金魚 それから氷菓子が
暑い時間を忘れさせて
赤、黄、青が笛を鳴らし上げて
爆裂に響く音が、上を向いて、
心の輝きをキミたちの心にも灯す。
さぁ、その中の火を轟かせろ。」
ーーーパーンとバスドラムとシンバルの音と同時に、ステージ装置から火花と白煙とメンバーからの紙吹雪とムービングライトの赤、青、緑、黄の光が舞う。
「空に響いた音 パッと咲く花弁が
放ったその光は暗かった気持ちが
顔を向かせて 勇気と希望へと
晴らして 心をざわつかせる
儚くても 一瞬の光でも
輝けるのだと 僕は知った
また来年 この夏に来よう
源となる会場がここにある
さぁ、僕たちと音の咲かせよう」
@StarLinerFan: «FIRE-FLOWER!!!!エモすぎ!きいなの声、メンバーからの花火もいいね!»
@SummerVibes2025: «BlueStaR L!neЯのトリ、配信でもガチで支配!ペンライト青空やばい!»
配信からも観客からもアンコールをもらい、ShinE L!ghtとTR!BE L!NK DR!VEにミラーボールの光を混ぜた、日差しに負けないようなワンコーラスずつをやって、ライブは終えた。
「次のライブは来月、MARIN RUNLYとの対バンです」
「みんな!聴きたい曲をBlueStaR L!neЯのSNSアカウントにて募集します!」
「そこからセットリストを組むから、よろしく。」
「観客と私たちが盛り上がるライブをこれからも約束する。」
@MusicSoul_X: «Moonl!t JeweLからFIRE-FLOWER、全部エモい!MARIN RUNLY対バン行く!»
@FestLover2025: «優のドラムと奏響のベース、めっちゃアガる!SiNSilent箱バン最高!»
SiNSilentのDawn of EmoT!onaL。ライブは幕を閉じた。片付けを終えて、秦さん、瓏さん、降川さんで、秦さんおすすめの居酒屋に来た。
「BlueStaR L!neЯのトリとアンコール含めて、Dawn of EmoT!onaLライブ成功を祝してー!!」
今回のライブにも美紅と芽衣が来てくれた。ライブ前になんと差し入れまでもらってしまった。先程美味しくいただきました。
「「「かんぱーい!!」」」
優と奏響と美紅は元気だな。
「「「かんぱーいっ!!!」」」
ジョッキやらコップが重なり合う音で、打ち上げが始まった。ここはノンアルドリンクも豊富で、料理が美味しいらしい。
「いやぁー!マジで熱いライブだったぜ!」
「ほんと素晴らしかった。穂川さん、誘ってくれてありがとう。」
「BlueStaR L!neЯのあの実力なら、ワンマンやった方が良いかもな。他のバンドが可哀想かも。」
@StarLinerFan: «FIRE-FLOWER!!!!エモすぎ!きいなの声、夜空の花が咲いた!ShinE L!ghtとTR!BE L!NK DR!VEのアンコール、配信でもガチで熱い!MARIN RUNLY対バン行く!支配して!»
SNSの通知も鳴り止まないので、通知音をオフにしまった。
「わわ、MVも前よりすっごい伸びてるよ!?」
「ライブがあれだけ良かったら、MV見たくなるよな。」
「ちょうどライブのセットリストがMVとジャストの曲でもあるしね。」
「お、MVの4万再生じゃん!?これは刺身を、追加せねばな!」
からあげ、サラダ、フライドポテト、焼き鳥が次々と。これ以上机に並べられないのでは?
「煌夏、ちゃんと食ってるか?」
端っこでもそもそと食べていたら、瓏さんと降川さんが私を挟む形で座った。
「はい。食べてます。」
「煌夏さんの歌はめっちゃここに響くな」
「ありがとうございます。瓏さんにそう言って頂けてとても光栄です。」
そう言ってもらえるのは、素直に嬉しい。
「CD出すんだって?秦に聞いたぜ!」
「はい、その予定です。」
「爆売れ間違いねぇー!俺が保証してやる!」
「MARIN RUNLYの対バン、セットリストを投票で決めるなんてよく考えたね。」
MARIN RUNLYは古参のSiNSilentでの人気がブレていない。油断すれば簡単に呑まれる。
「注目を浴びるにはいい作戦だな!ファン側も楽しいだろうからな!」
対バンの話を瓏さんとしていたら
「ほんとっすか!?」
なにやら珍しく大声を出したのは慧だった。
「うん、アンプとかエフェクター。もう使ってないのあるから、柳くんに僕のあげるよ。」
「ありがとうございます。」
降川さんはキーボード&ボーカルの人だからね。あのキーボードが魔法のように調和された楽曲はFranPlaZmaにしかない醍醐味だ。
「そういうのは高いもんね。」
「良かったじゃん!慧!」
「いーなー!けーくん!」
ま、慧のキーボードとシンセもこれから進化するよ。きっと降川さんのように。だって、まだBlueStaR L!neЯは輝き始めたばかり。でも、上を目指すなら機材もレベル上げたいな。エフェクターやペダルとかも、お金を増やす作戦は尽きなそうだ。
その後、秦さんたちと別れて、美紅と芽衣たちで二次会のカラオケに行くことにした。
「ほんとかっこよかったよー!BlueStaR L!neЯのライブは圧巻だね!」
美紅がパネル操作しながら行った。
「うん。他のバンドより上だった気がするよね!美紅!」
珍しく芽衣もテンション高い。
「CD絶対買う!」
「私も!」
「はは、ありがとう。樋野さん、花沢さん!」
優が気さくに話しているとそうこうしている内に、ドリンクと摘むお菓子たちがきた。
「最初誰歌うー?」
「じゃあ、美紅>芽衣>優>慧>奏響>煌夏でいい?」
「つまり時計回りか、問題ない。」
「じゃ!まず美紅いきまーす!」
タンバリンやマラカスを入れたりして、ライブハウスとは違った盛り上がりが楽しかった。美紅と芽衣がアニメやアイドルの曲をデュエットで歌っていた。
「いぇーい!!」
奏響がシャカシャカとマラカスを振り。
「デュエットもいいなー!BlueStaR L!neЯもあってもよくない!?」
「ふ、デュエットよりコーラス曲増やすか?」
優はともかく、慧のテンションが高めでちょっと面白いけど。1番驚いたのは、コーラスの時も気づいていたけど奏響のMs.DrainのPretendStarがちゃんと歌えている。
「最初のカラオケ以降に練習してたからな、春田。」
走り気味じゃないし、リズムも安定してて着実に歌が上達していた。最初聞いた時は、少し音やリズムが噛み合っていなかったのに。
「ふふ、穂川さんに置いてかれたくないって言ってた!」
慧と優が耳打ちしてきた、いつの間に…バンド練習も忙しかったはずなのに。
「おい、何サラッとバラしてんだよ。」
「ごめんごめん、そーくん。そーくんが一生懸命に頑張っていたからさ〜!」
これなら、コールアンドレスポンスのある曲いれてもいいかもしれないなと前向きな新曲が浮かびそうだった。
「次、煌夏だよ!」
美紅からマイクを渡されて、画面を見ると確かに私が選んだ曲だ。
「あ、ほんとだ。」
「あー!サナリアのバルーンだ!」
「「いぇーい!!」」
カラオケを始発まで楽しんだ後、私も奏響たちに負けてられないとこれまで以上に歌の練習をしたのだっだ。
……To be continued
エピソード14を読んでいただき
誠にありがとうございます。
BlueStaR L!neЯの勢いは止まらない! 打ち上げの熱狂、ハロウィンのフリーライブ、そして新曲とミニアルバムの完成。仲間との絆、ファンとの繋がりが彼らの音楽をさらに輝かせる。MARIN RUNLYとの対バン、そしてクリスマスのワンマンライブへ向けて、BlueStaR L!neЯは新たなステージを駆け上がる!
引き続き、私とキミたちの調和を
よろしくお願いします。